井ノ原快彦の色気にあてられて
生で浴びるあなたの色気とオーラに思いがけず討ち取られてから1年と5ヶ月、再会したあなたに今一度落ちて拗らせる…そんなオタクのトニコンホール参戦のレポというか、ほぼ感想文。気まぐれに加筆します。
井ノ原さんに落ちたときの話も書いておりますので、興味のある方はぜひ…興味のある方ってなんだ?井ノ原さんの生のヤバさにやられるオタクの話を読みたい方はぜひ。
「20th Century Live tour 2023 〜僕たち20th Centuryです〜」、「トニコン」としか略しようがない今回のライブツアー、ご縁に恵まれてホール4公演参戦してきました。参戦後から心の微熱が下がりません。
記憶が薄れないうちに、覚書として書き留めておきたいと思います。
大変申し訳ないのですが、この記事で書く感想は基本的にほぼ井ノ原さんについてでございます。主語がなければ井ノ原さんのこととして読んでくださいまし。。
好きだった曲について語る
セトリ昇順ではありますが全曲ではないです。
Running to the top
赤っぽい照明がぼやりとスモークに当たって屈折する。トニセンを呼ぶ会場の手拍子をかき消して、ドラムとギターの音が響き渡る。ライブが始まるこの瞬間が、私はたまらなく大好きです。気持ちが昂りすぎて泣くこともあるというか、泣かない方が少ないぐらいだ。
声を大にして何千回でも言いたいことがある。井ノ原快彦はロックが似合うのだ。お茶の間で見るような饒舌でニコニコなパブリックイメージしか知らない皆様からすれば「何を言ってるんだ」と怪訝な顔でもされかねないことだが、少し雑で、サバサバしていて、光のない目で斜め下なんかを見下ろすとき、オトコ井ノ原快彦の色気はレベルMAXに達する。何が言いたいかというと、開始早々にそんな井ノ原快彦がステージ上に現れたということです。
1曲目でこれってのがまず攻めてるんだよ…トガってるトニセン…!ぶち上げ案件。かっこよすぎて倒れるかと思う。何も知らなくてもあのロックなかっこよさで脳みそが痺れる。そして何か知ってる皆様からしたらSAMURAI!!!wあの頃のトニコンも思い出しつつ爆上がりです。
Honey
「あの日君に恋をして〜♪」を今の井ノ原さんに歌ってほしいと心から願っていた。叶った。感無量。
言いそびれていたが、衣装が良い。普段使いは決してできないような、黒を基調とした片身衣の長いデザインジャケットで、右側のウエストの高い位置を絞るようにハーネスベルトが通っているような感じ。ダメだ、文字では伝えられない。どっかのサイトで写真見てください。とにかく、オタクって体のどこかしらに付いてるベルトが好きだろ?(暴論)
Shelter
開始1秒で会場が沸騰した。声出しどこまでOK?と探り探りだった大阪初日ですら、流石に悲鳴が溢れた。V6のオタクが全員大好きなShelter、そして…3人とも踊ってくれるんすか!!!??
