4月7日 低所得者層への融資 フィンテックで
フィンテックという言葉をご存じだろうか?「金融」×「IT」を融合させた言葉であり、今後成長が大いに見込める分野として、注目を集めている。
フィリピン 農家と貸し手を新興企業が仲介
フィリピンの首都マニラの北に位置するヌエバエシハ州では、新興のフィンテック企業であるクロピタルが、資金援助が必要な農家と貸し手となる個人をつなぐためのサービスを展開中だ。
仕組みはこうだ。農業団体や農家と面接をして、返済能力を分析。適切な金利を算出し、農家のデータをサイトに掲示。貸し手を募るというものだ。資金が集まると、種苗や肥料、現金を農家に提供する。農家は収穫後にコメを売り、月平均2%の利子を乗せて返済する。同社はこの事業で約1.5億円集めた。
フィンテック事業の拡大
Googleなどは東南アジアのフィンテック事業の融資額は約2兆5千億円から5倍の12兆1千億円まで拡大すると予想した。約4億人中3億人ほどは口座を開けないなどの理由で銀行の融資を受けられないため、潜在的なマーケットがあるとみている。
下の図を見てほしい。インドネシアでは成人の77%である、1.4億人が銀行からの融資を受けられない。ベトナム、フィリピンは70%後半台、タイでは約66%、マレーシアでは約55%の人が銀行融資と無縁の生活をしている。
技術が信用問題解決に
フィリピンの庶民的タクシーである「トライシクル」。トライシクル運転手の大半は毎日650円程払って所有者から車を借りている。この状況を、エンジンを遠隔で操作して滞納したらエンジンが停止する技術を用いることで、トライシクル運転手の信用問題を解決した。これによって、ファイナンス企業が安心して融資出来るようになる。
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