【全文無料】ポケカ小5ジュニアプレイヤーがCL初出場から1年でCL3位となり世界大会出場権利を得るまで【保護者向け】
こんにちは。
愛知県でポケカを楽しむわんへいと申します。
家族は妻、長男(小5)次男(小3)三男(年長)と私の5人。
ポケカを楽しみ、そしてより高い目標を目指して取り組んでいます。
今回、CL横浜2024にて長男がジュニアリーグベスト4という結果を獲得することができました!
CL自体は1年前の2022年、同じく横浜から参加。
その後、CL京都、CL愛知やシティリーグなどにも出場してきましたが、なかなか結果が振るわず…
残念ながら2023年の横浜WCSには参加できませんでした…
しかし始まった新シーズンの1回目。
幸運なことに過去最高の結果を出すことに!!
今回はそんな私たち家族の経験を踏まえて
普段、どんなことをしているのか(練習など)
今回の勝因はなにか
ジュニアプレイヤーとその保護者に伝えたいアドバイス
など、自分なりの視点と備忘録としてまとめたいと思います。
記事は全文無料です。
もし参考になった、面白かったと思っていただければ拡散などしていただけると嬉しいです。
1.長男のポケカ戦績
冒頭でも少し記述しましたが、改めて長男の戦績をまとめますと
CL2023横浜 5-2 73位(初出場)
CL2023京都 3-3 162位
CL2023愛知 5-2 124位
シティリーグs3 オープン102人 ベスト8
シティリーグs4 オープン115人 ベスト16
トレカフェス23 ジュニア 準優勝
(ルギアばっかり使ってるな…)
ポケカ自体はGXファミリーポケカから始めたのでかれこれ3〜4年間遊んでいますが、実はCLという大型大会には今回の24横浜を含めると4回しか参加していないんですよね。
(他には自主大会として「ぎふポケ祭」や「ねこにん杯」などTwitter…ではなく「X」と通じて知り合えた方々の大会にも参加させていただきました)
おそらくですが、僕たちよりも何度もCLに参加されている家族、親子はいると思います。
しかし、裏を返せば出場回数が浅くても勝てるチャンスがあるということ。
そう、誰にでも世界大会出場のチャンスはあるんです!!
(どこかのPVで聞いたようなセリフですが)
では、今回のCLに向けて私たちはどんなことをやってきたのでしょうか?
次からは私たち親子・家族が普段から取り組んでいることを紹介します。
2.普段から取り組んでいること
①ポケカはやるべきことをやってから
我が家のルールとして、ゲームやテレビ、ポケカなどは必ず「やるべきことをやってから」としています。
例えば、我が家のモーニングルーティンとして
起床
着替え
朝ごはん
朝の学習(学習プリントやワークなど、学校の宿題じゃないもの)
歯磨き
ここまでやって、やっとポケカやテレビを見るなどができるようになっています。
子どもは楽しいことを優先しがちになりますが、それでは自制心は養われません。
好きなことをやるのであれば、やはり自分の苦手なこと、嫌なことも避けないことは大切です。
「好きなことをやらせて伸ばす」は間違いないと思いますが、「好きなことだけやってればいい」ではないという考えです。
むしろ「好きだからこそ、他のことをがんばれる」ような子どもであってほしいと願い、こんな習慣にしています。
②毎日の練習(朝・夜)
とはいえポケカの練習はやはり毎日の日課。
特に我が家は朝が早いので、僕が仕事へ、長男が登校する前までは時間が許す限り毎日練習をしていました。
今回の場合は大会へ参加する1ヶ月前から「ロスギラでいこう!」と決まっていたので、少しずつ構築を変えて試しながら練習。
父親である僕は環境に多いであろうデッキをコロコロ変えながら、各対面の「勝ち方」をしっかりと確認していきました。
朝は少なくとも1回。
夜は僕の仕事が早く終わった日などは2〜3回ほど対戦練習することを、少なくとも7月からは毎日続けていました。
