遠く引き離されて
尚も一途に想い合い
約束された逢瀬を糧に
互いの孤独を過ごす
それは嬉しいひととき
幸せなひととき
嬉し涙も流れよう
天から降り注ぎ
世界を優しく湿らせる…
そんな甘やかな話が好きだ
現実はもっと苦くて時に胸焼けするほど甘くて
しゅわしゅわと激しい刺激が浮かんでは弾ける
月に一度の逢瀬
約束された日が延びるほど安定感を失った
甘く激しい刺激は星の瞬きより一瞬で
弾けて消える
出逢った季節のせいか
照りつける太陽の熱に浮かされ
約束した生涯の誓いは
一年どころかひと月が延びる程で揺らいだ
ベガとアルタイルほども離れていないのに
あんなに苦い思いをしたのに
懲りもせず誰かを想う事を辞められない
始まりは何時も眩しい太陽と突然の雨
約束のない想いは
今までで一番苦くて勘違いの甘さ
ほんの5%が酷く甘い