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ひとりひとりの土台にある『価値観』
みなさんこんにちは、ヘルスケア・フィットネス業界のお仕事や学びをサポートしている工藤です。
本日は組織と個人の関係性において大切な『価値観』についての記事です。
こちらの書籍を参考に話を進めていきます。
組織行動のマネジメント/スティーブン・P・ロビンス
組織のリーダーが最低限理解しておくべき、働く人びとについての研究・学問がわかりやすくまとめられた本です。
組織があると常々「人の問題」が発生します。
私が所属していた組織でも、人の問題が発生しなかったことはありませんでした。
それぞれの環境で共通していたのは、リーダー次第で組織のパフォーマンスが大きく変化することです。
社長はもちろん、役員、部長・課長、支店長やマネージャー、もっと小規模なグループのリーダーでも同じことを目の当たりにしました。
問題が発生しやすいリーダーの特徴としては、個人ひとりひとりを見ているのか?という基本的な姿勢が考えられます。
ひとりひとりには、大切にしている価値観があるはずです。
本書は500頁を超える本ということもありますので、今回の記事ではテーマに沿った部分だけを参考にしていきます。
🥚『価値観』とは何か
私は数年前に、『価値観をぶっ壊せ!亜熱帯から届けるメッセージ』という、いま見返すと結構刺激的なタイトルのブログを発信していたことがありました。
東京から沖縄に転居した直後、ある方のサポートがあって始めることになったブログです。
東京の生活では覇気の無かった私が、数ヵ月で変わったギャップを見て面白そうなコンテンツになると感じたのかもしれません。
私はまずタイトルについて悩みました。
自分は何が変わったのか?
分かりやすいのは見た目です。
日焼けして真っ黒。
身体も引き締まり、服装はいつもラフで軽装。
そこで、『漁師風ビジネスリーダーに変貌した○○』というようなタイトルの提案もありました。
しかし、よく考えたら変わった風貌は「おまけ」でした。
私が沖縄で生活をして最も変わったのは、心の奥底にある『価値観』だと思ったのです。
冒頭で紹介した書籍『組織行動のマネジメント』は、組織についての記述よりもまず初めに、個人の行動の基礎についてスタートする構成になっています。
組織といえども、必ず1人の個人からスタートしているからです。
さらに、その中でも1番目に記載されているのが『価値観』でした。
つまり、組織の中の、グループの中の、個人の更に奥にある大切なものが、価値観ということになります。
本書からの引用です。
価値観とは、「ある特定の行動様式や存在の終局状態を、個人又は社会的に、それとは逆の行動様式や終局状態よりも好ましいと思う」という基本的な信念を表したものである。
また、価値を大きく2つのグループに分類した研究例を挙げています。
①最終価値
望ましい終局状態、すなわち、人が人生において達成したいと考える目標を示したもの(例:快適な人生・達成感・家族の安全・真の友情・楽しくのんびりとしたい人生・自由・平等・社会的認知など)
②手段価値
好ましい行動様式、あるいは最終価値を達成するための手段を表す(例:正直・優しい・思いやりがある・責任感がある・論理的・想像力に富む・丁寧・マナーが良い・従順など)
私にも大切にしている価値観があります。
私の周りの家族にも、友人にも、同僚にも、そしてこの文章を読んでいただいている、あなたにもあるはずです。
ひとりひとりが大切にしている価値観は、どんなものなのか?
組織のリーダーがまず理解するべきはそこにあるのだと思います。