「え、そんな前からやらないといけないの?!」と思われるかもしれません。
我が家の場合は長男のモチベーションが高かったのもあったので、これが継続できました。
このあたりは、お子さんの気持ちと相談しながらやってみるのが一番かもしれませんね。
③ジムバトル・自主大会などの参加
家での練習だけでなく、ジムバトルや自主大会などにも積極的に参加しました。
家ではお互いのデッキがわかっている状態なので、変な話、相手が次に何をしてくるのかが大体わかってしまいます。
(少なくとも、僕がサーナイトデッキを回している最中、3枚ほどカードをつかめば「ハイパーボールでしょ」と長男に言われるくらいには)
しかし、これでは練習にならなくなってしまいます。
大会では常に、想定外のことが起きるもの。
不特定多数の相手と様々なデッキで練習することは、大きな経験となります。
幸い、我が家は車で3分、徒歩でも10分という好条件の場所にカードショップがありました。(近すぎ)
毎週末はほとんどのように通い、ジムバトルへ参加して様々なデッキと対戦練習をさせてもらいました。
ここでは多くのプレイヤーとも顔見知りになり、アドバイスなどももらえたのはありがたかったです。
(実は今回のCL横浜でも多くの仲間が参加していて、声をかけてもらえたのも長男の励みになってました)
④傾向と対策
みなさんは大学受験を覚えていますか?
過去問を解いて、入試問題の傾向と対策を取ることで合格へ近づける。
ポケカに関しても同じことが言えます。
ポケカにはその時々で「環境デッキ」と呼ばれるものが存在します。
例えば、今回のCL横浜では前評判でサーナイト、ロスギラが多いだろうと考えられていました。
多くの強豪プレイヤーが環境予想で出していましたからね。
しかし、これはマスターの話。
実はジュニア・シニア・マスターでは微妙に環境デッキの違いがあります。
では、その違いはどうやって予測し、対策を取るのでしょうか。
そのヒントは前述した自主大会やジュニアのみのジムバトル・大会などへの参加にあります。
長男の場合、7月から8月にかけてジュニアのみが参加する大会などへ積極的に参加しました。
そこで感じられたのは
「パオジアン」「ミライドン」「ロスギラ」が多い
サーナイトも一定数いるがあまり練度が高くない
黒リザも意外と少ない
という事実でした。
これは父親目線だけでなく、長男自身が肌感覚でも感じたものでもあります。
対戦のたびに「なんのデッキだった?」と長男に問い、その都度対戦デッキをメモしていくとジュニアだけでも環境予想ができます。
(子どもの感覚ってわりと大切です)
ここから「どのデッキであれば勝ち上がれるか」を想定しデッキ選択・構築をしていきました。
余談ですが、ジュニア世代は割りと「シンプルに」「高火力な」デッキを好みがちな傾向があります。
これはマスターより分岐が少なく、やることが決まっているほうが勝ち方がわかりやすいからなのでしょう。
「エネをつける」「バトル場のポケモンを倒す」といった単純明快なプレイスタイルがジュニア層には多いです。
(それがダメとは言ってません)
だからこそなのか、サーナイトやロストなどを握るジュニアは本当に強いプレイヤーである傾向があります。
ただCL前の大会などでは、どうもジュニアのサーナイト使いは少し練度が低め?な印象でした。
(長男はマスターのサーナイトには負けること多々ありましたが、同世代には勝ちきれていましたので)
もちろんTwitter…ではなく「X」で環境デッキを見て回り構築などの傾向を探るのも欠かせません。
特にデッキのテンプレを知らせておくことは対戦中の勝敗にも大きく関わる場面があります。
パオジアンにセビエとセグレイブは何枚ずつ採用されているか?
白ルギアにボス4枚と想定したとき、相手のトラッシュには何枚あるか?
ロストミラー時、バレットなのかカイリュー型なのか?
