見出し画像

第1巻2

日本で教員になる方法。
大学では、「先生になるため」の技術や知識が伝えられる。
教育実習は「仕上げ」的なポジション。
 
でも、実習に行くと、多分とても大変。
そこで、できなかったり、分からなかったりして、本当の勉強が始まる。
 
教員、看護師、介護士などの専門職は、経験がモノを言う「マイナーな専門職」と、ショーン(1983=2007)は言う。
 
 
話は変わる。
2025年2月現在のコンピューター技術では、コンピューターが「記号接地」(今井・秋田2023)することはできない。
例えば、チャットGPTなどは、あたかも、意味を理解して答えてくれているように感じるが、それは、私がそう感じているだけ。実際は、言葉を記号として処理している。
人間は「赤」「しょっぱい」などの、意味が分かる。
これが記号接地している状態。
 
でも、コンピューターは「赤」と言われても、イメージができない。
 
 
 
話を戻す。
大学3、4年生だけで実習して、そこで初めて分かる。「記号接地」する。
だったら、大学1、2年生から、ちょっとずつ実習すれば、たくさん記号接地していくのではないだろうか。
 
 
自分はどうだったか。
生徒に言われて、「ああそういうことか」と思ったことが何度あったか。
私は、「経験によって学ぶ」という考え方だと思う。
 
その時、その瞬間に現場にいる人が、一番よく分かっているんだと思う。
 
現場の先生。
その人の保護者。
 
色々あるけれど。
 
 
 
 
 【引用・参考文献】
 
今井むつみ・秋田喜美, 2023, 『言語の本質――ことばはどう生まれ、進化したか 中公新書 2756』 中央公論新社.
 
Schön, D. A. (1983). The reflective practitioner: How Professionals Think In Action, New York: Ashgate.(ドナルド・A・ショーン, 柳沢昌一・三輪建二監訳, 2007, 『省察的実践とは何か――プロフェッショナルの行為と思考』 鳳書房.)

いいなと思ったら応援しよう!