バックで踊るということの意味がお分かりになるだろうか?byダンス大好きオタク。えーっとですね、歌わなくていいということは、ダンスに全振りできるということでして、つまりダンスをじっくり見たいタイプのオタクにとって、バックで踊ってくださるということはヤバいんです(語彙力無)。井ノ原さん、ダンスのキレと色気がすごすぎて目眩がしました。
初回参戦では、しっかり昌さんも見ました。お立ち台に乗り下から風に吹かれてShelter歌う坂本昌行を肉眼で見られたという経験は、家宝にします。
20th Centuryデス
ツアータイトルからして!!!やってくれるかもとは!!!思っていましたが!!!!!!最高です…(涙)舞台カノトイハナサガモノラの中で歌われたこのロックナンバー、軽快でハッピーなテンション感だが、舞台の内容も相まってすごく深いというか、含みというか裏表のある曲だと思っている。それをサラッとポップに歌い上げるトニセンが、なんともシブくてたまらない。
ギターをかき鳴らす井ノ原快彦タイム。あとあれ、「そこにもともとあったよォ↑な」が嫌いな井ノ原担はこの世に存在しません。
Flowing Day(新曲,太陽とユラユララ)
曲がいいです!!!!私はもうメロディー覚えました。鼻歌うたえます。
1人1つずつイスを使ったパフォーマンス。最後に全員その椅子の上に立つんですが、羽のように軽く両足を揃えてピョーンって椅子に乗る井ノ原さんに恋、、、、、、
そして3人でジャンケン(出来レース)して、負けた昌さんが椅子を片付ける係になって、2人を残して捌けていく。
夕焼けドロップ
聴きたかったよ夕ドロ!!!!!!!!!!!!!イントロ始まった瞬間に泣きたいぐらい感動しました!!!!下手したら生で聴く機会なんて金輪際訪れないのではとも思っていた。なので、本当に嬉しくて、思わずペンライトを抱きしめながら胸を押さえた。
何度でも言う。井ノ原快彦はロックが似合うのだ。その中でも、端的にいえば「少し雑な感じ」を出されると余計にかっこいい。半音テクニックというかブルージーな音の取り方とか、がなりとか、小ダサい歌詞を投げるように歌う感じとか。夕焼けドロップはその辺りがふんだんに詰め込まれている楽曲で、一見ふざけているような雰囲気でありながら、それが逆に魅力増し増し盛り盛りに感じさせてくるという騙し絵みたいな楽曲。そして気付けば夕ドロ中毒です。
ドキドキしてる(新曲)
間奏の部分で円形にくるくる移動しながら踊るコレオがあるんですけど、そこの体の動きが程よくゆるくてお洒落でかっこよくてたまらんです…
水曜日
どこを見れば良いか分からなくなるナンバーワン。GoProを使ったカメラパフォーマンスをしてくれるトニセンたちを引き出で見るのか、「作品」であるGoPro映像(中央モニター)を見るのか、双眼鏡で井ノ原さんを見るのか。正解が分からなくて目が迷子。
GoProのカメラワークは、テレ東音楽祭で披露した時のワンカメパフォーマンスがベースでした。
Red
似たようなことを何度…と思われるかもしれないが、何度でも言う。井ノ原快彦は、少しスレたぐらいのロックとかが良く似合う。Redは間違いなく「少しスレたロック」だと思うわけです。
元々好きだったロックナンバー。それを、生バンドで聴いてしまった。それだけでも大歓喜案件だった。そして、加えて、パフォーマンスが良すぎた。
直前の「素敵な夜」では、ミュージカルごっこなんかしながらニコニコふわふわしていたのに、Redの前奏が始まった瞬間に雰囲気は一転する。曲名の通り暗めの赤い照明に包まれたステージの上で、荒削りなバンドサウンドに、荒削りなボーカルが乗る。正直私は、この曲だけで「チケ代元取った」と思った。
立ち位置の移動が決まっているだけで、Redに決まったコレオはない。動きは各々自由に、音を取ったり体を揺らしながら歌い上げる。
井ノ原さんのことを「憑依型パフォーマー」と形容している人はあまり見たことがないが、彼は隠れ憑依型なのではないかと思う。怖いくらいの冷たい視線、微笑みの消えた口元、決して派手ではないのに、怒りに似た何かを感じるような一挙手一投足。彼の佇まいは、世の中への風刺を歌ったこのRedの世界観にぴたりと重なっていて、重い照明が彼の顔に落とす深い影がさらにパフォーマンスを芸術の域に押し上げていた。と、私は感じた。
