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君と今日を生きてそれが歌になる

※Cody・Lee(李) Major 2nd Album「最後の初恋」の全てのネタバレを含みますのでご注意を。





「生活三部作」

Cody・Lee(李)の通算3枚目のアルバム「最後の初恋」がリリースされた。ほとんど作詞作曲、その他プロデュースを行う高橋響は、これまでリリースして来た作品にそう名前をつけた。
細野晴臣のトロピカル三部作、フィッシュマンズの世田谷三部作のように。(知らない人は聞いてみてね)

その三部作の最後を飾るこのアルバムは、Cody・Lee(李)が導き出した、ひとつの答え、大傑作、大名盤と言えるアルバムだ。
このアルバムについて、しがない李ギャルズの1人の僕が感じたことの全てをここに記す。

....とカッコつけて仰々しく冒頭書いて見たわけですが、僕のCody・Lee(李)に対するクソデカ感情をひたすらに、勝手に、ぶつけるための場所なので、それをご了承いただいた上で、この先読み進めて頂きたいです。

(曲紹介長いから飛ばしていいっすよ、言いたいことは最後にあるので、ね、)

M.01
NOT WAR, MORE SEIKATSU

去年の「こnにちはせいかつ。Tour」からライブの入場SEとして使われてきたものがついに音源に!
自分の中では、これがCody・Lee(李)のテーマ曲というか、Cody・Lee(李)の持つ温かさ、優しさ、切なさ等々の感情、そしてバンドサウンドだけにとらわれない音楽性も含めた全てがぎゅっと詰め込まれた曲だと思う。

自分も含め、5人だったCody・Lee(李)やその思い出が蘇って既に涙腺が終了したひとも多いんじゃないかな。その思い出と共にあるからこそ、この曲がCody・Lee(李)のテーマとも言える。
これからもこの曲と共に見たことない景色沢山見たいな。


M.02
涙を隠して(Boys Don't Cry)

まさにアルバムのスタートにピッタリの曲。
この曲のテーマは「泣かないで」かな。涙、って言うよりは、泣かないで、って感じ。
この曲は、愛する人に渡すお守りみたいな曲。一緒にいられる時間も、そうでない時間も、そして自分がいなくなり君が一人になってしまっても、、という時間や空間を超えた、君の幸せへの誓い、そして祈りが込められている。

数十年後先 君が寂しい時
流れてくるのは こんな歌がいいな
数百年後先 君が悲しい時
流れてくるのは 愛の歌がいいな

この曲、このアルバムが、数十年後、数百年後の君にとっての愛のうたになりますように、という祈りも込められているように感じる。
僕らにとっても、死ぬまで消えない大切なお守りだよ。


M.03
DANCE扁桃体

新曲!リード曲(リード曲ってなに)!かっこいい!
この曲はMV含めての作品だと思うので、ぜひご覧あれ(これを読んでる人はどうせみんな見てると思うけど)。

酒!タバコ!拳銃!ヤ○ザ!闇取引(?)!とヤバめ要素モリモリなわけですが、それも似合っちゃうCody・Lee(李)すごい、、かっこいい、、、
スタイリングも、文字のフォントも含めたビジュアルも全て含めてCody・Lee(李)なんです。とそう言ってくれてるような感じ。

どんな時でも、どんなダンスでも、君は「びゅーてぃ」だぜ!という感じの歌詞も好き。だぜ!っていう感じの勢いもたまには大事じゃん?生きる上でさ。
最高に踊れる曲なので、ホンマにバズれ!!!!!我爱你の次はこれや!!!!と思っています。

それでは皆さん、ご一緒に
「巻き起こせ ムーブメント」!!!

M.04
イエロー

このアルバムというか、Cody・Lee(李)の曲の中でもメロディーが繊細で綺麗な1曲。サラリとした風が吹くように心の中に言葉が素直に流れ込んでくる曲。

君を思う気持ちの一方で、日頃感じる生きづらさとか、互いの気持ちのすれ違いによって、ありのままの自分や君と一緒にいる時の自分に自信を持てなくなってしまう。不安になってしまう。
そんな時こそ大事なのは「素直でいること」。僕の中ではこれを思い出させてくれる曲です。

素直な気持ちってのは本当に見えない。何をもって素直と言えるのか。でも大切な人といる時ほど絶対大事なんだ。答えは未だにわからないけれど、素直になった時に見えるのが、色、なのかな。
空の青、草木の緑。身の回りにあるものがより綺麗に、鮮やかに見える時は素直と言えるのかもしれない。
この曲のタイトル「イエロー」が何を意味しているのかわからないけれど、僕の答えは「君の声」。「君の声」に助けられて生きていけるんだよ。

それで言ったら、僕らにとっての「イエロー」はCody・Lee(李)なんだよォ....!!!(涙目)(←気持ち悪すぎる)


M.05
真夏のジャイガンティック

チャラいっすね〜〜
「冷やしネギ蕎麦」に続く、ドラムの原汰輝作曲シリーズ第2弾。
シティーポップテイストの曲までイカした感じにいけちゃうのが、僕らのCody・Lee(李)なんです。

冷やしネギ蕎麦では「あの夏のせいにして この夏を乗りこなせ!!」と言ってたのに、今回は「夏のせいにするのはもうよそう」だって。主人公も少し成長したのかな。「君からのT.E.L」はもう来ないんだってよ。原ちゃん作曲シリーズでなんと伏線回収してくれました。

いや待てよ...?ジャイガンティックってお酒だよね?「せめて妄想したい」?
これって酔っぱらいの妄想の世界の話ってことですよね?原さん?

