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『わからない』世界に飛び込むことで得られるもの
みなさんこんにちは、ヘルスケアやフィットネス事業のお仕事・学びを支援している工藤です。
750頁以上もあるこちらの本。
本屋でお見かけしたことはありませんか?
独学大全 絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法/著者:読書猿
タイトルの通り「独学」をテーマにした事典です。
その分厚さから私は本屋でスルーしていましたが、ちょうどいま自分自身の学びを見直したいと考えており、購入することにしました。
いざ読んでみるとあっという間でした。
さすがに55の技法には触れられませんので、要点と印象に残った部分をお話しします。
本書の構成はこちらの通り。
第1章 なぜ学ぶのかに立ち返ろう
第2章 何を学べばよいかを見つけよう
第3章 どのように学べばよいかを知ろう
第4章 独学の「土台」を作ろう
私は本書を読むことで、なぜ学び(独学が主です)を続けているのか考え直すことができましたし、習慣となっている学びも深みを得ることができたと思います。
🥚やる気の資源を掘り起こす
一例として「技法1:学びの動機づけマップ」をご紹介します。
「学ぶことをやめない理由」を自己認識することが目的です。
こちらの技法は下記の手順で進めていきます。
※ちなみに(例)は私本人の事例です。
①学びのきっかけとなった出来事を探す
(例)経営会議で話している内容が理解できず、話についていけなかった
↓
②その出来事の影響範囲をマッピングする
(例)・影響1:読書を習慣化するようになった
・影響2:行動範囲が広がった
・影響3:興味の範囲も広がった
↓
③影響の評価をする(ポジティブかネガティブか)
(例)・影響1:読書を習慣化するようになった→ポジティブ
・影響2:行動範囲が広がった→ポジティブ
・影響3:興味の範囲も広がった→ポジティブ
↓
④評価に理由付けをする
(例)・影響1:インプットとアウトプットの質が向上したから
・影響2:新たな出会いと体験を得られたから
・影響3:思考の幅を広げることができるようになったから
↓
⑤ ①~④を好きなだけ繰り返す
本来は箇条書きではなく、マップにすることで記憶のつながりを呼び起こします。
このような技法が分かりやすく55も紹介されているので、偏った自分の学びを見直すためにはお薦めの一冊です。
🥚「わからない」世界に飛び込む
最後に、本書で最も印象に残った部分を引用します。
人にとって「わからない」状態は耐え難いことだが、何かを学ぶことは「わからない」ことと向かい合い、付き合っていくことである。
学習から利益を得られる人は、何度でもこの「わからない」に飛び込んでいける人、そうすることで「わからない」について耐性を身に付けた人だ。
私は30代で異業種・異職種に転職した際、わからないことだらけでした。
はじめは恥をかくことばかり。
決していい気分と言える体験ではありません。
しかし、筋トレと同じで、日常よりも負荷を掛けなければ自己成長することはできません。
壁が高いほど成長の度合いもまた大きいことを実感しています。
これからもまた、恥を恐れず、「わからない」世界へ足を踏み入れていきたいと思います。