「新聞ノート」なるもの


新聞ノート

 先日、
 百均のセリアに行ったら、
 面白そうなものを発見した。

 「新聞ノート」なるものである。

新聞ノート

 B5サイズのノートで、
 懐かしの学級新聞の
 ようなものが書ける
 フォーマット
が印刷されている。

新聞ノートの中身
  • 新聞の題字

  • 発行日・天気・発行者

  • 一面記事と見出し

  • イラストや表を書けるスペース

  • ランキングスペース

  • 4コマのコラムスペース

  • 広告(メッセージ)スペース

 を書けるスペースが用意され、
 それ以外は自由である。

 片面印刷なので、
 ペンの裏うつりを気にせず、
 ガシガシ書ける。

 ペンによっては
 滲みが気になるものもあるが、
 百均のコピー用紙に書いて
 インクが滲まなければ、
 このノートでも滲みにくい
ようだ。

 万年筆でも
 ほとんど滲まず書ける
ので、
 ペンにこだわりがなければ、
 どんなものを使っても
 大抵は問題なさそうに見える。

 もしかしたら
 本当に学級新聞として
 使えるかもしれない。

 家庭内の連絡を楽しくするために
 使うこともできるかもしれない。

 クリエイターの活動報告に
 使うのも面白いかもしれない。

 勿論、
 私のように遊びで使うだけ
 でもいいだろう。

 ネタさえ途切れなければ、
 これは確実に面白い。

 ということで、
 「号外」を投稿したのが、
 昨日の唐突な画像投稿である。

 noteの画像投稿を
 試してみたかった
のと、
 この面白いノートを
 使ってみたかった
のとで、
 私からすれば一石二鳥だ。

 筆記用具のコレクション
 引っ張り出して
 色々と書いて楽しんだから、
 一石三鳥かもしれない。

 ペンは気がついたら増えるものだし、
 使いきるのに時間がかかる。
 欲しいペンは増えていく一方、
 使われないペンも増えていくのは
 大変忍びない
ので、
 これを機に
 ジャンジャン使っていきたい。

 ついでに、
 随分前から直したいと思っていた
 悪筆であるが、
 ただ文字を書くことを繰り返すだけの
 美文字練習帳は私の性には
 合わなかった。

 お遊びの新聞でも、
 人に見られることを意識しながら
 手書き
をすれば、
 それなりに良い文字が
 書けるようになるかもしれない、
 という希望的観測も込みである。

