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58.どうしようもない不安と

この数日間、ニュースを観ていると、胸がざわざわ、何処へもやりようのない不安に駆られる。国と国の争いによって、傷ついていく人や生物がいる、壊れていく街や自然、生々しい報道を目にするたびに、胸がざわざわして止まらない。同じ世界に生きているのに、遥か遠くで実際に起こっている事実。今すぐ自分に何ができるという訳でもないのだけど、争いというものが怖くて、それは実際に今も近くにあるものだと考えさせられる現状がある。

毎日、朝起きて、ご飯を食べて、片付けをして、働いて。帰ってきて、ご飯を作って、食べて、散歩して、お風呂に入って、本を読んで、お布団で寝る。今まで自分が過ごしてきた日々、恐怖に脅かされない日常とは、本当にありがたいことなんだと、情けないながら、今とても実感している。本当に満ち足りて、ささやかで、幸せなことなんだ、と。「今日は暇だな、退屈だなぁ」、そんなことを思った日があるということに、恥ずかしくなった。今の世界情勢にまつわる報道によって、自分の傲慢さや身勝手な感情を省みることになった。

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今回の件でも、かつての大きな災害時でも、報道から受けるイメージに敏感になってしまい、もくもくもくもくと、取り止めもなく不安が膨れあがってしまう。実際、自分に起きたことではない事象でも、その不安を繊細にキャッチしてしまうようで。元々、実生活においても杞憂しがちな性格なので、仕方がないかぁ、と諦めてはいるものの、毎度この不安をどのように和らげていこうか、というのが自分との付き合い方に関する課題なのだ。自分が生みだしたストレスであれば、距離を置いたり考え直したり、対応ができるような気がするのだけど、生活をしている上で外部から入ってくる不安とはどのように付き合うべきなのか……

このどうしようもない不安、暗く重たい内容なので、記事にすることを躊躇したのだけれど、改めて考える「当たり前の日々が当たり前ではないこと」は、自分の中で大きな気付きであり、日々の感謝を持つとともに、一刻も早い平和を願って、一投稿に残すことにした。本当に、本当に、これからの世界やすべての平穏を祈りながら。

おわり

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