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みんなの気持ちを大切にするリーダーシップ
リーダーシップ。
振り返ってみると、幼少期から対面することがありました。
小さい単位では、学校の班長とか。
○○委員長なんていうものもありました。
学級委員長。部長。古くは番長?などなど。
学校でもリーダーシップを発揮する場や、身に付ける機会があったのだと今更ながら思います。
🥚こころの知能指数
数多く出版されているリーダーシップの書籍。
本日はその中から、感情や情緒を軸にしたものをご紹介します。
EQリーダーシップ 成功する人の「こころの知能指数」の活かし方/ダニエル・ゴールマン 共著
ベストセラー『EQ こころの知能指数』の著者であるダニエル・ゴールマンが、リーダーの資質を6つに分類し、心の知能指数=EQの高い組織を築く内容が記されています。
20年近く前に出版された本ですが、その本質は今も変わることが無いと感じます。
私は20代の頃からベンチャー企業に所属する機会が多く、能力不足でもリーダーシップを必要とする職務に就くことがありました。
フィットネスクラブの店長や、スーパーバイザーに着任していた頃は、正に裸の王様で、人の気持ちを理解する能力に著しく欠けていたように思います。
EQリーダーシップの「自己認識」と「自己管理」ができているとは、とても言えない状態でした。
🥚EQの4領域と関連コンピテンシー
【個人的コンピテンシー】…自分自身に対処する能力
①自己認識
感情の自己意識、正確な自己評価、自信
②自己管理
感情のコントロール、透明性、順応性、達成意欲、イニシアチブ、楽観
【社会的コンピテンシー】…人間関係に対処する能力
③社会認識
共感、組織感覚能力、奉仕
上記3要素が揃って、初めて良好な人間関係を構築できると本書では述べられています。これが4つめの要素です。
④人間関係
鼓舞激励、影響力、育成力、変革促進、紛争処理、チームワークと協調
20代の頃の自分に置き換えると、
①自分自身の感情を読み取ることができず、
②感情や衝動もコントロールできず、
③他者の視点が理解できないため共感されず、
④協調性のあるチームづくりとは程遠かった。
…といった有様で、一緒に働いていたみなさんには申し訳ないと思うくらい、欠けている要素が多かったです。
改めて本書を見返してみると、今の自分は人間性の成長ができているのか?自省するきっかけとなります。
🥚状況によってスタイルを使い分ける
EQリーダーシップは6つのスタイルに分類されていて、そのうち4つは前向きなもの、2つは後ろ向きなものとされています。
【ビジョン型】
最も前向きで、共通のビジョンや目標に向かって人々を動かす
【コーチ型】
一人ひとりを大切に思い、個々人の希望を組織に結び付ける
【関係重視型】
人の気持ちを大切にし、人々を互いに結び付けることで結束を強める
【民主型】
人々の考えや懸念を聞く真摯な姿勢を持ち、その機会を作る
そしてこの2つは取扱注意のスタイルとして紹介されています。
【ペースセッター型】
難度が高くやりがいある目標の達成を目指す
【強制型】
緊急時に明確な方向性を示すことによって恐怖を鎮める
ただし、どのようなスタイルも万能ではなく、それぞれ強みと弱みを持つため、状況によって使い分けることが重要だと強調されています。
リーダーシップは、後天的に身に付けることができる、学習することができる能力とも述べられています。
私も初心に戻り、今の自分にはどの要素が足りていないのか、人間性を見つめ直したいと思います。
常に気持ちの良い職場環境をつくりたいものです。