私の健康法(2)賞味期限が長い食べ物は避ける
食品加工技術の発達によって、食べ物の賞味期限が格段に長くなったのはご存じのとおりだ。
しかしその正体は、保存料と言う名の添加物が入っていることに他ならない。
どんな名前の保存料があるか細かなことはわからない。
問題は、「どんな保存料が使われているか」ということよりも、本来そんなに長く持つはずのない食べ物が長期間保存できるという点だ。賞味期限が長い段階で、それは既にアウトなのだ。
もっとも、昔の人はいろいろな知恵をしぼって食べ物の賞味期限を長くしようと努力してきた。
塩漬けのもの・・・梅干し、漬物、明太子、数の子、佃煮など
砂糖漬けのもの・・・羊羹、カリンなどの果実類、マーマレードなど
発酵食品・・・納豆、醤油、味噌、鰹節、ヨーグルト、ワイン、日本酒など
干物類・・・そば、そうめん、アジの開き、干し芋、干し柿など
そのほか、缶詰類、アルコール類など
先人たちは、知恵を絞って食べ物をいかに長持ちさせるか考えてきたのだ。しかし、近年は化学的な「添加物」の普及によって、今までは保存がきかなかったものも長期間保存が効くようになった。保存が効くというよりも、賞味期限が長くなった。
私が違和感を持ったのは、賞味期限1カ月というパンが登場したときだ。もちろん、水分を最小限に減らすことで保存料は使わないというものもあるのかもしれないが、そうでないものもあるはずだ。
「保存食」として非常時に食べられるものを否定しているわけではない。災害時、もしかしたら今後起こるかもしれない戦争になった時に食べれるものとしては保存食は有効であるし、多少の保存料は気にしている余裕はない。
しかし日常の生活を送る中において、賞味期限の長いものを毎日口にするというのは、毎日必要のない添加物を身体の中に取り込んでいることになり、必然的に癌などを発症するリスクが高くなることになる。
日本人が大好きなカップラーメンはもちろん、世界一を自称する某山〇のパンや、ハムなどの加工食品が身体に良くないことは有名だ。さらにはペットボトルの飲料水なども、ビタミンCと表示されている酸化防止剤が入っていることも知られている。
そうしたことから、私は基本的にはスーパーなどでは極力賞味期限が短いものを買うように心がけている。パンなら袋に入った賞味期限3日のような某〇崎のパンより、そのスーパーで焼いているパンを買う。ペットボトルの飲み物を買うなら、家で緑茶や麦茶を抽出して飲む。缶コーヒーはもうここのところ5年以上自分では買っていない。そもそもコンビニは高いのであまり行かないが、仕方ないときは袋入りのパンよりも賞味期限がその日のサンドイッチなどを買う。
もちろん一切そうしたものを買わないわけではない。運動したり登山した後は身体が糖分を欲しているのでコーラをよく飲むが、極力1カ月に1本か2本程度にしている。余談だがビールは賞味期限や添加物は関係ないかもしれないがアルコールはほとんど飲まないので、汗をかいても炭酸か水かお茶だ。もっとも、最近の糖質ゼロには何かのカラクリがあって実は危ないと思っているが。
添加物の一つ一つを安全だ、いや安全でないと議論するつもりもないし、そんなことは徒労だ。先に書いた添加物ゼロか極力少ない方法で先人たちが作り上げてきた食品の賞味(消費)期限を長くする方法以外に、人工的かつ化学的に長くしているものを避けるということで大括りで考えればよい。
そもそも食べ物は賞味期限が短いものであるという前提に立てばよいのだ。
そして、それは結果として取れたてのものを食べることであり、旬のものを食するということなのだ。それのほうがよほど人間らしいではないか。カップラーメンをすすり、ビタミン剤のようなものを一粒食べて満足するような生活をするくらいなら、人間であることをやめた方がいいのではないかとさえ思う。