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円高を悲しむ日本の経済力
日銀が7月31日まで開いた金融政策決定会合で、政策金利を0.25%程度に引き上げる追加の利上げを決めた。
植田総裁が記者会見の質問の中で、今後の利上げについて上限を決めてはいないとの回答すると円相場は一気に円高ドル安の展開に。8月1日の午前中には一時148円半ばまで円高が進行した。
この影響を受け、8月1日の東京株式市場は全面安の展開となり、一時前日の終値より1300円も安くなった。前場は前日比1007円安の3万8094円と4日ぶりに大幅反落。そして終値は975円安い、3万8126円で取引を終えた。
日本の株価の記事を書くのは3回目だ。
3月5日の朝日新聞には、こう書いてある。
「実力伴った上昇」 三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩氏
日本株の上昇は、実力を伴ったものとみている。金融緩和や円安などの要因も指摘されているが、根本的な要因は、日本企業の変革と日本経済の変化だ。
東京証券取引所が昨春、上場企業に「株価を意識した経営」を要請したことを機に日本企業は変わり始めた。増配などを打ち出し、バブル崩壊後の「失われた30年」でみられなかった意識改革が本格化した。
へー。
じゃあ、円高は関係ないんだよね。
日銀の政策金利追加利上げは関係ないんだよね。
じゃあ、なんで今日株価1000円近くも下がったの?
何がアセットマネジメントだ。机上の空論と理屈だけ並べて、結果論でしか物事を言わない、詐欺師のようなものだ。
もちろん、今日の市場は9月に見込まれるアメリカの金利引き下げと日本の金利上昇を見越して反応したものであり、この一日で2円も円高に振れた為替相場の影響もあるだろう。ここ1週間、さらに昨日からの急激な円高とそれを引き起こした政策金利引き下げの影響は避けられない。仮に150円であってもこの水準で続くのであれば市場は安定してくるだろうが、少しでも円高に振れると下落するような情けない市場であることは間違いない。
しかし、私は日本の経済、企業の実態は、世界のそれと比べて何の魅力もないものであると思う。競争力の低下は著しく、時価総額ではアメリカのGAFAMに到底及ばない。アメリカ人のお金持ちの基準が3億円と言われているように、日本人の1億円とは3倍の開きがあるのだ。
円高=円が強いのであれば、国内企業が輸入しやすくなり、国内市場が活発化するからこれ以上にいいことはない。それなのに、それを喜ばない市場、マーケットだということは一体どういうことかということだ。
いくら日銀が政策金利を上げても、また時間とともに徐々に円安傾向になることは間違いない。9月のFOMCで利下げが決定するまでは、少しずつ円安が進むだろう。そしてまた一気に円高に進む可能性は否定できない。
問題は円高が良い、円安が良いの二択の話ではない。
日本経済、企業には世界と競う実力がないということだ。
半導体の製造拠点を作るのに必死な政府がやっていることも時代遅れだし、本質は日本売りの材料でしかないというのが実態だ。
政府が必死になって「貯蓄から投資へ」を呼びかけ、新NISAをPRしているのも腑に落ちない。ワクチンを打てとこれでもかと広報しているのと一緒だ。絶対に裏がある。日本は既に日本ではない。実質的にアメリカと中国の支配下にあり、経済と情報戦争に負けているのだ。
小林製薬の紅麹の問題も、トヨタの型式指定の問題も、結局は政府や省庁のメンツを守るためのものであることが一つ、もっと大きな視点で言えば、医療業界以外の日本企業を潰すための意図があるとしか思えない。
日本は世界に先駆けた治験国家になるんですよ。
治験て、わかりますか?
人体実験ですよ。
日本人が。
ホントに、自民党に投票した人は責任を取ってもらいたい。
そして、こういう記事を書くと、絶対にいいねはつかない。
それも今の日本のおかしいことだ。
日本人は極端に争うことを嫌う。
八方美人で後ろ指を刺されるのを嫌う。
だから、ヘイトまではいかなくても誰かを批判する記事にはいいねをしない。
心の中ではそう思っていたとか、私も思っていたのだけど言い出せなかったと後出しじゃんけんで言い訳するのだ。
この日本人の気質が、今の日本の実態を作っていることを、ほとんどの人は理解していない、認識していない。何もわかっていない。
結局、自分だけよければいい、今だけよければいい、お金さえあればいい。
そういう生活を目指している限り、日本の停滞は永遠に止まらないのだ。