JAPAN BREWERS CUP 2024攻略の話
来る2月の三連休に、横浜で大型のビールイベントが開催される。
その名もJAPAN BREWERS CUP 2024だ。
関東でも大型のビールイベントに入るが、今年で10回目の開催。
大さん橋ホールで開催されることも多いが、2024年はハンマーヘッドCIQホールでの開催(間違えないで!)
ヘッダーの写真は2020年のときに撮影した写真だ。
今回はこのイベントを十二分に楽しめるようにポイントを、
2020年にスタッフとして参加し、その後も来場経験がある自分が解説する。
JAPAN BREWERS CUP 2024概要
場所:神奈川県 横浜ハンマーヘッドCIQホール
料金:前売り券1,000円、当日券1,200円
主催:横浜ベイブルーイング
出展ブース数:41
(日本のクラフトビールメーカー34者、台湾のクラフトビールメーカー1者、韓国のクラフトビールメーカー1者、アメリカのクラフトビールメーカー2者、海外ビールインポーター3者)
特徴:①チェコのビール審査会「Gold Brewers Seal」と提携を結び、審査会をブルワーのみを招致しビールイベントと同時並行で行う
その受賞ビールも楽しんでもらおうというのが最大のポイント
②国内外のブルワリーブースが出店し、審査会もあるためブルワーと直接の交流がしやすい
③音楽ライブやお笑いライブの開催、フードブースの出店も多くあるためビールが苦手な友人、家族連れでも来場しやすい
今年の注目ポイント
今年は国内でも初出店が11、海外ブースも7者と、どんなタイプのビール好きでも広く対応できる、過去一番充実したラインナップでは?
以下は以前Xにて投稿したテーマ別のピックアップ内容にさらに加筆したもの。
【初参加枠】
・West Coast Brewing(静岡)
・Teenage Brewing(埼玉)
現在日本のクラフトシーンをリードするブルワリー。
実はどちらも初登場だが、現在住んでいるエリアによっては人気すぎてまだ飲んだことがない方もいるのでは。
アメリカンなホッピー&ヘイジースタイルが得意で名を上げたブルワリーなので今のトレンドの頂点にあると言える。そういったスタイルが好きな方は必ず抑えておきたいが、その分列もとんでもなく長くなることが予想されるので注文タイミングやトイレ対策などは万全に。
ただ個人的には他のスタイルも様々なタイプをリリースしてるのでチェックしてほしい。
どちらもちょっとレアなビールが登場する模様!
【人気枠】
・反射炉ビヤ(静岡)
・伊勢角屋麦酒(三重)
ブース位置を決める人気投票で一位二位を獲得した、どちらも受賞歴もある老舗ブルワリー。
多くのスタイルをこれまで作ってきているので飽きずに何度も来れるブースでしょう。そういう意味では飲み比べ向きかもしれない。
反射炉ビヤはクラシックなスタイルのイメージが強い方も多いかもしれないが、ヘッドブルワーが変わった近年ではフルーツヘイジーやワイン酵母を活用したりと様々な可能性を提示してくれている。
伊勢角屋麦酒は2月だしご存知人気のネコ関連ビール登場予定あり。
どちらも液種数が多く楽しみ。
【プラス1枠】
・NORTH ISLAND BEER(北海道)
先日行われた投票により最後の1枠として追加された北海道のブルワリー。 20年続く老舗で所謂地ビールなイメージを持つ方も多いと思うが、実は今回初登場。
北海道という気候のせいかブラウンエールやピルスナーなど落ち着いた基本スタイルをよく飲ませてもらえるのだが…ラインナップを見るに限定ビールを多く持参するようなので楽しみ。
でもコリアンダーブラックはビール通からの支持も熱い!
因みにこの日のために特別なビールを先行開栓予定だとか。
【海外枠】←詳細追記
・Deschutes Brewery(US)
・Honolulu Beerworks(ハワイ)
・Seoul Brewery(韓国)
・EverGreen Imports(US系インポーター)
インポーター大手ナガノトレーディング(アンテナアメリカ)ブースが今年も参戦しているが実際の中身はSilva Brewingブースで、
抱えているブルワリーであるDeschutesが別枠で出店&アメリカ現地のタップルームだけの限定ビールも登場予定と日本のイベントではなかなかこんなチャンスはないのでぜひ寄りたい。また、ちょっと驚きだがこのイベント前にHonoluluはインスタにて、
SeoulはXにて日本語アカウントを開設しており、今後の展開の本気度の高さが伺える。
Seoulはまだフォロワー数こそ少なく運営は何人なのかは確認できていないが、日本語の投稿もあり日本人とも交流をしようとする姿勢があるのが素晴らしい。現地のブルワリーも大きく清潔で、日本のブルワリーとのコラボも積極的に行っているので是非ブースで話してみたい。EverGreenからはなんとUntappd4.02のBierstadt Lagerhausというブルワリーのビール3液種の解禁とのこと。しかもヘッドブルワーも来てくれるそうだ!
