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キャリアを守る武器となる、リベラルアーツ(自由の技術)を身に付ける
本日もお疲れ様です、工藤です。
みなさんは『リベラルアーツ』という言葉を耳にしたことがありますでしょうか?
最近は「社会人として身に付けるべき教養」と言われて久しいですが、直訳すると、リベラル=自由、アート=技術、合わせて『自由の技術』という意味になります。
具体的な例としては・・・
歴史・経済学・哲学・経営学・心理学・音楽・脳科学・文学・詩・自然科学などが挙げられます。
おそらく、学んでも明日からすぐには役に立たないものばかりです。
では、役に立たないものを学んで、何から自由になるのでしょうか?
本日はその答えが見つかる本を紹介いたします。
知的戦闘力を高める 独学の技法/山口周
以前、私はこちらの記事を作成しました。
フィットネス業界の常識は一般常識ではないという記事です。
リベラルアーツは何から自由になるのか?
本書では、「常識から自由になる」と述べられています。
私は『フィットネスクラブで働いていました』と他業種の人に自己紹介すると、「家中に筋トレ道具がありそうですね」と言われることがよくあります。
更に、私はコンタクトを付けているだけで意外な反応をされたりします。
「視力はものすごく良さそうなのに!!」
フィットネス業界で働いていると、全身が健康の塊のようにイメージされてしまうのでしょうか。
これもいわゆる「常識」のひとつなのだと思います。
今はヘルスケア業界の企画開発職に就いているので、いたって標準的な体力です。
また、フィットネス業界で働いている方から見ると、ヘルスケア?企画職?どれもフィットネスから離れた仕事だな、と「その他扱い」されることが珍しくありません。
私はフィットネス業界におけるキャリアの「基本レール」から外れた存在なのだと感じることがあります。
🥚教養を身に付ける意味
しかし、そんな外れた立場にいると、自然と「常識」からは距離を置くことになり、役立つことがあります。
ひとつは、変化に強くなること。
ふたつめは、変化を起こす発想を生みやすくなること。
私はそのおかげで、ここ数年、業種を横断して生き延びることができました。所属店舗が売られて無職になった時も、車に轢かれた時もです。
では、同じように常識から自由になるリベラルアーツを身に付けることには、どのような意味があるのでしょうか。
本書では5つの意味が挙げられています。
①イノベーションを起こす武器となる
②キャリアを守る武器となる
③コミュニケーションの武器となる
④領域横断の武器となる
⑤世界を変える武器となる
本日はこの中から2つピックアップいたします。
②キャリアを守る武器となる
世界のありようは常に変化しています。かつての世界においてうまく機能した闘い方が、ある日突然まったく通用しなくなってしまうことがいつか起こるかもしれないのです。
本書は2017年に出版されていますから、現在の社会状況を予測したような文章です。リベラルアーツの長い歴史を振り返ることで、「いま、この瞬間の常識」は、当たり前ではないのではないか?と考える習慣を身に付けることができるはずです。
④領域横断の武器となる
リーダーとしての器を大きくしていくということは、そのまま「非専門家」になっていくということでもあります。
企業の管理職の中で、もっとも「専門外の領域」について責任を取らなければならないポジションにあるのが「社長」だということを考えてみてください。出世するということは、ある意味ではどんどん「非専門家」になっていくということでもあるわけです。
リーダーの仕事は、「非専門的」であるという視点は興味深いです。私にはそのような発想がありませんでした。
昨今は専門職でもキャリアアップできるような企業もありますが、一般的に考えれば著者の持論通り、「領域を横断」することはキャリアの武器になると思います。
長くなりましたので本日はここまでにします。
リベラルアーツは一見すぐには役立たない領域。それでも人生を豊かにするためには有益な教養です。