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【6965】ミダックHDの魅力 - 注目の個別銘柄①
こんにちは、you_kkです。
新卒会社員の投資日記として、100万円を新NISAで運用していく過程を書いています!
2024年末の結果を楽しみに読んでいただければ嬉しいです。
注目の個別銘柄シリーズ①
さて、今回は私が投資先として魅力的だと判断している企業、「ミダックホールディングス」について、その魅力を語っていきます。
ミダックHDの事業内容
東海地方を地盤に、産業廃棄物処理関連を営む企業。
収集運搬~中間処理~最終処分 までを一貫して処理を行う体制に強みを持っている。
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事業をセグメントごとに見ると以下のようになる。
収集運搬事業は売上の 9% を占め、利益率は 13%
廃棄物処分事業は売上の 89%を占め、利益率はなんと 50%!
他は仲介管理事業で売上高の 2%を占め、利益率は 58%となる。
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高利益率の秘訣
基本的に産業廃棄物関連事業は様々な法律や公共機関からの許可が必要となるため新規参入が難しい事業であるため、このような高利益率を出すことができる。
このような地方地盤で業界一位の企業はライバル企業との安価競争に巻き込まれることもなく、安定して高利益率を維持できる優良企業である。
ミダックHDの業績
まず分かりやすいのが、上場した2016年からの売上高の営業利益の推移。
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綺麗な右肩上がりをキープしており、来期の業績予想も過去最高を見込んでいる。
直近の決算の数字を見る。
決算は3月なので、2023年05月12日に発表の決算短信を引用する。
売上高 :77.7 億円(前期比 21.8% 増)
営業利益:27.6 億円(前期比 21.7% 増)
経常利益:26.9 億円(前期比 23.0% 増)
純利益 :16.9 億円(前期比 31.2% 増)
営業利益率はなんと 35.5 %!!
純利益率は 21.7 % と共に高い数字を出している。
一般に30%を超える営業利益率を出せる会社は無いと考えても良い中で、こここまで高い数値を出している。
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次に、来期予想と現時点(3月2Q時点)での達成率は以下のようになる。
売上高 :84.5 億円
(前期比 6.9% 増)
(今期進捗率 49.6 %)
営業利益:30.1 億円
(前期比 9.4% 増)
(今期進捗率 45.0 %)
経常利益:28.8 億円
(前期比 6.8% 増)
(今期進捗率 46.0 %)
純利益 :17.3 億円
(前期比 2.7%増)
(今期進捗率 43.5 %)
伸び率は多少下がるが、前年を超えて連続最高益を更新予定だ。
連続最高益を更新の理由:ミダックHDの魅力
① 積極的かつスピーディーなM&Aの実行
ミダックHDはその成長のために「積極的かつスピーディーなM&A」を行っていくと決算説明資料に記載がある。
ミダックHDはたしかに東海地盤の企業であるが、関連企業の買収を多く行っていて、子会社・関連会社が10社程度ある。現在もなお買収した関連企業は増えている。
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このメリットとしては、産廃処理工程において自社で持ち合わせていない部分について、子会社を通して処理を行うことができるため、外注費など余分なコストがかからない上に、”ミダックHDにおける一貫した処理体制”を唄えるようになる。
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② 新規管理型最終処分場の稼働
さらに、2022年01月13日より、最終処分場として新規管理型最終処分場の稼働が開始され、埋立予定期間は30年と長期にわたって業績及び価値向上に寄与する施設が設立された。
これにより、既存施設の7倍強の受け入れが可能となり、売上高の貢献に繋がると推測される。
公式HP ↓
日経記事 ↓
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③ 東日本エリアへの事業拡大戦略
そしてさらに、東海地盤で満足しておらず、ミダックHDは東日本エリア全体への拡大を見通している。
実際に最終処分場の候補地として東日本エリアにて二か所の管理型最終処分場を計画している。
どちらも地形測量、地質調査を完了し、環境調査を実施中のようだ。
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以上、これら全てがどこまでうまくいくかは分からないが、今後も企業が成長していくために努力しているということは納得できる。
経営の安全性
業績や中長期の見通しが良くてもキャッシュフローや自己資本の割合については目を通しておきたいところである。
まずはキャッシュフローについて。
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キャッシュフローは財務CFがプラスとはいえ、安定期に入っており、現金・現金等価物が年々増加傾向にあることから健全な経営ができていると言える。
では設備投資などをケチっているのかというとそうでもない。
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特に2022年03月期は42億円を投資しており、これは主に奥山の杜クリーンセンターに充てたものだと考えられる。
この年の売上高設備投資比率は65%を超えており、直近でも30%台であることから、設備投資にはかなり積極的である。
自己資本比率は50.2 %で良い。
また有利子負債は 80.3 億円で有利子負債比率は 73%である。
売上高よりも有利子負債が大きいことが少し気になるが、フリーキャッシュフローが増加しているので大丈夫でしょう。
株価
上記を見て実際に投資を考えると、チャートを確認することになる。
実際には並行して調べているが、私の中ではテクニカルよりもファンダメンタルを重要視している。
チャート
まずは週足で大局を掴む。
2019年から現在までのチャートである。
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2021年09月頃に産廃関連株が一斉にピークを迎え、ミダックもその波に乗っている。現在は2,071円程度。
もう少し視野を現在へ。
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中央付近の1,995円という夏の高値を超え、さらに5月の2,183円も一瞬超えている。
チャートは右肩上がりでいい形をしている。
ATR
ATR(Average True Range)は約69円で、一日に一株が69円程度動くことを意味する。
一単元=100株を買うと大体7,000円程度の値幅で動くため、私の投資基準(合計ATR = 7,000円)を満たすために21万円が必要となる。
これは低い水準(より少ない金額でより大きな価格変動を受ける)であるので、限られた資金における投資先としてはプラス要素である。
個人的な望み
ミダックHDは現在産廃処理業務で売上高、利益を出している。
しかしSDGsが叫ばれている今、今後はだんだんと産廃の絶対量が下がっていくだろう。
5年10年経ったときに、産廃をいかに効率よく大規模に処理をしていくいかというだけでなく、リサイクルやリユース、ゴミの再資源化について積極的に、どこよりも早く取り組んで欲しいと願っている。
そうした今後の時代の流れにも乗れるような会社であれば、さらに株価の上昇は期待できると思われる。
まとめ
上場以来、売上高と営業利益は常に増加している。
今期も最高益を更新する予定で、見通しに対する利益上昇要因がしっかりと説明されている。
しかしSDGsが叫ばれている今、今後はだんだんと産廃の絶対量が下がっていくだろう。5年10年経ったときに、産廃をいかに効率よく大規模に処理をしていくいかというだけでなく、リサイクルやリユース、ゴミの再資源化について積極的に、どこよりも早く取り組んで欲しいと願っている。
そうした今後の時代の流れにも乗れるような会社であれば、さらに株価の上昇は期待できると思われる。
社長は加藤恵子という女性の方。税理士出身で社内の管理体制をゼロから見直し、上場会社にふさわしい組織改革を実行した熱量のある方である。
また月水金がノー残デーというホワイト企業ぶりである。
ただ、業務内容がどうしても産廃処理関係なので、最大限配慮していると思われるが、3K(きつい、汚い、危険)はどうしても免れにくい職種となっている。
締めがマイナス要素になってしまったが(笑)、今後も東海地盤の大規模産廃処理施設として応援していくつもりです。