まぁ、人間生きてたら妄想することもありますよね。それも生活の一部と言われたら実際そうだし。


M.06
ストロベリーエンジェル~Don't Say Goodbye~

突如として現れる平成初期感...(生まれてない)
と思ったら、サビはCody・Lee(李)だ...ってなる面白い1曲。Cody・Lee(李)の音楽性の多様さがここの2曲から伝わってきます。
作った本人もアルバムで1番変な曲って言ってました。(BillboardLIVE 2部MCより)

すごい壮大な感じで始まるんだけど、歌詞の中身は君と二人でいちごのショートケーキを食べる、という内容です。そのギャップによって、何気ないそのひと時が輝いて見えることもあるんだね。これは技あり。
その時代を実際に生きていないけれど、何故か感じるこの懐かしさ。懐かしいって温かい気持ちだよね。

2人で「昭和・平成の名曲ランキング」でも見てたのかな。
「この曲いいね」「この曲親が好きで車でよく聴いてたんだよ」

過去に思いを馳せるっていうことも、僕たちの生活の中には当たり前にあることなのかもしれない。


M.07
さよuなら

去年の夏に卒業したリノちゃんに向けて作られた曲。(BillboardJAPANのインタビューより)
今のCody・Lee(李)を語る上で欠かせない曲のひとつ。

実際、僕らが見てきた5人のCody・Lee(李)っていうのは、ライブでの姿やYouTubeの動画における裏側であってごく一部に過ぎないのだろう。5人の関係は5人にしかわからないものがあるのだと思う。
でもそれで諦めたくない。わかりたいんだ。だって5人が大好きだから。自分が思っている以上に5人のCody・Lee(李)が大好きだったんだ。

未だに、あの頃の思い出やあの時の気持ちは整理できていないけれど、この曲が色んな気持ちも含めて、僕たちをここまで連れてきてくれたんだと思う。この曲がなかったら、Cody・Lee(李)から離れてしまっていた人が沢山いたと思う。

「だからこそ生活を続けなくちゃ」
メンバーが1番苦しいはずなのに、何とか前に進もうと、そう歌ってくれた。やっぱりCody・Lee(李)大好きなんだよ。改めてそう気づかせてくれた大切な曲。


M.08
烏托邦

ユートピアと読みます。曲も然ることながら、MVも素晴らしい。


Cody・Lee(李)こんな曲もいけるんか!と衝撃を受けた曲。しかもコロナ禍に作った曲だというから本当に凄い。普段距離感近いところで活動してくれているから意識が薄くなっちゃってるんだけど、バンドとして、アーティストとして、表現者としてCody・Lee(李)はとてつもなく凄いバンドなんだと再認識させられた。アウトロカッコよすぎる、、、

とてつもない重厚感と破壊力のあるこの曲でも、歌詞を見るとしっかり君との生活を歌っている。
ダークで混沌としている、だけどどこか幻想的な世界に迷い込みながら1番大切な「生活」のためにもがこうとする、この曲の世界観は、悪夢の中でもがきながら大切なものを守ろうとする時の力強さが表現されている。


M.09
ほんの気持ちですが!

「アルコ&ピースのほんの気持ちですが!」という番組にCody・Lee(李)が出演した際に披露された曲。
響さんのアルピーへの愛が詰め込まれています。

「良い加減にしろ」の後も
という歌詞がありますが、皆さんお分かりの通り、アルコ&ピースの漫才の締めに使われるワードです。

隣にいる一人を
想う優しさが皆にあるのなら
戦争なんて起きないでしょう

この歌詞も、''感謝の心があれば世界は平和!''という番組のコンセプトを元に作られた歌詞だと言えます。
NOT WAR, MORE SEIKATSUとも共通しているように、アルコ&ピースとCody・Lee(李)は通じ合っているのです(大袈裟)。
あと細かいけど、1回フェードアウトしてまた戻ってくるのなんかいいですよね、「良い加減にしろ!」って言いたくなる感じだよね。



