株式会社 1Line Official note Vol.018
革傘のコーティング開発にチャレンジ
革で傘を作っている会社様から相談をいただき、革傘のコーティング開発にチャレンジしました。
傘として必要な撥水度は3級以上。
加工前の生革の撥水度は、水滴が落ちただけで浸透してしまう1級です。
着色等の革の加工がされ、傘専用の撥水仕上げを行っても2級までしか撥水度が上がらないという状況からのご相談でした。
1Lineのコーティング加工によって撥水度を3級に上げ、傘として必要な機能を満たすことが今回のミッションでした。
想定できるいくつかの仕様で革を加工し、社内で撥水度試験を実施し、その後、専門機関の試験に提出し、撥水度を確認するという流れを何度か繰り返し、最終的に合格する仕様を作り出すことが出来ました。
画像の通り、革の傘ですが、しっかり水を弾いています。
このような共同開発の過程で、新たな技術を発見し、そこで学んだことを、1Lineのコーティング全体の改善や新たな開発に反映させることで、一歩一歩技術を成長させてきました。
風合いを変えず、多彩な機能を付帯する1Line独自のコーティングテクノロジー「ONE COATING」。
このように、コーティングの企画、調合、開発から施工まで、自社でワンストップで行っています。
コーティングテクノロジーをより良くするためのPDCAサイクルがスピーディーに回せるので、改善・開発スピードが速い点が、大きな特徴です。
同じ革製品でも、家具と靴では、必要とされる機能も、使われ方やメンテナンスも、商流や物流の流れも異なります。
「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」に合わせて、コーティングの仕様を変える必要があります。
現在、ONE COATINGは、家具、車、靴、スーツ、絨毯など、様々なアイテム、専門分野で採用されていますが、今後もPDCAを回しながら、より良いものを目指してチャレンジ、開発を進めて参ります。
ファニチャーケア総合サービスMENU紹介 No.04
1Lineでは、ファニチャーケア総合サービスを提供しています。
全8つのMENUについて、ご紹介させていただきます。
第4回目は「4.倉庫物流サービス」についてです。
4.倉庫物流サービス
(1).都心大型物流倉庫(港区、延床10000平米)
(2).レンタル倉庫(固定、スポット)
(3).コンテナデバンニング
(4).中継地利用(横持ち配送)
(5).付加価値(リペア、コーティング、組立、検品)
(6).各種配送(車種、方式、作業、廃棄)
(7).各種路線便(軒先渡し)
(8).家財宅急便(1点から梱包、配送、設置)
1Lineは、東京都港区内にある延床10000平米の倉庫を拠点としています。
都心近接の利便性、空路・海路・陸路からの好アクセス、大型物流拠点の強み、などを活かした様々な提案が可能です。
・・・(1).都心大型物流倉庫
シーンやご要望に合わせて、最適な保管を提案します。
都心近郊のアクセスを活かし、検品等の時間や手間などを合理化させる固定保管。
案件ごと、一時的な保管が必要な場合のスポット保管。
なお、1Lineの加工を伴う商品の一定期間内の保管は「無料」です。
・・・(2).レンタル倉庫
海外輸入商品をコンテナごと荷受けし、コンテナから商品を取り出すデバンニング作業を承ります。
港からのアクセスが良く、十分な敷地面積があり、作業体制が整っています。
・・・(3).コンテナデバンニング
納品地で、高さ制限、車両制限などの条件が厳しい案件が増えています。
1Lineまで大型車両で運び込み、小型車両に積み替えて納品する「中継地利用」が可能です。
加工だけでなく、配送コストや時間を合理化させる提案も行っています。
・・・(4).中継地利用
商品の保管または配送の過程で、商品に機能をプラスして付加価値を生み出すコーティングなど、加工物流が可能です。
その他、補修リペアやクリーニング、簡易組立など、提案も行っております。
・・・(5).付加価値
物流施設の強みである多彩な配送。想定されるほぼ全ての配送が提案可能です。