衣装も非常に良くて…思い出すだけでちょっと動悸がしてしまうぐらい良かったんですが…。布を贅沢に使ったオーバーすぎるぐらいオーバーな真っ黒いコートから、スラっとした黒のパンツに包まれた細い膝下が覗く、そんな大優勝シルエット。仄暗い照明の中、ステージ中央の階段に仁王立ちする井ノ原快彦様の闇の覇気(?)に私は打ち震えました。
毎回ひっくり返るぐらいかっこよかったんですが、中でも神戸19日のRedが一番、私の胸に刺さって抜けません。曲の最後、ステージ前方の台から降りて3人が真ん中あたりに集まって終わるんですが、この日は、台から飛び降りたそのままの勢いでステージ後方の階段まで走っていき、1段目に片足をついて蹴り返した反動で真ん中まで戻って来られてました…。「バンドのこの演奏に身を任せると自然とそういう表現になる」みたいな感じだと受け取ってるんですが、ロックと交わる井ノ原快彦様すごい…衝動で暴れ回る井ノ原快彦様すごい…ひれ伏します…。
余談
私のV6歴はまだ4年半そこそこで、カップリングとかユニソンとか、入手できていない音源もまだたくさんあると思う。そんな中で「Red」を知っていたのは奇跡とも言えるし、運命的なものも勝手に感じてしまう。
ファンクラブ向けサービスV-Landで過去ほぼ全てのライブ映像が公開されていたとき、そこで初めて見たカミコンのAre you ready tonight?があまりにもかっこよくて衝撃を受けた。どうしても音源が欲しかったため、私はすぐに楽曲が収録されているスピリットMUSIC盤を手に入れた。そして、そこにRedが収録されていたのだった。私とRedの出会い。めっちゃ余談でした。
LADY,LADY,LADY
スタンドマイクの前に立った瞬間、脳から変な汁出るかと思うぐらいかっこいい彦さん。立ち姿がかっこいい。井ノ原担の皆様はみんなそうだと思いますが、井ノ原快彦のシルエットだけでご飯10杯はいけますよね。そしてこちら、コレオが好きすぎます…。
ダンスセクション
こんなの!!!見せて頂けるんですか!!!??見ていいんですか!!!??!?!?!?!?というレベルの色気MAXセクション…えっ
かっこいい無理、語彙力失う。
生バンドの演奏に合わせた、歌なしのダンスタイム。オマケ程度ではなく、結構しっかり尺ありました…ありがとうトニセン…ありがとう世界…。
程よくたまに体のラインを拾うピンクのサテンシャツがとてもエロい。井ノ原快彦のウェーブがこんなにもセクシーだということを私は初めて知りました。雰囲気と表情は力が抜けていて気だるい大人の魅力を放ちつつ、動きはとても機敏な快彦さんのダンス。長い手足が限界点まで伸びて戻る、その速さに驚いてしまう。ため息が出る。
両腕を前方に伸ばして手首を下に折るキョンシーポーズでステップを踏むコレオがあるんですが、一瞬の間につま先を内に向けて、外に向けてそれに膝も追従する、みたいなやつ。そこの足の動きがたまらなく好きで、円盤出たら一生見続けたいぐらい。リアルに小一時間そこ見続ける気がする。
Precious Love
なんかすごい綺麗なエロいウェーブがあった気がします。
Best Choice
ダンス!!!バキバキのダンス!!!!!!!サビ終わりにある、逆サイドの髪の毛をかき上げる振りが最高にかっこいい!!!!!!!あれを嫌いな井ノ原担はこの世にいません。この振りを3階下手側から見たとき、サイドの髪の毛をかき上げた間から現れた、上を見上げる井ノ原さんの左目がとても…とてもたまらんだったです…。顎のラインも美しかったです…。
Best Choiceは歌い方もとても好きで、こちらも先述しまくっている通りの「雑に仕上げる井ノ原快彦」シリーズに属します。
オレじゃなきゃ、キミじゃなきゃ
聴きたかったよ…嬉しいよ…トニセンの曲ってどうしてこんなに歌詞がいいんだろう。「恥ずかしい思い出の歌」ってめちゃくちゃ良くないですか。
ツラいチャプター
泣いた。楽しすぎて逆に泣いた。幸せなこの時間が終わってほしくなさすぎて、ペンラ振り回して歌いながら泣いた。
Can do! Can go!
