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なぜ経営学は『私に必要ない』と言われてしまうのか、考えてみる
みなさんこんにちは、ヘルスケア&フィットネスのお仕事や学びをサポートしている工藤です。
本日は「経営学は必要なのか?」という疑問ついての記事です。
経営学…
この言葉にどのようなイメージをお持ちでしょうか。
特別に調査したわけではありませんが、ネガティブな印象を持たれることが多い印象を受けます。
何だか難しそう。
よくわからない。
役に立たない。
または、『私には関係のない情報』とシャットアウトされてしまう。
経営=経営者が学ぶもの、という認識からでしょうか。
または、経営学を修得した人がやたらと理屈っぽい印象。
理論だけでは実践のビジネスでは使えないという印象。
様々な理由が挙げられるかもしれません。
🥚経営=人間が集まって起こす出来事
そんな経営学のネガティブな印象を変えてくれるかもしれない、1冊の本をご紹介します。
世界標準の経営理論/入山章栄
2019年末に発売されてベストセラーとなった、800頁を超す大作です。
早稲田ビジネススクールの教授である著者の入山章栄(いりやまあきえ)氏は、本書を下記のように説明しています。
これは「世界で標準的となっている経営理論」を可能な限り網羅・体系的に、そしてわかりやすくまとめて皆さんに紹介する、世界初の書籍である。
世界で標準的とされる経営の理論はわずか30程度。(情報源により誤差はあります)
これくらいなら何とかエッセンスを理解できそうです。
そして、経営理論を学ぶ理由のひとつに、こちらを挙げています。
なぜそうなるか(WHY)の「説明」「納得」がなければ、人は動かない。経営理論はビジネスのWHYに、一つの切り口から明快な説明を与える。
「経営」と言われると、恥ずかしながら、以前の私が描くイメージは「高層ビル」でした…。
無機質な固まり。
しかし、当然ながら本来はそうではありません。
『人間の集まりが起こした出来事(現象)』
これが経営の本質です。
人間や、人が集まった組織の起こす出来事。
経営って、無機質どころか、ものすごい血の通った固まりなんですよね。
映画やドラマと変わりない。
人間の物語が詰まっているはずです。
しかしその出来事=現象は、時に大きく、複雑になります。
だからこそ、冒頭でお話しした『私には関係のない情報』としてシャットアウトされがちなのだと思います。
何だか難しそう。
よくわからない。
役に立たない。
異物と認識された固まりは、不要な情報として処理されてしまいます。
その異物に見える、複雑な固まりに、ナイフのような切り口を与えてくれるのが、経営学をはじめとした教養であり、原理原則です。
人間から生まれた複雑な固まり。
そこに切り口を与えて、腹落ち・納得をする。
つまり、WHY?がすっきりする。
私はそのように解釈しています。
異物の固まりを切ってみると、意外と単純で面白いものかもしれません。
人間ってどういうものか、少しは分かるようになるからです。
経営学って、人について追求する学問で、決して特別なものではないんです。
経営学の面白さが分かると、きっと学びの意欲が止まらなくなってきます。
いまの私が、そんな状態です。