死にたがり症候群
いつからだろう、どこからだろう
湧いて出てきた自己不要感
自己肯定感なんて知らないよ
人の顔色窺って
自分で自分をいつも否定してた
人の不愉快が苦手だ
不快感の空気が嫌だ
そこから消えたくなる
人が嫌がる事に敏感で言われなくても解る
不愉快な顔
「僕なんて要らないんだ…」
コツン
「僕なんて要らないんだ。」
ゴツン
「僕なんて要らないんだ!」
ガツン!
割れそうに痛む頭抱えて
泣きながら布団に潜る
尚も止まない怒声
掻き消すようにもう一度
コツン、ゴツン、ガツン!
ある日に響くドスン
「あぁもうダメだ」
僕が居るからこんなにも
大変な事が起こるんだ…
飛び出し、駆け出し
欄干に飛び乗った
掴んで抱える情に
繋がれ留められ生きる
そうして無理矢理抑えられ
度々引き起こされる衝動
打ち付ける
欄干に掴まる
ホームの端に立つ
いつだって不要で
いつだって否定され
いつでも消えたかった
時に必要とされても「やっぱり違う」
簡単に投げ捨てられた
何度目かの夏、地面に染み込む事を試み
たまたま避けられた
泣きながら夜空を見上げた
それからずっと俯いて
灰色の世界を歩いてた
振り絞るような声を聴いた
誰に宛ててでもなくて
自分に言い聞かせるような
そんな声を聴いた
勝手に思ったんだ
勝手に聴いたんだ
それでも確かに聴こえた
「うるせえ生きろ」
未だに治りはしない衝動
些細なことで手招きする
暗い暗い川の上を綱渡り
圧倒的存在感を持つ君の
最終到達地点を見たくて
今日もユラユラ生きている
不安定は治りもしないけど
もう死にたいなんて言わない