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2021.12.07配信【ラジレキ新聞解説ながら聞き】①スーチー氏に有罪判決 ②岸田首相、所信表明演説 ③韓国、RCEP2月発効へ ④皇位継承有識者会議、報告書の骨子案了承 ⑤主要五紙の社説

①スーチー氏に有罪判決

今年2月の国軍クーデターによって身柄を拘束され、10件以上の罪で刑事訴追されていたアウンサンスーチー氏に対して、ミャンマーの首都ネピドーの裁判所は12月6日に禁固4年の判決を言い渡しました。
同日夜には、国軍によって刑期を半分の2年に短縮する方針が明らかになりました。

民主化指導者であるアウンサンスーチーさんの政治活動を抑制しつつ、国内外からの批判を軽減する意図があるものと見受けられます。

解説音源の中では、先進諸国が大切にしている「三権分立」と「シビリアンコントロール」についての説明をしています。


②岸田首相、所信表明演説

12月6日に召集された臨時国会で岸田首相が所信表明演説をおこないました。10月の衆院選後、最初の論戦の舞台となっていきます。与野党による代表質問は12月8日からです。

ポイントとしては、「オミクロン型を踏まえた新型コロナ対策」「分配と成長をどう具体的に落とし込むのかの経済政策」「緊張高まる安全保障情勢にどう立ち向かうのか」「憲法改正への取り組み方」といったところでしょうか。

⑤の主要五紙の社説でも全紙が本件について取り扱っているので、そちらも合わせてご確認ください。


③韓国、RCEP2月発効へ

日本や中国、オーストラリア、ASEANなどで構成する経済連携協定「RCEP(アールセップ)」について、韓国も国内発効手続きを終え来年2月1日から発効することとなりました。これにより日本と韓国の間では初となるFTA(自由貿易協定)が発効されます。

日韓関係については、来年の韓国大統領選を控えて政治問題が膠着化、むしろ悪化するような懸念もありますが、政治とは別に民間分野を中心に経済・文化では連携を強めていってほしいと思っています。


④皇位継承に関する有識者会議、報告書の骨子案了承

政府の皇位継承に関する有識者会議は、首相官邸での会合を12月6日に開催し、その中で報告書の骨子案について了承をしました。

ポイントは、皇位継承資格については現状維持として女性・女系天皇の是非については踏みこまない。その上で皇族数の確保を喫緊の課題として、その対処法として以下2案が併記されました。
・女性皇族が結婚後も皇室に残れるようにする(女性皇籍維持)
・旧皇族の男系男子を養子として皇族に迎えるようにする(養子縁組)

上記2案でも対応できない場合の対策として、旧皇族の男系男子を養子としてではなく法改正を通じて皇族に復帰してもらう案も記述されています。

報告書は年内にとりまとめられ、検討結果は国会に報告されます。


⑤主要五紙の社説

<日経>

◆首相は経済再生へ取り組みを加速せよ◆

◆成功させたい初の上水道連携◆

<読売>

◆所信表明演説 政策実現へ具体的な手順示せ◆

◆札幌五輪 招致地元の機運をいかに高めるか◆

<産経>

◆首相の所信表明 発言の実現力が問われる◆

◆ウクライナ情勢 ロシア部隊は国境を去れ◆

<毎日>

◆首相の所信表明演説 岸田カラーなぜ出せない◆

◆こども庁の創設 これで理念実現できるか◆

<朝日>

◆臨時国会開幕 丁寧な説明 質疑でこそ◆

◆総務省不祥事 根幹うやむやにするな◆


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