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アクロバットはなぜ面白いのか?

こんにちは、yukihisaです。
僕は約半年の間「トリッキング」と呼ばれるアクロバット競技の練習をしていました。実は、その頃の活動をまとめた動画をYoutubeにアップロードしていたので、良かったら是非チャンネル登録といいね(ry
動画がこちらになります


この動画を上げてから数年後、僕はゲーム業界を目指して就職活動を始めました。そして面接まで進んだとき

「そのアクロバットは何が面白かったのですか?」

という質問を受け、答えに詰まってしまいました。頭の中では、体を動かすのが楽しい、派手な動きをするのが楽しい、といった回答が浮かんだのですが、どうしても自分ががアクロバットを楽しんでいる本質的な理由がそれではない気がして、答えを口に出すことができなかったのです。
結果、当然の如く僕はその企業(第一志望)に落ちてしまいました。

更にそこから数年経った最近、ふとその質問を思い出して答えのようなものをふわっと考えることがありました。これを機会に、アクロバットの面白さを言語化してみたいと思います。

トリッキングとは


トリッキングとは、以下のようなスポーツのことです。

「バク転(バク宙)を始めとしたアクロバット的な動き、体操、ダンスなどに武術の動きを組み合わせた新しいエクストリームスポーツです。」

一般社団法人日本トリッキング協会 https://www.tricking.jp/blank

簡単に言うと「何もない場所でアクロバットすること」ですね。よくパルクールと混同されがちなのですが、あちらはアクロバットの動きを用いてビルや建物などの障害物を如何に早く駆け抜けられるか、といった事がテーマになっています。
トリッキングは障害物の概念がなく、自分の身体一つでどれだけアクロバットを美しくこなせるか、という点に重きを置いています。どちらかというと、パルクールよりも体操競技の「床」に似ていますね。


どんな技があるのか?

ここで、少し技の紹介をさせてください。色々なアクロバットの技を見ていくのは面白いと思いますよ!

バク宙

まずはアクロバットの代名詞、バク宙です!
男子たるもの、誰もが一度は憧れるであろうバク宙。僕もここからアクロバットを始めました



バタフライツイスト

次は「バタフライツイスト」です!
僕が動画の中で練習しまくっていた技の1つですね!
空中で横向きの状態で1回転身体を捻るという技なのですが、意外と簡単にできて見栄えのいいコスパの高い技です!動画の人は本当に綺麗に回りますね…



コークスクリュー

トリッキングと言えばこれ!という技です!
こちらも身体を捻る回転技なのですが、バタフライツイストとは足の導線が全く異なり、前に足を振り上げることで空中に飛び上がるための推進力を生んでいます。

コークスクリューはトリッキングの花形とも呼べる技で、このコークを何回捻りで、何回連続でできたか、というのが大会での大きな評価基準になっている印象があります。例えば、コークを3回転捻り→2回転捻りで飛んだ場合は「ダブルトリプル」という感じで呼びます。スケートやスノボなどとも似てますね。



アクロバットは何故面白いのか?

上記の動画で、アクロバットを見る時の気持ちが分かったのではないでしょうか。動画を見て「面白い」「かっこいい」と思いましたか?それとも、「なんでこんなことをするのか分からない」「危なそう」と思ったでしょうか?

最後の章で、僕が考えたアクロバットの面白さについて語ります。アクロバットの面白さは、大きく以下の3つが挙げられます

  • 「超人」の感覚

  • 明確な目標がある

  • 自分だけで完結する


「超人」の感覚


1つ目の面白さは、トリッキングが人の想像を超えた動きをする点にあります。トリッキングは大多数の人にはできない競技であり、初歩のバク宙でさえ、できる人はほんの一握りでしょう。
アクロバットをする人たちは、「そんな技ができるわけない」と思える動きを、人間の脚力やバランス感覚で実現してしまいます。我々は、彼らの重力を振り切り自由自在に空を飛び回る姿を見て、そこに気持ちよさやカッコよさを感じるのです。
これは例えば、スポーツやゲームで超人的なプレイを見て気持ち良くなる感覚に似ているでしょう。



明確な目標がある

技という明確な目標がある、という点もトリッキングの面白さとして挙げられます。これは見る側としてではなく、トリッキングをする側から見た面白さになります。
技というのは「バク宙」や上記でも紹介した「バタフライツイスト」などのことです。トリッキングの技は、足の裏以外が地面につかないことが成功の条件になります。例えば、バク宙をした後にバランスを崩して地面に膝をついてしまったり、バタフライツイストの途中に手で地面を触ってしまったりするとアウトという判定になります。
技を、手や膝をつかずに成功させたい、という目標がトリッキングのモチベーションに繋がります。明確な目標があるため、練習も徐々に技が上手くなっていく面白さを実感できて、技が成功したときも大きな快感を得ることができます。また、技のレパートリーが非常に多く、飽きずに色んな技を練習できるという点も面白さの1つだと言えます。
このように、「技」という目標がトリッキングの面白さを生んでいる要素だと言えるのです。


自分だけで完結する

面白さの3つ目は、トリッキングは自分だけで完結する、という点です。
つまり、小道具を使ったり特別な場所を用意しなくても、いつでもどこでも技を披露できる、という意味ですね。例えばサッカーや野球、あるいは手品などは道具が必要ですし、登山や水泳も山やプールなどふさわしい場所でなければ行えません。
しかしながら、トリッキングは道具が必要なく、場所も全く選びません。「ちょっとやってみて!」と言われたら、極端に狭い場所でない限りは誰にだってアクロバットを披露することができるのです。技術さえあれば、どこでもすぐに技を披露することができるのがトリッキングの特徴と言えます。
自分で完結することと言えば、他にはボイパ、エア〇〇、トーク、短距離走などが思い浮かびますが、意外とその数は少ないものです。アカペラなんかも自分だけで完結するでしょうね。
道具や場所を選ばず、自分の身さえあればどこでだって技を繰り出せる。この、何にも頼らず全てを自分の力で実現する感覚、というのがトリッキングの面白さの1つと言えるでしょう。


まとめ

以上が、僕がトリッキングを面白いと思う理由になります。
アクロバットの面白さを見つめなおしたので、就活の時に答えられなかった質問も今ではちゃんと答えられる気がします。まあ、もう就活は終わっていますが…。

もしも今「アクロバットは何が面白かったのですか」と聞かれたならば、
・誰にもできないような難しい挑戦であること
・技という明確な目標があり、成功させると大きな達成感を得られること
・自分の身体一つで技を表現できる事に万能感を感じること
という3点が大きな理由としてアクロバットを面白いと感じていた。
と答えるでしょう。もちろん他にも沢山面白い部分はあると思いますが(トリッキングはマイナースポーツなので、コミュニティの団結力を強く感じられる、など)、僕にとっての面白さは主に上記の3つかなという結論に至りました。

もう過ぎ去ったことで今後なんの役に立つかも分からない記事ではありますが、気持ちの整理ができたようでなんだかスッキリしました笑


では、今日はこの辺で。読んで頂いた方はありがとうございました。


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