AIでも過去には戻れない、から始まった「時間を内包した価値」のデザイン
2022年、子どもが欲しいと言ったポケモンカード購入から全ては始まった…。
1枚24万円とも言われるポケモンカードがパックから出るということで社会現象にもなり、親として子どもの物欲を満たすために長蛇の列へ...。
子どもの頃はおもちゃをコレクションすることが大好きで、ドラゴンボールカードをコレクションしたり、ガンダムやキン肉マン消しゴムを大切に保管していたものの、その価値を知らない家族が友人の子どもにプレゼントしてしまい、今では総額数百万円にもなるおもちゃが水の泡となってから、悲しみのあまりおもちゃには目もくれず生きてきた経験もあったのだが、どんなに手に入れることが難しいカードでも手に入れるまで粘る性格が功を奏し、10パックだけゲット。
結果は1800円で購入した10パックの中から5000円の価値があるカードが出てくるという恐ろしい体験となった。今ではそのカードは為替のように変動し、1500円ほどの評価額となっているらしい。
しかし、この体験が元々おもちゃ大好きマインドを開花させてしまい、ポケモンカードだけに留まらず、海外で流行っているFlesh and Bloodというカードを集め始めてしまう始末…。
家計を圧迫する買い物…。それだけはできない…。理由が欲しい…。
そんな時、19年以上関わってきた人工知能研究がある回答をくれる。
それは、
いくら人工知能が過去に生産された素晴らしい物を作っても、それは復刻版にしかならないという考え方だ。
そして、これを研究にして、"どんな物がヴィンテージ化"するかを可視化したいという思いに駆られ始めた。今すでに古い物を集めるのではなく、今はまだ新しいが、将来ヴィンテージ化する可能性のある物を保管し、どのような経緯や物語が作用してヴィンテージとなるのかを検証することで、人工知能にも作り出せない「時間を内包した価値」を創造できると考えた。
この理由を得た私は、水を得た魚のように「将来価値になる可能性のある」おもちゃを集め始めた。
なぜ、おもちゃなのか、それは目利きができるからである。
目利きができることも大切で、その理由も付加され、「時間を楽しむお酒」であるウイスキーも研究対象となった。
ちなみに…今高額化しているおもちゃ(例えば60年代くらいのソフトビニール人形など)はおそらくヴィンテージ化するが、将来的には需要が落ち込むはずだ。この理由に気がつける人はこの事業の才能がある人だと思う。
この「時間を内包した価値」は、物だけでなく、人にも転用できることが独自の研究で発見されている(笑)
例えば、お客様との良好な関係を積み上げている陶芸家は、いくら人工知能が合理的な生成方法で安価な陶器を作ってもお客様から愛され続ける可能性がある。という自社研究が存在する。
人も物も「時間を内包する」ことができるのだ。
私たちは未来予測を事業の中核に置いている。
このような予測を立てながら、未来、人間が豊かに生きていけるような投資を発見し、実行し、研究して、多くの「人間」に提供していきたいと考えている。
将来、年金がもらえない時代になるであろうと予測される中で、ヴィンテージ化した大好きなおもちゃ屋さんのおじいちゃん店主になっている未来が楽しみだ。