メトロポリタン美術館に行こう(前編)基本情報と1Fフロア
ニューヨークを代表する美術館と聞かれて、真っ先に思い浮かべる場所といえば、あなたは何を思い浮かべるだろうか?
おそらく多くの人は、メトロポリタン美術館の名前を出すのではないか?
メトロポリタン美術館は、
パリ ルーブル美術館
マドリード プラド美術館
サンクトペテルブルク エルミタージュ美術館
と共に世界4大美術館としてその名が知られている美術館である。
2018年にニューヨークを訪れた際、僕は2日間かけて美術館の作品を見て回った。
なぜ2日もかかったのかというと、あまりに作品が多すぎて1日では回れなかったからである。
訪れてみると、とにかく桁違いに大きな建物と、目移りしてしまう世界最高レベルのコレクションに、圧倒されてしまうことは間違いない。
そんなわけで今回から2回に分けて、僕が見てきたメトロポリタン美術館の作品等を紹介していく。
メトロポリタン美術館 入場券
まず最初に、メトロポリタン美術館の入場券に関して紹介していこう。
美術館の入場料は、
大人 25ドル
65歳以上 17ドル
学生 12ドル
となっている。
かつては入場料は寄付方式だったが、2018年から入場料を支払うことが義務付けられるようになった。(ニューヨーク州在住者、ニューヨーク、ニュージャージー、コネチカット州の学生を除く)
ありがたいことに、チケットは3日間有効である。とても1日で全部周り切れないので、これは本当にありがたい。
現在は、HP上でオンライン予約が可能になっていて、時間指定も必要になっている。
チケット売り場は混雑することもあるので、事前に購入するのがベストだ。
入場したら、荷物をクロークに預け、多言語で書かれた館内マップを手に取る。日本語のマップもあるので、英語が苦手な人にはおすすめである。
メトロポリタン美術館の展示室は1Fと2Fにある。この前編では、主に1階にある展示物について紹介していく。
メトロポリタン美術館 彫刻
ここは、彫刻が立ち並ぶ広場である。
日差しの明るい中庭のような場所には、幾つもの彫刻があり、小さな泉も設置されている。海外の一流美術館には、必ずと言って良いほど大型で、筋肉粒々の中世の戦士のような彫刻が多く展示されている。
僕なんかはこのような彫刻を見ていると、
「海外にやってきたなー!」
という気分になる。
このような彫刻は、なぜか日本の美術館ではあまり見る機会がないので、この時は自分にとって大変貴重な時間だ。
彫刻は、1階の入り口から入って左側の展示室に集中している。
初めて訪れた人にとって、おそらく1番最初に見物する展示室となるだろう。
メトロポロタン美術館 西洋の鎧
続いて紹介するのは、西洋の鎧。
映画とか、ドラクエやファイナルファンタジーなどのRPGでよく見るいかにも、というデザインの鎧だった。
このような馬に乗ったヨーロッパの甲冑兵士も展示されてあった。
躍動感がありすぎて、思わず見入ってしまう。
この甲冑があるエリアには、西洋で使用された武器が展示されている。
やりや盾、剣など、展示物のコレクションは凄まじく圧倒されるばかり。
これらも日本では中々見る機会がないので必見である。
それにしても、このような武器を見るとやっぱりRPGの武器を思い浮かべてしまう。
メトロポリタン美術館 日本の甲冑とアート作品
西洋の鎧ももちろん素晴らしいが、やはり僕は日本人。
日本独自の甲冑の展示を見つけ、思わずシャッターを押してしまった。
日本でも一時期、甲冑がブームのようなものが起きたが、甲冑のきめ細やかな芸術度の高さは世界でも認められているのであろう。
館内にはたくさんの甲冑が展示されていた。
甲冑のコレクションは豊富で、よくこれだけのものを集められたなーと感心するばかりだった。
メトロポリタン美術館では、日本に関連した様々なアート作品が展示されている。
平安時代の不動明王の銅像や襖絵、葛飾北斎の浮世絵、はたまた平家物語のに関する屏風や源氏物語に関する展示品など、そのコレクションの凄さには驚くばかりである。
欧米からの観光客からも人気があるようで、多くの人が夢中で作品を撮影していた。
メトロポリタン美術館 ルーフガーデン
メトロポリタン美術館の屋上は、ルーフガーデンという緑が鮮やかな庭園になっている。
屋上からは、緑豊かなセントレアパークやマンハッタンの高層ビル群を眺めめられるので、絵画鑑賞の休憩に最適な場所である。
ちなみに、ルーフガーデンにアクセスできるエレベーターは1つしかないので、もし行くなら地図を見てしっかり確認をしておくこと。
後、強い雨の日や強風の日には閉鎖することもあるので、要注意である。
メトロポリタン美術館 古代エジプト
美術館の中で、かなりスペースを使用しているのがこちらのエジプト館である。
ここは、古代エジプトに関する貴重な展示品が目白押しで、その数は圧巻の約26,000点が展示されているから驚きだ。
晴れた日には明るい日差しが照らすこちらの展示室には、エジプトの遺跡をそのままの大きさで再現した建築物が展示され、まるで古代エジプトに来たような気分になる。
遺跡の中を再現したようなこちらの場所では、このような感じで展示物が飾られ、まるで探検をしているような気分になれるようになっていた。
このような石に描かれた壁画もあって、エジプト好きにはたまらない場所である。
メトロポリタン美術館 カバのウィリアム
こちらの青いカバの像は、「ウィリアム」という名前で親しまれていて、メトロポリタン美術館のマスコット的存在として愛されている作品である。
エジプト館に展示されてあって、紀元前1981年から前1885年頃に作られたものとされているらしい。
ウィリアムという愛称は、ある来館者の自宅にあるカバの複製に名付けた名前で、大事な時にカバの表情を見て判断するというなんとも変わったエピソードからきているらしい。
古代エジプトでは、カバは泥水を送り込む恵みの使者としてとても大事にされていたそうで、お墓に遺体と一緒に埋葬されるくらいであった。
見た目はかなり小さいが、かなり愛嬌のあるたたずまいでなぜか引き込まれる特別な魅力を持っている。
かなり小さいカバなので、見逃すことのないように。
というわけで、簡単ではあるがメトロポリタン美術館の主に1階にある展示品を紹介してきた。
次回は、主に2階フロアにある絵画を中心に美術館を紹介していこう。
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