 気が向いたら、
 或いは、週刊、月刊で、
 何かを書いたり、
 記録に残したり
 していければいいと思う。

 それでついでに
 noteの更新記録が伸びれば
 御の字だ。

使用した文房具

 前述の通り、
 どんなペンを使っても
 それなりに書ける
 新聞ノートであるが、
 様々な文具で書き比べてみると
 やはり「相性」というのが
 見えてくる。

 無論私の好みもあるだろうが、
 備忘録がてら、
 新聞ノートに使用した文房具と
 新聞ノートとの相性を
 書いておきたい。

題字

  • seria
    「イラスト用水彩筆ペン」

 イラスト用筆ペンを
 題字に使う罰当たり。

 文字を書くだけなら
 サラサラ書ける。
 おそらく、
 イラストも同様だろう。

 このペンは水で滲ませて
 水彩画風のイラストも
 描くことができるものだが、
 今回は試していない。

天気欄

  • DAISO
    「アートな!
     からーふでペン」

  • ぺんてる
    「エナージェル(0.7)」

 DAISOにも
 seriaの水彩筆ペン同様、
 水でぼかして
 水彩画風のイラストを
 描くことができる筆ペン 
 
がある。

 こちらは、
 お天気マークに使用し、
 水でぼかして使用した。

 普通にイラストを描く分にも
 問題ない
し、
 少量の水でインクをぼかし、
 すぐにティッシュで水気を取るなら
 紙のヨレもほとんどない。

 ただし、
 イラストを描いてから
 インクをぼかして、
 それで色を塗ろうとすると
 厳しい
かもしれない。

 インクの伸びは
 あまりよくない。

 ぼかした上から
 濃くしたい部分に
 再度色を載せるのが無難
か。

 なお、
 ぼかした上から輪郭をなぞったのは、
 ぺんてるのエナージェル(0.7)である、

 湿った紙の上でも
 スラスラ書ける。
 流石だ。

日付欄・発行者欄など

  • PILOT セレモ

 最初に断っておきたいのだが、
 PILOTのセレモは
 既に廃盤となった製品である。

 知人から贈られて、
 私が初めて手にした万年筆が
 これなので、
 廃盤品の紹介も許してほしい。

 日付欄、発行者欄の他、
 本文内の表説明、
 広告欄、ランキングコーナーの
 イラストなど、
 様々なところで多用した。

 個人的には
 これが一番しっくりくる。

 万年筆であるので、
 インクは若干滲むし、
 中字のペン先であるので
 細かい文字を書くのには
 不向き
である。

 しかし、
 セレモ自体は大抵の紙なら
 吸い付くように滑らかに書ける
 大変優秀な万年筆
だ。

 贔屓目に見て、
 滲みにすら
 愛嬌と温かみがある。
 この滲みに
 手書きの良さを感じる。

 次に本文を書くなら、
 これかもしれない。

 なお、現在
 コンバーターに入れて
 使用しているインクは
 エルバンの「グリアージュ」である。

見出し・小見出し

  • DAISO
    「カラー水性マーカー
     ツインタイプ」

 DAISOの
 ツインマーカーであるが、
 太字の方を使用すると
 レタリングなどで
 特に線を重ねているわけでもないのに
 若干の滲み
が見られる。

 尤も、「若干」であるので、
 気にならなければ
 何の問題もない。

 また今回は、
 細字の方を使用していないので
 そちらの方は何とも言えない。

  • コスミック出版
    「ときめく鉱石のガラスペン」

 小見出しで
 ガラスペンを使用した
 部分については、
 課題が残る

 今回使用したのは、
 ペン先が太めの
 ガラスペン
であるが、
 インクの量による滲みが
 甚だしい。

 後述するが、
 ガラスペンは本文にも
 使用しており、
 こちらは比較的問題がないため、
 やはりインクのつけすぎが
 問題
だろう。

 新聞ノートで
 ガラスペンを使用する場合は
 インク量の調節
 ボトルネックであるようだ。

 なお、
 見出しで使用したインクは、
「思い出の海辺
 アクアブルーガラスペン
 スタートセット」に含まれる
 「月夜」という
 ラメ入りインク
である。

本文

  • 東京出版
    「今日からはじめる
     ガラスペン&インクセット」

 先ほど書いたように、
 本文にもガラスペン
 使用している。

 こちらは比較的
 滲みなどを気にせず
 サクサクと書けた印象
だ。

 細字のペン先ということも
 あるかもしれない。

 ただし、
 インクをつけなおした箇所から
 滲みが見られていることから、
 やはり、
 付けるインクの量が
 課題
であることはうかがえる。

 新聞ノートに書く前に
 コピー用紙などで
 試し書きするのが安全か。

 ちなみに、
 本文で使用したインクは
 エルバンの「ムーンシャドウ」
 
である。

本文内の表

  • サクラクレパス
    「ボールサインiD(0.5)」

 ボールペンは
 カラーペンやガラスペンのような
 滲みを気にしなくてよいのは
 無論の事、
 特に、
 ボールサインiDは
 コピー用紙に書いても
 滑らかな書き心地が特徴
である。

