映画スラムダンクをスラムでもダンクでもない陰キャオタクが見てきた
前情報無しで映画『THE FIRST SLAM DUNK』を見に行ったので備忘録。
ちなみに漫画はうん十年前くらいにざっと読んだきりなので、ほとんど何も覚えていいない状態での視聴となる。ネタバレしない程度に抑えてます。
最強王者を倒せ
舞台はインターハイ2回戦、秋田県代表の王者『山王高校』との試合を2時間かけて描く。
漫画では主人公の花道、およびエースの流川をメインに湘北高校バスケットボール部の成長を描いているが、本作ではポイントガードの2年『宮城リョータ』を主役として構成されていた。
この大幅な視点変更に関しては、原作読破勢にとっても新たな視点で作品を味わうことができる上に、メイン主人公2人だと2時間で映しきるには少々時間が足らなくなる可能性もあったので非常に良い変更点だと感じた。
視点変更に伴う『宮城リョータ』の深堀り
本作では、宮城リョータの原作では明かされていなかった過去を題材にし、山王との試合の過程で連動させながらキャラの成長を表していた。
ここは見どころなので、気になったら劇場へいってください😊
(あと、参考にみてたWikipediaに全部映画のネタバレのってたのでどうしてもって人はどうぞ↓)ただ超かっこ良かったのでぜひ劇場で見てほしい
個人的感想
まず、前情報一切なしで本作を視聴した感想としては、作品としてまとまりが良くかなり視聴しやすかった。また、メインの宮城リョータ以外にもスタメンの2~3人の背景もしっかり描かれており、スラムダンクを一切知らない人でも楽しめる映画となっていた。
ただ、流川と花道の関係性であったり、安西先生などの立ち位置やストーリーなどは当然映画での説明はないので、スラムダンクを読んだことのある人はより一層この作品の良さを理解できるんじゃないだろうか。
王道スポーツ漫画
やはり一昔前に一世を風靡した作品ということで、熱い展開の連続が続いた。決めてほしいシーンはバチっと決めて、数々のプレーの中に描写される心理状況もしっかりとしていた。また、さながら実際の試合中のように緊迫した一瞬の時間を描くのがうまく、まるでスマブラの大型大会の決勝戦、残り1ストックバースト圏内の攻防を見ているかのような緊迫感を覚えた。
原作リスペクトと思われる数々の小ネタを挟みつつ、バスケとして熱い瞬間を鮮明に描く本作品は、かなり読後感がよかった。
宮城リョータの過去に触れ、それを乗り越えて活躍する姿は少し涙腺にきたが、それでも作品として暗い雰囲気の感動ポルノにならず楽しめる明るさを保っていたのでかなり見やすかった。
また映像としては、キャラに3DCGを用いて作成されていた。
実は過去作の影響であまり3DCGに良い印象を持っていなかったのだが、映像としてクオリティの高いモデルのみならず、目で見て取れるような力の入った書き込みによる作画の良さであった。
進撃の巨人の立体起動装置みたいな感じ。
結論として、週刊少年ジャンプの熱い王道展開を、誰でもわかりやすいようにメインキャラの深掘りをしつつ、最高の試合を2時間かけて放送しきった映画であった。
これがあと16年前に放送されていたら、おそらく私はバスケ人生を歩んでいたことだろう。
さて、本文とは一切関係はないが、今からドリブルの練習をしてくるのでここらで筆をおかせてもらう。