こういった情報と、「自分が自信のあるデッキはなにか」をかけあわせることで「傾向と対策」が成立します。
3.今回の勝因
では次に、今回のCLにおける長男の勝因を紹介します。
僕が考えた理由は次の3つ。
環境読み
デッキ選択
練習回数の確保
①環境読み
1つ目の勝因は環境読みです。
なぜなら、環境を読むことでどんなデッキが多いのか分かり、対策を取ることができるからです。
シニアやマスターのプレイヤーであれば、みなさんも大きな大会前に「どんなデッキが多いだろうか」と考えることはありますよね。
環境に多いデッキに勝てるよう、事前練習やデッキの構築を変えることがより多く勝つ近道になります。
しかし、ジュニアプレイヤーはそういった環境読みが1人ではできない場合があります。
そこで保護者がサポートしてあげることが必要になってきます。
では、環境を読むためにはどうすればよいでしょうか。
1つの方法は、前述したジムバトルや自主大会などに参加したり、その結果を調べたりすることです。
今はネットで様々な情報が載せられていますよね。
その結果からどんなデッキが多いのかを予想することができます。
私たちの場合、8月の夏休みを利用してカードショップが開催するジュニアのみの大会や自主大会などに参加しました。
そこで対戦したデッキを長男といっしょにメモしながら、デッキの種別・多さを検討していきました。
②デッキ選択
2つ目はデッキ選択です。
なぜなら、デッキを選択することで環境に多いデッキとの対戦で有利に進めることができるからです。
ジュニアにおける環境の予想をしたとき
パオジアンやミライドンなど高火力デッキを好みやすい
ロストは一部の強いプレイヤーが使いがち
といったことが予想することができました。
そこで長男といっしょにデッキを考えた際、昨シーズンも握った「ロストギラティナ」を選ぶことにしました。
ロスギラを選択した理由として
環境において雪道が刺さりやすい
サーナイトに対しても一定数の勝率がとれる
ミュウVmaxはマスターに比べて少ない
などがあります。
(デッキ構築の採用理由などはまた別の記事にでもまとめます)
このデッキ選択が結果的に大正解。
当日のマッチングではパオジアン(3回)、サーナイト(2回)、ロスト系統(3回)と当たり、練習したとおりに回すことができました。
実際のマッチングはこちら。
予選
パオジアン 先⭕
パオジアン 先⭕
アルセウスリザードンex 後⭕
ロストカイリュー 先⭕
サーナイトex 後⭕
ロスギラ 先❌
サーナイトex 後⭕
本戦トナメ
ロスギラ(予選で唯一負けた相手) 後⭕
パオジアン 後⭕
白ルギア 後❌
③練習回数の確保
「どんなデッキが多いか予測する」
「それらに勝てる自信があるデッキを選ぶ」
ここまでくれば、あとは練習あるのみ。
勝因の3つ目は練習回数の確保です。
CL横浜が始まるまでの1〜2ヶ月間は毎朝、父親である僕と練習を続けてきました。
練習のときには、僕が環境に多いであろう「サーナイト」や「パオジアン」「ミライドン」などを握り、各対面の「勝ち方」「負けたときの原因」などを研究していきました。
とても地道なことですが、個人的にはやはりこの「毎日練習する」が最も勝因として大きかったと思っています。
パオジアンには雪道を貼りつつセグレイブを狙う
サーナイトにはロストマイン連打が強い
ロスギラミラーはリソース管理が大切
などなど、練習の中で気づいたことはいつも長男と対話しながら、練度を上げていきました。
4.これからのジュニアプレイヤーとその保護者に向けて
ここからは同じジュニアプレイヤーのお子さんをもっている保護者のみなさんに向けて、ぜひ気をつけてほしいことを紹介します。
1.サポートしても強制はしない
ポケカを楽しむ子どもたち。
できればいろんなサポートをしてあげたいと思うのは、親として当然ですよね。
でもちょっと待ってください。
それは本当にサポートですか?
子どもが望んでいないのに、やっているようなことはありませんか?