M.10
下高井戸に春が降る feat.GOMESS

春を歌わせたらCody・Lee(李)の右に出るものはいない、そういうことです。異論は認めない。

春。出会いと別れの季節。そして沢山の花が咲き、散っていく。
君を待ちながら思うことは、「花になりたい」。
君を彩る「花になりたい」でも花は散ってしまう。
いつか終わりが来るから、君に会いに行こう。
桜の花が舞う下高井戸で、散っていくのは桜の花びらか、君と過ごした日々か。

「春が降る」「I want to be a flower」
このふたつの言葉によって、花が散っていく儚さ、時の流れ、季節の移り変わり、生活や気持ちの変化、恋や命の終わり、そして気づく恋や君と過ごす時間の大切さという春の全てが詰め込まれている。花束みたい。

気取った事に言った後に変な余談なんですが、「しもたかいど」って東京出てくる前から何となく聞いた事あったんだけど、「下田街道」って書くんだと勝手に思ってて、だから「下高井戸」ってみて何それ!ってなったことがあります。要らん余談でした。


M.11
1096

高橋響が高校時代に組んでいたバンドの楽曲として書かれた。それをCody・Lee(李)の曲としてリリースされる、ということは高橋響にとって、一生このバンドで歩んでいく、というひとつの決意のようなものだ。

「1096」という数字は高校時代の3年間を表している。
365日×3+閏日1日=1096日。
高橋響の地元岩手県花巻市桜町、そしてそこで過ごした日々、地元の友達、恋人、家族を思い続けながら東京で歌い続けることを選んだ。
その旅立ちの曲として、東京で出会ったメンバーと共に演奏されることで、この曲は完成したのだろう。

その演奏メンバーの中には、もちろん尾崎リノちゃんもいる。今のCody・Lee(李)には居ないけれど、リノちゃんが残してくれた音、声と共に僕らは歩んでいく。

「無理しなくていいよ」

これからもリノちゃんのこの言葉に、大切なものを思い出させてくれるこの曲に、何度も救われることになると思う。


M.12
生活

響さんは「俺のすべて」と言っていたけれど、Cody・Lee(李)の全てだし、僕らの全てでもある。

全てってなんだよ、と言われてもうまく説明できないんだけれど、別に説明できなくていい、誰にも分からなくていいと思う。自分の中にしまっておくべき大切な気持ちなんだ。

昨日、今日、そして明日

悲しい、喜び、涙、気持ち良い、憂鬱

映画館、コインランドリー、不動産屋、喫茶店、アパート、君の白い肌

時の流れも、感情の移り変わりも、見える景色の変化も、ここまで生きてきたこと全てが生活になっていく。そしてそれが、歌になっていく。
このことは、Cody・Lee(李)が全てをかけて歌ってきたこと。本当に、生活の全てをバンドとして、ひとつの音楽として、歌い続けてくれてありがとう。

いつしか僕にとっての生活は、Cody・Lee(李)と一緒に歩むものになっていた。この曲が僕の生活を未来に繋げてくれると信じている。


M.13
???

この曲がCody・Lee(李)のはじまりのはじまりの曲なのかもしれない、、という話はまたどこかで、、
多分しない。心の中にしまっておこう。
この曲を最後に入れてくれてありがとう。



全曲もれなく思いを詰め込みまくってたら5000字超えちゃいました。僕の重い愛をどうか受け取ってください。


傑作とは、名盤とは。
どこの誰が決めたのかわからないけれど、この世には名盤と呼ばれる作品が存在する。その作品達は何か日本の音楽の歴史に名を残すものだったり、すごい世界観が詰め込まれていたり、アルバムとしての統一感が突き詰められていたりする。

このアルバムが将来、名盤と呼ばれる作品になるのかは僕にはわからない。そう呼ばれる時が来るのかもしれないが、むしろ、名盤に求められるものとは遠いものなのかもしれない。

それでも、僕はCody・Lee(李)が出したこの答えをずっとずっと抱きしめながら生きていくと決めたんだ。
ものすごい世界観?統一感?そんなものでは、生活は描けないのだ。

かっこいいロックを聴きたい時もある、でもしんみりした曲に浸りたい時だって、POPな曲で踊りたい時だって、昔の曲を聴いて懐かしみたいときだって、大声で愛を歌いたい時だってあるのが生活なんだ。
どんな気持ちだって寄り添って、それでいいんだよ、そばに居るからねって、このアルバム、そしてCody・Lee(李)の活動全てをかけて、そう伝えてくれているんだと思う。


「生活」を歌う、ということは、過去を思い返すことでもあるし、未来を想像することでもある。
でもそれは今があるからだと教えてくれた。

今をありのまま生きることが、未来の自分にヒントを与えることになるかもしれないし、過去の自分を救うことになるかもしれない。
逆に、未来を絶望に落としたり、過去の自分を否定することになってしまうかもしれない。

でも今は大丈夫と思える。ちょっと怖いけれど。
それはCody・Lee(李)がそばに居るから。ありのままの自分を信じていられる。
今日を一緒に生きてくれてありがとう。
これからも僕たちの今日を歌い続けてください。
愛してるよー

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