ダンス!!!!!!!!!!!!!!!!!!!キレッキレじゃねえか!!!カラフルツアーTにデニムというラフなスタイルになってますが、それでもかっこいい井ノ原快彦。その少年みたいな出立ちとダンスのキレで年齢を見失う。若すぎる。
見学ジュニアがいる日は、ここで全員一緒にステージに上がってきます。大阪2/7夜はめっちゃくちゃたくさんいました。ステージから溢れんばかりのジュニアたち。
君の笑顔につられて
これも泣いた。笑顔が素敵だと言われているから笑わなければと思いながら、泣いた。口元だけ頑張って笑った。でもやっぱり泣いた。バイバイしたくない。
隣席に恵まれてばかり
同じテンション感で飛び跳ねるノリノリボーイ
初回参戦は2/6の大阪フェスティバルホール。プレイガイドで取った紙チケに当てがわれた座席は、最上階である3階の最後列だった。紛れも無い、いっちばん後ろである。
しかし落ち込むことはない。この1年の間で最後列を引くのはなんと4度目(ドーム、アリーナ、ホール全てで引いた)。これだけ列が数ある中で最後列ばかり引く可能性って、一体どれくらいなんだろうか、むしろ引きが強い。むしろ強運。
例えば1公演しか参戦できないとすると少し残念にも思うが、複数公演入る場合、しかも初回で最後列、楽しみ方を習得した私からすればこれはラッキーですらある。
背後に人間がいないということは、腕、上げ放題である。タオルだってうちわだって天高く持ち上げても誰からも文句を言われない。ギリギリまで前に出たって、軽くジャンプしたって構わないのだ。
この日私の隣の席にいたツアーTシャツを着込んだ見知らぬ彼は、開演前に盗み聞きした話によると、単身遠征なども重ねてきたある程度のV6古参らしかった。ネクジェネでメールを読まれたこともあるらしい。羨ましい限りです。
公演が始まれば、イントロがかかるたびに喜びの声をあげたり歓喜に身を捩ったり、音に任せてペンライトを振り回すそのテンション感が自分と同じだった。自分の思うように自由に楽しめばいいのだが、とはいえ、両サイドが微動だにせず双眼鏡を覗き込むパターンの人々だった場合、間で飛び跳ねるのも少し気を使うというものだ。せっかく最後列なので飛び跳ねて楽しもう!と思っていた私にとって、隣が彼のようにノリノリな方であったことは救いだったし、さらに私の心を盛り上げてくれた。
まさかの他界隈かけもち被り
次の公演、隣に座った彼女のリュックに付いているキツネを私は見逃さなかった。
私が愛するとあるK-POPグループの、あるアルバムのキーキャラクターになっていたキツネだ。と、思う。こんなに方向性の違うグループの現場で隣に同胞がいるという嬉しさに胸が高鳴るが、なんせ一瞬だったので確信が持てない。彼女のスマホカバー…待ち受け…手帳…持ち物のどこかにミントグリーンとかないかな、とバレないように目を凝らすが、何も見つからない。
いよいよ開演時間が迫り、たぶん4分前とかだったと思う。意を決して話しかけたところ、ビンゴだった。思わぬ共通項を持つ仲間が隣にいるのだとホクホクしながら、ライブの幕が上がった。隣の彼女のペンライトも緑色に光っていた。益々嬉しくて、楽しさ2倍な思いだった。
あとがき
好きすぎてどうしよう?井ノ原さんに狩られたGrooveコンは、一応三宅担の人格で参戦しておりましたので、今回のツアーが、井ノ原さんのことが好きだと自覚してから初めての現場だったわけです。もう戻ることなんて出来ないと気付いてはいたつもりでしたが、改めて、これはもう抜け出せない逃げられない、とんでもない御仁に狩られたのだと再認識いたしました。なぁ好きすぎてどうしよう?
ホールのオーラスでは「音楽活動続けるから」と客席に叫んでくださったとレポを読んだ。みんな大きな声では言わないけれど、V6が宝箱に仕舞われて、剛ちゃんは独立、カミセンの実質解体、そして、健くんのジャニーズ卒業。この数年のうちにそんな経験を重ねてきた私たちは、いつか最後が来るのだという不安、覚悟、そんなものは各々抱えているはずで、そんな私たちにとって井ノ原さんのこの言葉は、しばらく胸の中で反響して消えなかったよね。
約束された未来というものは存在しないけれど、また会いたいです。まだ見ていたいです。
そんな一層重たくなった愛を抱えて、オタクは次のツアーを待ちます。