本人がやりたがっていないのに対戦練習をする
親の都合で大会に連れて行く
親が子どものデッキを決めてしまう
ポケカで勝てれば楽しいですし、競技性のゲームですから勝利を目指すことも大切です。
しかし、その熱が強すぎて親が「強制」するのはおかしいと思うのです。
僕の場合は長男のモチベーションが高く、毎朝の練習など自然とやれる状況だったので続けてきました。
(毎回「練習する?」と聞いてからやってました)
しかし次男はどちらかと言うとエンジョイ勢ですし、三男は気が向いたときにやるような状況です。
そんな子どもたちの意志を無視してしまうのはやめたほうがよいでしょう。
2.対話を大切に
我が家ではポケカで対戦した後、必ず「どうだったか」という「振り返り」をするようにしています。
勝てた(負けた)理由はなにか
どうすればよかったか
他に勝ち筋はなかったか
などなど…自分たちで必ず「言語化」するようにしています。
今、学校教育で「プログラミング」という学習がされています。
ポケカも同じで、勝つための道筋を自分たちで探す必要があります。
勝ったのは運がよかったから。
負けたのは運が悪かったから。
確かに、運によって左右される場面もありますが、それと同じくらいカードの使い方によって勝敗は変わるもの。
家だけでなく、ジムバトルや自主大会などでも対戦後に「どうだった」と聞く習慣はずっと続けてきました。
そのおかげもあってか、「ロスト」という分岐が多いデッキでもここまで迷うことなく、時間切れにもならず勝てるようになったと思えます。
ぜひお家の方は、ポケカで対戦したあとに「終わり」ではなく、「どうだった」と感想を聞くところからでも始めてみてくださいね。
きっと自分で勝ち筋を見つけられるようになります。
3.楽しくなければ意味がない
当たり前のことですが、ポケカが楽しくなければ意味がありません。
恥ずかしながら、長男も負けてしまって悔しいときは涙を流すことが多かったです。
それこそお世話になっているカードショップで迷惑をかけてしまうことも過去にはありました。(あまりに泣きすぎて困らせてしまった)
しかし、どれほど負けても、悔しくても、長男から「ポケカを辞めたい」という声を聞いたことはありませんでした。
ただただ純粋に、ポケカが楽しいから続けてきた。
そんな気持ちがあるからこそ、ここまで勝てるようになったのでしょう。
僕自身、そんな長男を間近で見てきて、大きく成長したなと思っています。
もし子どもたちが「楽しくない」と言い出したら、少し距離を置くことも大切かもしれません。
ポケカが楽しくなくて、無理やりやらせることは必要ありません。
もしかしたらまた、戻ってきてくれるかもしれない。
そうじゃないかもしれない。
だけど、ポケカを通して過ごした時間は、「笑顔」だったり「次への努力」だったり…いろんなものを残してくれているはず。
無駄ではないはずです。
楽しいと思えるうちは、思い切りやらせてあげましょう!
5.最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
ジュニアプレイヤーの子たちと、その保護者のみなさんに少しでも参考になれば、嬉しく思います。
さて、長男は今回、運良く世界大会の出場権利を獲得することができました。
思えばロンドンで行われた2022WCSのジュニアリーグ決勝。
日本のオオハシリクトくんがダンデとこだわりベルトで勝ち取った優勝をライブ中継で見たあの日から、長男の挑戦が始まりました。
「同じ小学生でも世界大会で活躍できるんだ!」
その憧れが、思いが、現実に形となって叶えられたのは嬉しいかぎりです。
ここまで来れたのは、いつもジムバトルでお世話になっているカードショップ常連のみなさんや店員さん、Xで知り合ったジュニア・シニアプレイヤーの保護者のみなさん…
そして、いつも僕と長男の「わがままポケカライフ」を応援してくれる妻や家族の支えがあったからこそです。
(妻の理解がないとここまで来れませんでしたからね)
来年の夏、ハワイのホノルルで行われる世界大会に向けて。
これからもどんどん前へ進みたいと思います。
よければぜひ、応援をお願いします。
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