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【1$と日常】その7。
寒い11月がやってきましたね。
造形作家の和仁ひかりです。
10月下旬から11月上旬、関東の方に出張でしたのでそこでの出来事を少し書いてみようと思います。
出張中2日間のお休みがあったため関東から高速バスを使い新潟へ行くことにしました。
高校時代の友人が新潟の大学に通っていたため1度は行きたかった新潟県!
ウキウキで高速バスの予約を終わらせ、リュックに1泊2日の着替えや荷物を詰めて向かいました。
リュックに入れていたコアラのマーチをボリボリと食べながら片道5時間。。。
やっとこさ新潟県長岡市に到着しました。
到着後、お昼ご飯を食べて向かったのは新潟県燕市
この市は金属加工を中心に「職人の町」として栄えました。
今回は高校の先輩が勤務されている『玉川堂』さんの工場見学をさせて頂くことに
工場の中は銅板を叩く「カンカン」という音が響きます。
上の急須は玉川堂さんのアイコンとなる1枚の銅板を手作業で打ち出し作り上げる『口打出(くちうちだし)』というスタイルです。
なんと注ぎ口も一切溶接されていません。
↑これは『焼きなまし』という作業で銅板を焼き、柔らかくし加工しやすくする作業です。
焼きなましが終わった銅板はさっと水に入れ冷ますと手で銅板を変形できる柔らかさになります。加熱後は銅板が赤く変色しました。
銅板は様々な色を薬品や焼き付け具合により変化させることができるとても不思議で美しい物質です。
↑これも全て銅板です。
中には発色を良くするため大根おろしを使ったりするものも!
玉川堂さんでは急須や湯呑、お猪口、ビールカップ、花瓶など様々な作品を手に取って見せて頂きました。
人の手から生まれた暖かみのある作品。
職人さんのお仕事を目の前で見せて頂きとても貴重な時間でした。
暖かみのある作品を私も作り続けていきたいと強く思えた新潟旅でした。