見出し画像

うっかり無職のナース

Uターンして2ヶ月。退職して2ヶ月ともいう。いい機会だから就職せず、失業保険をもらってゆっくりと地元のこと、自分のことを見つめる時間に充てている。
辞める前は開業するぞーと意気込んでいたものの、何かしらしっくりくるものが見つからず、それを見つける期間にすればいいと決めた。つまり、うっかり無職になった私。目覚まし時計は使わない。夜勤もない。寝たい時に寝る。やりたいことをやりたい日にする。こんな生活を大半している。久しぶりの家族との時間も思ったより苦痛でなく案外過ごしやすい。車がないと生きていけない生活にも慣れ、だいぶ運転も上達してきたところ。好きな風景も少しずつみえてきた。
地元のことを知るために合わせて、人手不足である小学生の放課後児童クラブへバイトとして週に数日入っている。児童館のようなもので、地元オリジナル。スタッフは地元出身の大学生から、子どもの親、おばあちゃんまで様々な人が関わる。夏休みに入り、放課後だけではくなったため、たくさんの人出を要し、色んな人の協力が必要となり、私のところへも話がきた。
ここへ通うようになると、必然と関わる人が増えた。保護者など、関係者から今は何してるの?ぜひうちへ来て欲しい、という声をありがたいことにいくつか貰う。地元に最近出来たコンビニ兼郷の駅(道の駅のようなもの)、小規模多機能施設、病院、プールの監視員...と実は働くところは引く手数多にある。知った人から声をいただくので、困っておられるし手伝いならいいかなと考えていると、あれ、私は何のために辞めたんだっけと思う。その仕事をやったら、確かにそこに来る地域の人とは関われるけどあんまり今までの病院で働いていた時と変わらんよなぁ、それやるために帰ってきたんだっけとも。ということで、児童クラブ以外には結局バイトはしていない。

私が思い描く理想は、みんなが楽しく元気に、住み慣れた家で暮らせる状態。地域で身近にいて寄り添える看護師になりたい。こんな看護師は、コミュニティナースだと分かり、看護師じゃない看護師は病院以外にいていいんだと勇気付けられた。コミュニティナースがやりたいとここから言い出した。こう自分がやりたい活動に名前がついたことで、周りにも伝えやすくなったのだ。しかし、このコミュニティナースには、生業にするモデルが確立されていない。個人でどんなふうに稼ぐかをここ1年ずっと模索している状況にある。実践する地域を決め、移り住んだものの、生活をどうやっていくかがなかなか決まらず、進んでいない。何をすることが本当に自分にとってニヤニヤできる楽しいことなのか。そう考えていたら、コミュニティナースというコトバを使わなくなっていた。すると、周囲からは「あれ?コミュニティナースやるんじゃなかったの?」と言われることが増えた。上手く、私の理想とする状態が伝わっていなかったんだろう。コミュニティナースは目的ではなく、手段である。ここを上手く周囲に伝えていきたい。私はコレで稼いで、コミュニティナースを広島でやっていると言い切れる日が早く訪れるようにしよう。

#看護師じゃない看護師
#コミュニティナース
#生業探し


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?