藝祭に行きました
どうも、yukihisaです。
「ブルーピリオド」を最近読んで影響を受けたので東京藝術大学の文化祭である藝祭に行きました。
闊歩
まず、上野駅を出てしばらく歩いたところにある大きな広場で藝大生達が色んなものを販売しているエリアに出くわしました(アートマーケットというらしい)。Tシャツや絵画を売っていたり、ガラスを売っていたり、謎の電球のようなものを売っていたりと様々。個人的には法被がとても欲しかったのですが、お財布と相談して断念。
そしてそのエリアを抜けて大学前の大通りに差し掛かると…
あ、あった!!!!おみこし!!!!八虎たちが作っていたものだー!!
でかい神輿。見れば見るほど細かい部分まで丁寧に掘ってあって驚きました。これを学生たちが必死になって作ったと思うと、自分は今まで何をしていたんだろう…。と、藝大のキャンパスに入る前から既に戦意喪失。なんてこった、楽しみに来た筈が何故かダメージを受けている。
で、重くなった心を動かしてやっとこさ藝大キャンパスの中へ!!
校門をくぐって色々見ました。以下、ダイジェスト
出店を眺める
⇒ 彫刻科の建物で作品鑑賞
⇒ 絵画棟へ
⇒ 油画科の作品を鑑賞(8階分の階段を昇る)
⇒ 降りて先端何とか科の作品を鑑賞
⇒ 疲れ果てて出店で飯
⇒ パンフを購入
⇒ 別の敷地?をちらちら見学
感想
ずっと苦しかったです。
彫刻科の人が作品を説明していたのですが、それを聞いて「日頃からこんな深く物事を考えているのか…」という気持ちになりました。そして今までを振り返ると、自分が見過ごしてきた多くの物事の裏側には、それを作った人たちの思いがこもっていた筈なのに、俺はなんて多くのものを見過ごしてきたんだろう…と。そんないろんな思いに気付かなかった自分を俯瞰して絶望していました。
でも、1つだけ言いたい…!!!!!
藝大生の作品説明を聞き、「皆こんなに考えて作ってるのか、凄いな…。」と作者に対する尊敬はMAXに抱きました。でも、それでも…その作品自体に心が動かされたとは言えませんでした…!
どうしても自分の中には「自分にとって面白いかどうか」という薄っぺらで強力な判断基準がある。自分の直感的に面白いかどうかで物事の良しあしを決めてしまう。そうやって生きてきたしこれからもそうやって生きていきたい。面白いと思えるフックはもちろん増やしていきたい。
そして、今回見た作品は面白いという自分の判断基準のフックには引っかからなかった…。もし何の説明もなく、作品を見れば「なんだこれ」と思って終わりだと思うのです。もちろん、僕が美術に疎いというのが一番の原因なのですが、今の僕にはそうとしか言えない…!
そして
今後、引き続きゲームを作っていきます。今までよりも更にバックボーンを深く考え、表現したいことをしっかり表現できるように。これは藝祭で色んな作品を見たから思えるようになったこと。
でも、プレイヤーが触れる部分は死ぬほど分かりやすく作ります。画面を見ただけで次にどこを押せばいいのかわかるように、シナリオの伏線に誰もが気付けるように、敵の外見を見ただけでどんな技を使ってくるのか誰でも想像ができるように。
深く考えたものは、分りやすく表現する。誰にでも届くようにする。藝祭に行って、分りやすさを極めたいと思った。
今はひたすらこの道を極める。極めた時、別の視点からアートというものについて少し理解できるようになれているような気がする。その時、今日のことを振り返ったら自分は何を思うのだろうか。