 それを新聞ノートでも
 遺憾なく発揮している。

 流石、
 私の推しボールペンその2である。

 滲ませたくない細かい部分などは
 こうしたボールペンで書くのが
 よいだろう。

 今回はワンポイントで使用したが、
 本文で使用するのもいいかもしれない。

 なお、ここで使用した
 ボールサインiDのインク色は
 「ミステリアスブラック」であるが、
 ランキング欄では、
 「カシスブラック」も使用している。

ランキング欄

  • DAISO
    「カラー水性マーカー
     ツインタイプ」

  • サクラクレパス
    「ボールサインiD(0.5)」

  • ぺんてる
    「エナージェル(0.5、0.7)」

 天気欄のイラストにも
 一部使用した
 ぺんてる「エナージェル」であるが、
 ここでは文字に使用している。

 個人的には
 エナージェル自体
 0.5より0.7の方が
 引っ掛かりがなく
 書きやすい印象

 0.7という
 独特なラインナップも魅力的で、
 線もくっきりとしている。

 無論、ボールペンなので
 カラーペンのような滲みはない。

 太い線が書きたいが、
 滲ませたくないところに
 使用するのにはうってつけ
だろう。

 とはいえ、
 0.5のエナージェル
 同じシリーズのものなので、
 芯の太さ以外に
 大きな違いがあるわけではない。

 このあたりは単純に、
 私の好みの問題と言える。

  • トンボ鉛筆
    「プレイカラー2」

広告欄

  • PILOT 「カクノ(F)」

 カクノ
 先述したセレモ同様、
 PILOTの万年筆である。

 所謂「はじめての万年筆」で、
 手ごろな価格で万年筆を
 試すことができる。

 しかし、
 値段が安いからと
 甘く見るとその書き心地に
 驚かされる。

 サラサラ、というよりは、
 カリカリ、とした書き心地で、
 ボールペンに近い感覚
 万年筆を使うことができる。

 その書き心地は
 新聞ノートでも変わらない。

 インクの滲みに関しては、
 セレモやガラスペン同様だ。

 しかし、
 万年筆はあらかじめ、
 書くためのインク量が
 調節されているため
 インクのつけすぎを
 気にしなくてよい利点
がある。

 今後は万年筆をメインに
 新聞を書いてみるのも
 面白いかもしれない。

 なお、現在
 カクノで使用しているインクは
「ガラスペンで楽しむインクセット
 ブルー&パープル」
に含まれる
 「錆桔梗」である。

四コマ欄

 この欄には、
 本文内で使いきれそうにない
 他の筆記具を並べてみた。

  • ZEBRA
    「クリッカート」

 一コマ目の
 ZEBRA「クリッカート」
 「蓋のないカラーペン」として
 発売時話題となった。

 書き心地も非常によく、
 裏うつりもしにくい。

 また、
 色を重ねても滲みにくい特徴
 持っているため、
 文字の装飾もしやすいのがよい。
 同時に、
 紙に書いても滲みにくい。

 これらの特徴は
 新聞ノートでも発揮されるので
 もしかしたら、
 見出しなどに向いているのは
 このペンかもしれない。

  • トンボ鉛筆
    「プレイカラー2」

 二コマ目の
 トンボ鉛筆「プレイカラー2」
 クリッカートと比較すると
 カラーペン特有の滲みが
 若干出やすい。

 尤も、個人的には、
 「カラーペンの滲み」は
 手書き特有のよさ
であると
 考えているので
 それを上手く活用できれば
 多分、映える。

 私がそれを
 うまく活用できるかどうかが
 問題なだけである。

 また、ツインタイプなので
 細字でも使えるのが嬉しい。

 細字の方は
 ほとんどに滲まず書ける
ので、
 細かい装飾に向いているだろう。

 いずれにしても、
 やはり、100均のカラーペンよりも
 滲みも少なく、
 重ね塗りも遠慮なくできる点において、
 メーカー品は強い。

  • PILOT
    「Juice Up(0.4)」

 三コマ目の
 PILOT「Juice Up(0.4)」
 私の推しボールペンその1であるが、
 それについてはここでは割愛する。

 むしろ別途記事を書かせてほしい。
 書きたい。

 どんな紙にも対応する
