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英BBCの報道にド新規ジャニオタが思うこと

この度の、BBCジャニー喜多川の性的加害問題報道について、私の意見は大きく2つある。

まず一つめ。
BBCは「多くの人がこの事実を知りながら黙認していることの異常性」に言及していたが、そこに関しては少し言い過ぎというか、こちらとしては心外だと感じた。

そして二つめ。
この問題は、カカオ生産地問題と同じ構図だと思った。

報道の概要をご存じない方はこちらからどうぞ。

ジャニー喜多川の性的加害は「公然の秘密」だったのか

芸能人の枕営業とか、ジャニー喜多川氏のセクハラ、ジャニタレのホモ疑惑などは、民衆の中で実しやかに囁かれていた都市伝説の域を出なくて、それがまさか本当に現実に起こっていることだと、証拠を持って、または実感を持って確信している一般人はそう多くはなかったのではないか。私もそうである。

件の報道についてTwitterの反応を見ていると、「今更何?って感じ」「だから?」といったニュアンスの意見を複数目にした。ある一定の世代、もしくはある特定の層にとっては、ジャニー喜多川が児童虐待を行っているといった話は「公然の秘密」だったらしい。

これまで芸能に、そしてジャニーズに興味のなかった私にとっては、そんなとんでもないものが「公然の秘密」だったなんて寝耳に水の入るが如しだった。聞いてない。「勘弁してくれ、一緒にしないでくれ」という気持ちでいっぱいだった。
報道によるセクハラ等が事実だとして、それを「公然の秘密」として容認していたジャニオタ層がいるのだとしたら、それをつゆ知らず無知で勉強不足なまま「ジャニオタ」を名乗ってしまった自分を恥じたい。心底そう思った。

ジャニーズタレントは、チョコレートだ

ガーナとコートジボワールは、カカオ生産量の世界トップ1・2である。そしてこのカカオ生産地域では、児童の危険労働、人身売買が問題として世界でも取り上げられ、協議もされている(専門家の方からすると不適切・不正確な言い回しもあるかもしれないが、ここはニュアンスで理解して頂けると助かる)。

チョコレートは美味しい。チョコレートに罪は全くない。食べてもいいし、主義主張を持って不買を貫いてもいい。そこは、個々人の自由だと思う。しかし、児童労働の問題を聞いて「私には関係ない話だし」とか「知ってるけど、今更なに?」と答えることだけは、倫理的に間違っていると思う。

「タレント本人が、ジャニーさんは恩人でいい人で、合宿所生活も楽しかったって言ってるし」と本気で思っている人は、人身売買され危険労働に従事している児童が「体も鍛えられるしお金ももらえるし感謝している」と言ったら、問題を美談に変換して捉えてしまえるのだろうか。

最後に

私がジャニーズにハマったのは2018年、新参者です。
元々ジャニーズに限らず芸能に疎い方で、とりわけスキャンダルの類など、見て何が楽しいのか、犬も食わないだろうと思って人生の多くを過ごしてきたために、2003年に文春との民事裁判の中でジャニー喜多川の性的加害の事実が認定されているという話も、今までカケラも知らずに生きてきました。なので、本当に私だけが世間知らずだった可能性もあるのですが…。
まあ、そんなただのオタクの独り言でした。不快な思いをされた方がいらっしゃったらごめんなさいと同時に、ご容赦いただきたいです。
報道内容が事実であるとして、ジャニオタを名乗る者として沈黙を貫いているのもなんか違うな、と思ったので書き残しておきました。

グルーミングとかトラウマと自己防衛とかに関する心理的な話についても色々と言いたいことがあるんですが、すごく長くなりそうなのと、文章にするにはちょっと勉強が必要になると思うので、見送ります。

最も大事なのは、加害側への糾弾よりも(それも大事だが)被害側のケアなんじゃないかな、と私は思います。


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