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フィットネス業界の常識≠一般常識
みなさんこんにちは、工藤です。
私は長らくフィットネス業界で仕事をしていました。
少しわかりづらいと思いますが、トップ画像は懸垂などを行うトレーニング器具で、私の自宅に同じものがあります。
自粛期間のずっと前から、このゴツゴツした物体が自宅にありました。
一般的な視点からすると明らかに浮いています。
ヘルスケア業界で働いている今も、運動習慣は続いています。
🥚運動を習慣化する難しさ
私が人生で一番長く続けている習慣は「運動」だと思います。
ところが、フィットネス業界で仕事をしていた時も、身近な人たちに運動習慣を定着させることほど難しいことはありませんでした。
最も身近であるはずの、家族の行動を変えることは最も困難。
プレゼントしたバランスボールは、たまに座るクッションになっていたり…
いくらメリットを伝えても、なかなか継続してもらえない。
他業種に就いて分かるのは、20年以上もトレーニングを習慣化して、身の周りにも似たような人ばかりいた私のような人種は、ちょっと感覚がおかしくなっていることです。
ちょっとではないかもしれない…。
平均的な感覚からは大分ズレている。
そんな感覚でこれは正しいとか、悪いとか言ってしまうと、なかなか受け手には伝わらないだろうと思います。
相手の視点を想像できないので、共感もなく、行動変容させられなかったのかもしれません。
🥚閉ざされた環境
日本のフィットネス参加率は、アメリカと比較すると半分以下の数値となっています。
国内の96%程度の人はフィットネスとは無縁の生活です。
その参加率を構成している外部要因には、保険制度の違いをはじめ、様々なものがあるとは思います。
では、フィットネス参加率が低い内部要因…
つまり、フィットネス業界側にあるマイナス要因はどのようなものがあるのでしょうか。
私は、閉ざされた環境がひとつの要因だと感じています。
元々大きな業界ではありません。
しかし、一度フィットネス業界に溶け込むと、さらに他業界との接点が減っていく傾向があります。
共通言語や特有の文化があり、爽快でとても楽しいのです。
よく分かります。
なので、初めは仲良くなります。
そして、しばらくすると、なぜかその中で小競り合いが頻発していきます。
フィットネスにも流派のようなものがあり、互いの価値観が噛み合わないこともあるのです。
他業界でもよくあるケースなのかもしれません。
しかし…
もうそろそろ小さな争いはやめにしませんか?と私は伝えたいです。
綺麗事でみんな手をつないで仲良くしましょうということではありません。
仮想敵を業界内ばかりに作らないでほしいということです。
おそらく、見るべき方向は、同業界・同業種の人たちではありません。
一般的な感覚を持つ人たちに近付いてこそ、フィットネスも普及していくのではないでしょうか。
私もかなり業界職に染まっているので、自戒を込めての記事でした。
2018年に沖縄から書いたブログ「価値観をぶっ壊せ!亜熱帯から届けるメッセージ」はこちらからご覧いただけます。