 オールマイティで発色の良い
 ボールペン。

 それが、
 Juice Upである。

 それは新聞ノートでも同様だ。

 流石だJuice Up。

 とはいえ、
 これは私のせいなのだが、
 手元にあるJuice Upが
 0.4芯であるために、
 記事内ではやや心許なく見える。

 すまない、Juice Up……。

  • ZEBRA
    「SARASA CLIP(0.5)」

  • ZEBRA
    「SARASA R(0.4)」

 四コマ目の
 ZEBRA「SARASA CLIP」であるが、
 これは説明するまでもないだろう。

 100均でも取り扱いのある
 汎用性・コスパ共に最強
 ボールペンである。

 ここで使用したのは、
 スタンダードカラーではなく、
 ビンテージカラーという
 落ち着いたカラーラインナップの
 シリーズである。

 書き心地は通常のSARASA
 変わらない。

 もうひとつ、
 「SARASA R」であるが、
 こちらは
 「更にくっきりと書けるSARASA」
 として二年前に発売された
 SARASAの改良品である。

 カラーラインナップは
 従来のSARASAに劣るものの、
 「くっきりさ」は宣伝通り。

 SARASA CLIPは0.5、
 SARASA Rは0.4
だが、
 (色の違いもあるだろうが)
 0.4の方がくっきり見える不思議。

 新聞ノートに対する書き心地は
 双方さして変わらない。

 ゲルインキボールペン
 売り上げ9年連続一位を誇る
 SARASAシリーズの
 汎用性の高さを
 思い知らされるばかりである。

総括

 基本的に
 どんなペンを使っても
 ちゃんと書けるから、

 好きなペンで
 書いたらいいと思うよ!!

うろこぐも新聞

 話は少し変わるが、
 秋雨前線の影響の強まる昨今。
 気温はまだ下がりきらないものの、
 秋は着実に近づきつつある。

 雨が降ったり、晴れたり、
 天気の変わり様も
 忙しくなってきた。

 私の住まう地方も、
 先日、久々に
 地響きを感じるほどの
 雷が落ち、
 激しい雨風が人々を不安にさせた。

 Xの地域トレンドに
 「世の終わり」
 という単語が入るほどである。

 台風にもゲリラ豪雨にも
 慣れていない土地柄上、
 満更大袈裟な表現とも
 言えないかもしれない。

 雪には強いが雨には弱い。
 面白い話である。

 その翌日はカラリと晴れ、
 またその翌日は雨が降り、
 その翌日は晴れ、と
 実に忙しない。

 だから、
 雨の降らぬ隙を見て、
 買い物に出かける。

 雨と晴れを繰り返す
 空を見上げる

 見えてくるのが、
 鈍色のもこもことした
 小さな雲のかたまり
である。

 「うろこ雲」と呼ばれるそれは、
 「いわし雲」「ひつじ雲」と並んで
 秋空を彩る風物詩とされる。

 気象上の細かい分では、
 「巻積雲」やら「高積雲」やら
 というらしいが
 天気については門外漢である。

 とかく、
 それらを見ると、
 気紛れで移り気な心に例えられがちな
 秋の空だ、と思う。

 言うまでもなく、
 「うろこぐも新聞」は、
 そういう気紛れさから
 名を取った。

 いわしぐも、でも、
 ひつじぐも、でも
 よかったのだが、
 なんとなく、
 「うろこぐも」にした。

 私の場合、
 ひとり遊びの新聞だから、
 明確なテーマがない
のである。

 運よくこれから、
 定期的に新聞ノートを使って
 noteに投稿できたとしても、
 一から十まで一貫性が
 全くない予感しかしない。

 そもそも、
 定期的に新聞を
 投稿するとも限らない
し、
 新聞ノートを
 使いきれるかもわからない。

 それにむしろ私は
 何かテーマを決められてしまうと
 すぐに飽きる。

 その日その時、
 書きたいと思ったことを
 書けるようにしておきたいのだ。

 そういう飽き性の保険を
 新聞の名前にかけておいた。

 秋空の如く気紛れであると
 自覚のあるこの私が、
 残り29ページとなった
 新聞ノートを使いきれるか、
 我ながら見ものである。


20230917 執筆開始
20230918 加筆・投稿

今後の活動費として利用させていただきます。 ご支援いただけますと幸いです。