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ビジネスで活躍できなかった私に足りなかった1年生のマインド
みなさんこんにちは、ヘルスケア・フィットネス業界のお仕事や学びをサポートしている工藤です。
本日の記事はこちらの書籍を基にお話を進めていきます。
コンサル一年目が学ぶこと/大石哲之
初めにお断りをしておくと、私はコンサルティング会社で勤務した経験はありません。
しかし、コンサルティング会社出身の方たちと共に仕事をする機会は今まで多く、業界・職種を問わず活躍していることが多々ありました。
コンサルタントのキャリアを持つ方たちは、普遍的な『何か』を持っているのではないでしょうか。
それは一体、どんなものなのか?
私はいつしかそう考えるようになり、自然とコンサル出身者から学ぶ機会が増えていきました。
本書を手に取ったのもそのような理由からです。
ビジネスで全くうまくいっていなかった私が、社会人1年目でこの本を読んでいたら、少しは成長の速度が早まり、人にかける迷惑も減っていたことでしょう。
本書の構成はこちらの通りです。
第1章 コンサル流話す技術
第2章 コンサル流思考術
第3章 コンサル流デスクワーク術
第4章 プロフェッショナル・ビジネスマインド
この本は、各界で活躍する元コンサルタントの方に取材をして、新人時代から15年以上経っても記憶に残っていること、役に立っていること、また、リーダーや経営者になっても通用していることが30項目にまとめられています。
1章から3章までは、『術』とある通り、スキルと言えるものですが、4章は『マインド』です。
これらのスキルがバラバラに身に付いていても、ビジネスで活躍はできないことでしょう。
バラバラの能力を、マインドで統合することが最も大切ではないかと思います。
【第1章 コンサル流話す技術】
こちらでは、論理的な話し方の基本がわかりやすく説明されています。
01/結論から話す
02/Talk Straight 端的に話す
03/数字というファクトで語る
08/相手の期待値を把握する
特にこれらの項目は、恥ずかしながら私がフィットネス業界ではほとんど教わらなかったものです。コンサルタントは1年目で学ぶことのようですが(笑)。
話し方の癖というのは、自分ではなかなかわかりません。話す能力を自分事として捉えると、読書内容も実践的になるのではないかと思います。
【第2章 コンサル流思考術】
11/ロジックツリーを使いこなす
13/仮説思考
この2つはロジカルシンキングの必須要素です。
問題解決をスムーズにするツールが分かりやすく解説されています。実践で使いこなせるようになるには、日々のトレーニングを積み重ねることが必要です。
【第3章 コンサル流デスクワーク術】
16/文書作成の基本、議事録書きをマスターする
17/最強パワポ資料作成術
19/最終成果物から逆算して、作業プランを作る
コンサルタントの方は、アウトプット(特に資料作成)のスキルがべらぼうに高いと感じることがあります。
これら3つのスキルを高めるだけでも、組織では重宝されるはずです。
【第4章 プロフェッショナル・ビジネスマインド】
23/ヴァリューを出す
27/コミットメント力を学ぶ
29/フォロワーシップを発揮する
30/プロフェッショナルのチームワーク
最終章はビジネスマインドについて。
どのような心構えでビジネスに臨むかで、プロセスも結果も大幅に変わることをここ最近特に実感しています。
さらに、そのマインドを『持続』させ続けていかなければなりません。
3章までは表面的な技術ですが、4章ではそれらの高い技術の源泉ともいえる、マインドについて述べられています。
個人的には私はこの章が最も大切なのではないかと考えています。
もちろん、これらを一読しただけでは明日からも何も変わらないはずです。
本書を再読しながら、日々のビジネスで『1年生』のマインドを持ち、スキルを束ね、実践していくことが、成果に繋がっていくのだと思います。
そう、正に以前の私には欠けていたものです。