もちろん看板であり絶対王者のGeorgetownや最近輸入開始したBrewery Xなども開栓予定。
【遠方枠】←追記あり
・FUKUOKACRAFT BREWING(福岡)
・CRAFT BEER BASE(大阪)
・しまなみブルワリー(広島)
普段の生活圏ではなかなか飲めないところをケグで飲めるのもイベントの魅力。
どちらもここ数年で醸造開始となったブルワリーだけど、FUKUOKA CRAFTは海外からブルワーが入社しているところでWatering Holeでイベントもやってるし、
CRAFT BEER BASEは大阪で長いことセミナーや啓発に努めてきた&審査員経験のあるスタッフばかり。
しなまみブルワリーはハートランドを開発した山田氏の元でラガーづくりを学んでいるから味が安定しているし、
関東での知名度はこれからもっと伸びそうなところばかりで目が離せない…
その他注目銘柄
とはいえ取り上げてないから回らなくていいかというと全然そんなことはなく、本当に断腸の思いで選定執筆しているが、
その他個人的にここのビールも押さえたいよね…という銘柄もピックアップしてみる。
Angelo Japanese Brewing Company/Dry hopped Foeder Saison
京都醸造/新天地ウィンナーラガー編
湘南ビール/ピルスナー
希望の丘醸造所/The Spencer
Collective Arts Brewing/Fuzz Face
スワンレイクビール/アンバースワンエール
TAIHU BREWING/ストロベリーヨーグルト ビール
DD4D BREWING/Little Ruby
Totopia Brewery/Paranoidphobia
奈良醸造/PRISM
Far Yeast Brewing(Off Trail)/TEA TIME
宮崎ひでじビール/栗黒
一社一杯ずつくらい挨拶回りたいのに…けど物理的に絶対無理や…肝臓よ…
エトセトラ
★主催の横浜ベイブルーイングブースにて、
看板商品の「ベイピルスナー」をわざわざチェコから輸入したスイングサーバーで注ぐらしく、こんなのに出会うチャンスは一生に一度しかないんじゃないかと思うのでそれは飲むというか見に行きたい。志が熱い。
★10日の途中で審査会の結果発表があるので、そのビールを狙うのもアリ。
以下は対象部門
・淡色ラガー部門(Light Lager category)
・淡色エール部門(Light Ale category)
・IPA部門(IPA category)
・小麦ビール部門(Wheat Beer category)
・濃色ビール部門(Dark Beer category)
・フルーツビール部門(Fruit Beer category)
審査はブレを減らすために職歴3年以上のブルワーを対象に絞っているので、入賞するだけでも品質は高いことは言わずもがな。
受賞ビール発表直後はブースが激混みするので注意。
★フードブースも毎年アツいが、オススメは常連のビアバーブーシェルさんの肉!
シャルキュトリーの老舗で横浜を中心に多くのファンを持ち、自家製ドイツソーセージをビアバーに卸したりされているので鉄板。
★HPをよく見るとシュワシュワとバックで泡が登っているだけでなく、
ケータイだとまるでビール越しに除いているような演出で、画面が少し揺らめく仕様になっている。細かいがページを作ってくれた人の工夫も楽しんでもらいたい。
★ビールに絞った内容に努めたがライブを見るなら10日のbirdは世代直撃。
11日は毎度おなじみホフディラン。
12日は川本真琴が嬉しい。いや他の方も見てほしいけれども。
エンタメ枠も有名な芸人さんやプロレスラーさんがたくさん。すごいラインナップだぜ。
また、MCはあの恵比寿のLiquor Shop NIGHT OWLの小菅 一範氏にも注目。実はMC歴も長いマルチな方なのだ。
★今回のイベントの協賛も常連と新しい企業が入り混じっているが、
ドイツビアレストランのSchmatzプレゼンツである点にも注目。
着実に店舗数を増やしている、勢いがあるグループ。
ヘイジーIPAの出来がすごいので見かけたらそちらも是非。
以下、当日会場で気をつけたいこと
開場直前直後が一番入口が混雑するので早めに集合が吉
チケットとQRコードは現地でなく前日までにスクショなりで用意しておく
トイレの場所確認、水の用意、ゴミはゴミ箱に
人気&限定ビールは絶対に売り切れるので早めに並んでおきたい
スタート時は一杯目にサクッと一杯購入しておいて本命に並ぶと間が持つかも飲めなかった時は缶を見に行くのも手だが、帰りにはなくなるのでこれも早めがベター
酔うならサポートドリンクor錠剤はマストで持参
ジャンパーの人はスタッフさんなので何か困ったら協力を仰ごう
特に酔うと揉め事が多くなるのでケンカを見かけたらすぐに呼ぼう
ブース前でビールを零したりしたときも余裕があれば対応してくれる
僕は10日の土曜に行く予定。
前評判だと10日が一番混みそう。
酒は飲んでも飲まれるな。楽しく臨みましょう!
ビールと音楽とクリエイティブを中心に少し突っ込んだことをまとめるように心がけています。 サポートしていただけると心の励みになります。