0084-20180128【ビジネスパーソン必読の主要ニュース解説】
今週の振り返り、時事ポイントは以下のとおりです。
1.安倍総理による施政方針演説 2.米政府連邦予算 3.ペンス副大統領中東歴訪 4.ドイツ政治情勢 5.TPP首席交渉官会合 6.安倍総理の平昌冬季五輪開会式出席
1.安倍総理による施政方針演説
1月22日(月)に通常国会が召集され、冒頭に安倍総理による施政方針演説がありました。
はじめに、ちょうど150年前(1868年)に明治時代が始まったことに触れ、会津白虎隊出身者(明治政府と対立していた)であった山川健次郎を明治政府が、国の未来のために、彼の能力を生かし、活躍のチャンスを開いたことに言及しました。
「国の力は、人に在り」
そこから、長時間労働の慣行を打破するべく【働き方改革】の関連法案について述べ、安心して暮らせる社会のために全世代型社会保障、教育無償化、多様な学びを目指す【人づくり革命】に注力する姿勢をあらためて明らかにしました。
その他、施政方針演説では、
・生産性革命
・地方創生(農業改革、地方大学改革)
・外交・安全保障(北朝鮮問題、日米同盟、地球儀を俯瞰する外交)
にも触れました。
全体的に目新しいメッセージはなく、総選挙前から繰り返していた安倍政権の主張を全面に押し出した印象です。
安全保障や教育改革などの分野は憲法改正と切り離せないものもあり、その点について野党側の認識も注目される一週間でした。
野党側はこの施政方針演説に対して代表質問を行いましたが、肝心の憲法改正論議については踏み込みきらない、議論が進まない印象を受けています。
憲法改正を発議できるのは、議会(衆議院・参議院)です。行政府の首長としての安倍総理の考えを踏まえて、憲法改正の内容についてしっかりと議論を進めていって欲しいと思います。
通常国会は延長がなければ、2018年6月20日までの150日間です。
2.米政府連邦予算
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