見出し画像

おばあちゃんと私を振り返る

そろそろ 私自身もおばあちゃんでもおかしくない年齢になる
大好きな祖母は今は施設にお世話になっている
我が家からはけっこう遠い場所なので年に数回だけ面会に行く程度で 年々私との記憶も曖昧になってきているのがよくわかる

私が生まれ育った家は おばあちゃん 父 母 妹 の5人家族でした
おばあちゃんの初孫である私は 女手一つで育ててきた大事な息子の子供だったので すごく大切にされました
そのためか私は両親との思い出よりも おばあちゃんとの思い出の方が多く
小さい頃から悩み事などは おばあちゃんには素直に話せるのに両親にはなかなか話せなかったり 変に気を使ったり 心から甘えることができません
物心ついた時からほとんどの病院はおばあちゃんが付き添いをしてくれたこともあり両親よりもおばあちゃんといる方が安心感があるのです
小学校低学年ぐらいまでは おばあちゃんが仕事に行ってしまうのも嫌でついて行ったり 急に死んでしまったらどうしようかと寂しくなって泣いてみたり 不安で週末が来るたびおばあちゃんと一緒に寝たり 色んな手を使ってストーカーしておりました(* ´艸`)クスクス 

おばあちゃんは生まれてすぐに養子に出されたらしく寂しい想いや惨めな想いも沢山したそうです 戦争も体験しています 
おじいちゃんと結婚して父と叔母が生まれましたが小学生の時におじいちゃんが大病を患い助からなかったそうです その後は女手一つで世間の荒波を乗り越えてきてるのでかなり気性も荒いです
思春期の頃には大喧嘩したこともありました
もちろんそれは私が悪いんです
些細なケンカから「おばあちゃんなんて出て行ったらいいのに」って言ってしまったことがあり おばあちゃんからは「この家は半分私がお金出してるねんからアンタが出ていき~ッ」って
そらそうだ((´∀`))ケラケラ
小学校高学年ぐらいやったかな? 自転車でぷら~っと出て行ってゆく当てもお金もなく お腹も空いてすぐに帰ってきました
でも何事もなかったようにギュ~っとしてくれるわけですよ

私が意地悪なことをされていたら本気で守りに来てくれる場面もありました
自分の意見をオブラートに包まずガンガン発言して折れないので よく姉御扱いされていました
両親に叱られている時もよく助けてくれました 
父は普段は普通に良い父ですが 私は幼い頃しつけで足に灸をされ押し入れに閉じ込められたことがあるそうです 押し入れの中で泣き叫ぶ私を助けたのは母ではなくおばあちゃんだったみたいです
そうです私は覚えてないぐらい幼かったのです
2?3歳? 理由は父に舌打ちをしたかなんからしいです
今だったら完全アウトです!虐待です!
私も恐怖で覚えてないのかは不明です
それがあってかわかりませんが昔から地雷がわかりにくい父には なんとなく恐怖心がありましたね

病気の時もおばあちゃんに付き添われることが多く 病院の帰りによくご褒美を買ってもらったのを覚えてます
熱で寝込んだ時も仕事の母よりおばあちゃんと居る時の方が多く やはり私にとって安心感があった
私は高校生ぐらいから貧血がひどく生理がくると倒れることもあり
お腹の痛みと貧血の恐怖でガチガチになった体を一生懸命もみほぐしてくれた時は ほんとに血のめぐるのがわかるほどに体が楽になっていき しばらくしたら何事もなかったかのように元気になるほど おばあちゃんの手には不思議な魔力のようなものがあった
色んな所へお参りに行ってるから有難い手やねんって言ってた
私が病気になったらいつもお経を唱えながら撫でてくれると不思議と肩の力が抜けて症状が楽になる
その影響で私は恐怖を感じる場面では自然と心の中でそのお経が流れてくる((´∀`))ケラケラ ちょっと怖い?

こんな風に大事に甘やかされて育ったもんやから母からの愛情が足りてない症候群?贅沢なのかもしれないが… 妹が生れて当然両親はそっちの方が可愛くなるわけで両親にしたら上の子はおばあちゃに取られちゃったから下の子に愛情を注ぐ この頃から何をするにも順番はいつも妹からで 何をしてもお姉ちゃんやから我慢してと言われるようになった するとそんな私を可哀そうだとおもい おばあちゃんがよくカバーしてくれていた
こんな具合で 私はおばあちゃんの子 妹は母の子 とゆうような感覚で大人になる
私は母のことは時々他人なんじゃないかと思うほど冷たいなぁと感じる時がある
それはこのような家族構成から出来上がってしまったものなのか それとも元々の母が持つ性格なのか…
いま現在 私も二児の母であるが母とはやはり考え方も全く違っていて理解に苦しむことが多々ある
これはもう無くなることはないんやろうか?

と まぁ なんやかんや大人になり私も巣立つことも出来たわけですが
おばあちゃんが施設に入居する前までは よく実家にも顔を出していました
しかし大体の時は 両親が旅行へ行くからお呼びがかかったり 私が行く時は両親が仕事か用事でいなかったり 両親としてはおばあちゃんっ子やからとゆう思いもあったんでしょうが なんだか寂しい想いで辛くなる時もありました 私は両親に避けられているんだなって
今でこそ 気にしなくなりましたが そうゆうことが原因で妹とは仲良くできなかったことは沢山あります

私自身 子育ても後数年といった時期ですが 
やはり私は おばあちゃんにされた子育てをしてしまうんです
ちょっと他のママより甘やかし過ぎだったり 守り過ぎだったり 手を出し過ぎたり 寂しい想いをさせたくないと こちらから手をかけ過ぎてしまい どうしていいかわからなくなる時もありました


たまーに もしおばあちゃんが居なかったら…

私は父とどんな関係だったのかな?

母とは理想の母娘になれてたのかな?

妹にはもっと優しくできていたのかな?

おばあちゃんパワー
恐るべし



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?