個人でイベントを開催した話(ボトル交換会/小規模インポーター特集)
初めましての方も増えてるので自己紹介をしたほうが良いと思う昨今。
当方、ビールのこれからのためにいろんな活動をしている人間でして。
職場では試せない、ビールにおける自分の関心興味を検証する場を設けた。
ビールのデザインにフォーカスしたイベントなのだが、
それの説明をわかりやすくするために、まずは直近の自分の個人活動をざっと振り返る。
日本全国のビール好きとSNSで交換会:
日本ボトルビール交換会
きっかけは福岡に住むフォロワーが「こっちではなかなか手に入らないビールがある」とつぶやいたこと。
海外ならいざしらず、同じ日本でも北から南では入手難度が変わるビールがあるのは自然だが、不公平にも感じた。
そんな中、知られていないだけで良質なビールがあるのを交換できたら…
という妄想を形にしたのがこの回。
考え方
わかりやすく言えばクリスマスのプレゼント交換会のようなイメージ。
開催にあたりクリアしなくてはいけないことがいくつかあった。
①匿名性が守られるか
②不公平に感じさせない価格設定
③地域性が感じられるか
上記はそれぞれ
①匿名でも送れるクロネコヤマトのクロネコメンバーズのサービスを利用
②330ml前後のサイズの瓶なら2本、大瓶なら1本という設定に
③自分の地元もしくは思い入れのある地域のビールになるべく絞ること
ゆるい遊びなのできつくルールを敷きたくなかったが、
事前に生まれる不満は極力リスクヘッジ。
もちろん皆さま優しくて不満を言う方なんていなかったけど。
X(Twitter)とInstagramでつながっているユーザーを募り、
片方しかアカウントがない方も多かったのでそれぞれで開催。
交換する人同士はネット上のあみだくじサービスを使用した。
とても便利だが、人数が少なかったインスタでは同じ人に被ってしまうハプニングもあった。
これは盛況になれば自然に解消されるだろうからそこまで気にしないことにした。
最後に誰がいつ送ったかのラグが確実に生まれると思ったので、
発送をした人は自分に一報を入れるように頼み、
企画の一体感を感じてもらうためにビールの投稿は日程を定め、ハッシュタグを付けてもらうことにした。
良かった点悪かった点
良かった点:①遠方のビール好きが交流するきっかけになった
②知らなかったビールに出会えた
悪かった点:①クロネコヤマトの冷蔵品は匿名で送ることができないことが判明した
②発送期限を守れない人が出てきたり、後から滑り込みで参加する人がいたことで混乱が生じた
何らかのハプニングがあることは想定していたが、匿名で送ることと冷蔵で送ることが両立できないのは参った。
最終的にはすべて自分のつながりがある方たちだけで開催できたので本名バレしてもさほど気にしない方が多く、ことなきを得たが、
今後自分の知らない方が参加する規模になった場合のマネジメントに苦労することは明白だった。
対抗手段としては
→①冷蔵を諦めて冬場に開催し匿名性を守る
→②参加者の最寄りの店舗に協力を要請し、そちらに届けてもらうことにする
どちらかかなと現代感では結論付けている。
ただ、どちらもベストと言える対策ではないのでそこをどうにかできない限り、第二回目の開催をしようという気に今はなれないでいる。
なんにせよ内輪ノリはあったが、広島や福岡など遠方の友人が繋がれて、参加者からの反応は良かった。
小規模インポーターを集めたイベント:
Micro Importer Experience
きっかけは、インポーターまとめ執筆の途中、
小規模で運営されているインポーターの方と交流が深まったことに始まる。
けやきや大江戸ビール祭りは関東でも大きな規模の野外イベントであることは間違いないと思うが、
インポーターが入り込む余地がなかなかないことを知ったのである。
特に今はアメリカンビールが隆盛なので、それ以外の国になると難易度がさらに上がる。
考え方
一人で活動されているインポーター数人に声をかけつつ、募集もかけつつ。
最終的にタイミングが合った何社かでほぼ確定となったが、
一人で活動されている方からすると、複数社員がいるインポーターはパワーの差から不公平に思われるリスクがあるのでお断りした。
多すぎても手が回らなくなるので3社に落ち着いた。
開催店舗がネックで、
いわばマイナーな国のビール特集という飛び道具なので自由が効く個人経営の店向き、かつ集客力がある程度ある店舗で行う必要があった。
しかし立候補と声かけがすんなりいき骨子は早めに決まった。
「良いビールを知ってもらう」のが根底にあるのでケグは絶対欲しかったが最終日に売り切れなければすべてロスになるため、売り切れるのかどうかの議論があった。
結果、人数もいたので3日間開催しA店で2日間、B店で1日行う形に。
自分はスケジュール的に通しでは店頭に出れなかったがそこはうまく連携が取れた。
関係者みな理解があったからこそ開催できたので、ここでの各店のやりとりは今でもとても感謝している。
会場を借りると主催団体に酒販免許が必要となるので店舗内でのイベントにするしかなかったが、前代未聞のアイディアにも協力的で非常に助かった。
また、インポーターさんの紹介でビール好きのマーケターも手伝ってくれることになり、アツいチーム構成に。
マーケターのアドバイスもあり店舗様の好意に応えたかったので開催2ヶ月前からSNSにて匂わせまくり、
平行してポップ作り。AIイラストにも注目していたので試しに導入しポップ作成。1ヶ月前には印刷手配していたフライヤーを各自配布を始めた。
このときのスピード感が成功した理由だと思ってるし、
今でも大事にしている。
良かった点悪かった点
良かった点:①大型インポーター以外のビールに関心をもつ人が予想以上に多く、かつ店舗の売り上げも伸ばせた
②内容の珍しさか店舗パワーか、業界の方も多数来てくださりインポーターの新しい販路が広がった
③余った時間で近隣店舗を回ったりフライヤー配りが出来た
悪かった点:①自分としては交流があるとはいえ取引先との大きな規模、しかも複数店舗に跨るイベントが初めてだったのでイニシアチブがうまく取れなかった
②自分の把握違いで店舗に迷惑をかけた
③人員が余り手持ち無沙汰になる瞬間があった
暑かったのもあり店頭に出していたドブ漬けスタイルのビールと呼び込みが非常にうまくいった。
ビールを適温に冷やせるのか問題があったが各人の創意工夫で乗り切った。
こういう経験値は出店しないと培えないものなので勉強になった。
店頭ポップがギリギリになったので対応してもらった。反省。
すべて前倒しで用意しておけば済むことだが、それも結局のところ自分の時間との戦いである。
イベントポップは作ったとはいえ、
今でもデザインセンスはないと自分には確信しているので、このあたりは誰かにお願いし自分は他のことを頑張ることにしている。
次回ビアーーーーーーート編に続く。
ビールと音楽とクリエイティブを中心に少し突っ込んだことをまとめるように心がけています。 サポートしていただけると心の励みになります。