#0001【ワシントン(米国、18世紀後半)】
こんばんは! 1日1分歴史小話メールマガジン発行人の李です。
本日2017年1月9日(月)から、毎週月・水・金の3回発行します。
来週8年ぶりにアメリカ大統領が交代しますので、初代大統領ワシントンを取り上げます。
ジョージ・ワシントン(1732年2月~1799年12月)は、アメリカがイギリスから独立する際にアメリカ軍の総司令官を務めました。
当初この独立戦争は困難を極めましたが、彼のカリスマ性・軍事的センスによって、徐々に劣勢を跳ね除けていきます。そして、諸外国の助けも得て、最終的に勝利をおさめました。
独立後、彼は軍司令官を辞任します。軍の力を背景に影響力を行使することを嫌い、あくまでも文民としてアメリカ建国に力を注いでいきたいとの思いからの行動でした。
文民となったワシントンは、憲法制定会議の議長となります。ここでは政治的センスを発揮し、独立した13州の利害調整をしながら、最初のアメリカ合衆国憲法をまとめ上げました。
この憲法に基づいた選挙で、ワシントンは初代アメリカ大統領に選出されます。全ての選挙人の支持を受けての当選でした。
彼は元々大農園の主でもあったことから、提示された大統領の職務に対する高額の年俸を当初辞退しましたが、議会からの強い要請により受け取ることにします。
今後の大統領も無報酬が前提となる(=お金持ちしか大統領になれない)ことを恐れてのことと思われます。
大統領を二期8年を務めたのち、民主主義の精神に反するとして、周囲の引き留めを押し切り、三選目を自主的に辞退しました。これが慣習化し、後にアメリカ合衆国憲法修正22条によって法制化され、現在に至っています。
公平無私の姿勢を貫いたジョージ・ワシントンは、今もアメリカの「建国の父」と称されており、その名前はアメリカの首都(ワシントンDC)や州(ワシントン州)に残っています。また、その肖像は1ドル紙幣にも使われており、世界中の人々の目に今も触れられています。
以上、第1回目の歴史小話でした!
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次は、明後日水曜日の配信です。今度は日本史から取り上げます。
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