配送は、商品や条件、案件ごとに、最適な会社が変わる特徴があります。
ご要望等を伺い、多彩な選択肢から、最適な配送を提案します。
・・・(6).各種配送
路線便も、配送同様、商品や条件、案件ごとに、最適な会社が変わります。
複数の路線便が取り扱える物流施設の強みを活かし、最適な路線便を提案します。
・・・(7).各種路線便
家財などの場合、配送と路線便の特徴を併せ持った配送手段が必要です。
家財宅急便は、全国、1点から、梱包・搬出入・設置など作業を含む配送が可能なサービスです。
アフターサービスで不可欠な家財宅急便のような配送もご用意しております。
・・・(8).家財宅急便
【ファニチャーケア総合サービスの8つのMENU】
1.新商品向け(コーティング)
2.使用済み商品向け(コーティング、クリーニング、リペア)
3.ケア用品
4.倉庫物流サービス
5.施工サービス
6.オプション
7.サポート
8.社会性
連載:1Line ヒストリー】第6回 高校編(前半)
私が小学生の時、甲子園に初出場した丸亀高校。
進学校で、圧倒的に戦力が劣る中、強豪校を次々に破ってベスト8になりました。
その時の感動から、丸亀高校野球部に入りたいと憧れてきました。
しかし、問題が2つありました。
1つは、空手を続けて欲しい親が、空手を辞めて野球をすることに反対だったこと。
もう1つは、丸亀高校が県内有数の進学校だったことです。
受験を決めた時、5教科250点満点で220点くらい必要な学校に、100点満たない点数しかありませんでした。
担任の先生に真顔で「宝くじに当たるより難しいから馬鹿なことするな」と諭されました。
半年で教科書を丸暗記するという強引な勉強方法と運で、本番だけ合格基準点をクリアして滑り込みました。
親は合格を喜んでくれた半面、野球部に入ることは依然反対でした。
それでも入学し、入部届けを出してしまえば、どうにかなると思っていましたが、予想していないことが起こりました。
野球部の入部条件は野球経験者だけだったのです。その為、入部は認められませんでした。
頭を丸め、グランドに通い、入部をお願いするストーカーのような毎日を続けました。
数週間経った頃、監督が根負けして、入部を認めてくれました。
強豪校の野球部に、ど素人が入部。迷惑甚だしい存在でした。
超体育会系で、伝統のシゴキは想像以上。本当に地獄のような3年間が始まりました。
振り返り、3年間の野球部の経験で得たものを、簡単に整理してみました。
「基礎体力を身に付ける」
毎日夜まで練習。休みは年に数えるほど。
肉体的に人生で一番辛い時期でしたが、筋力以上に、ハードワークに耐えられる基礎体力が身に付きました。
「出来ないことを学ぶ」
空手ではトップだった成績が、野球ではど素人。
思い通りに何でも出来る人から、何も出来ない人になったことで、沢山の学びや気づきがありました。
「弱者が勝つ戦い方を学ぶ」
スポーツ推薦もない進学校。他校と比べて、入学時の力の差は歴然としていました。
無いものを追わず、武器を作り出して磨き続け、体力や技術で劣る弱者が、どうすれば強者に勝てるか、その戦略・戦術を徹底的に学びました。
「努力が報われない挫折を知る」
努力を重ね、時々試合に出られるようになった2年後半に怪我。ドクターストップで野球はできなくなりました。
無理をして体を壊すと、やりたいことが続けられなくなることを、学びました。
「教えることの難しさと可能性を学ぶ」
迷った末、野球部に残り、1年の指導係になりました。
全員、自分より野球経験豊富な選手に指導する難しさや悩みが常にあり苦労しましたが、自分らしく、自分の言葉で、分かりやすく伝えることを学んで行きました。
そして、小学生の頃にテレビで見て憧れた時以来の丸亀高校の甲子園出場を、この1年生が春夏と果たしてくれました。
振り返っても、どうしてそんなに野球部にこだわったのか、思い出せません。
しかし、今の自分を構成する大切な要素を、たくさんもらった時間だったんだと気付かされます。
人生の山谷のキツイ場面で頭をよぎるのは、この時の厳しい監督の言葉で、幾度も踏ん張ってこられました。
空手という個人で完結する競技では養えない経験を、野球部での3年間でさせてもらったんだと思います。