自己表現だけではないイラスト(成長ノート#3)
受けた依頼で感じたこと
最近、絵本の依頼を受けた。
「メッセージ性のある作品」を心かける私にとってはとても貴重な経験でもあり、難しい仕事でもある。
依頼者が絵本に「込めたいモノ」をしっかり伝えたい・・・
しかし、子ども向けの絵本で情報量が多いイラストを避けないといけない。
いつもの壁がまた目の前に来た
これが仕事を受けてから毎回考えさせられることである
絵で自分の表現・伝えたいことを伝えてきた
私は、小さいころから表情が豊かな方でも、話がうまくもなかった。それで、なんらかの形で周りの人に自分の事を伝えようとしていた。
音楽・写真・絵など、様々なツールを使ってきた。
そして、今でもそうである。
私にとっては芸術が自己表現のツールだった。他人の作品を見たり、聞いたりすることでその中に隠れた何かを感じ取ろうと無意識にもしてしまう。
しかし、社会人になり自己表現だけのツールだったモノたちが私の永遠の課題になりつつある。
仕事を通じて、表現だけでは足りなくなった
私は、社会人になってから様々な仕事を受け、経験したことないモノも幅広く挑戦している。特別講義・公演・通訳・翻訳・イラストなどの依頼が多く人に何かのメッセージを伝える仕事ばかりだと私は感じている。
これまで、自己表現のツールは「そのため」のツールだけではなくなった。依頼者が決めた「テーマ」をしっかり作品にしないといけなくなった。
自分の感情だけでは、作品を創ることができなくなった。そのため、自分の中でしっかりその「テーマ」を理解しないといけない。さらに、「理解した」と思っただけではいけない。その「理解」がちゃんと依頼者の要望に合っているのかを何度も話し合い、確認し合わないと成り立たないことが大事と私は考えている。
答えのない課題
メッセージを伝える上、「伝えたいこと」はもちろん大切なこと。しかし、それと同じくらい大事なことは「誰に」向けるメッセージなのか。
例えば、子ども受けな音楽・年配方に受ける音楽、
リズム・楽器・言葉選びすべてが違うと感じる方々が多いのではないでしょう。
様々な依頼を受けたことによって、「誰に向ける」ことも「伝えたいこと」と同じくらい大事だと気付かされた。
イラストだは、どんな絵柄がいいのか、
通訳や翻訳では、どんな言葉を選ぶのか、
公演では、どんな雰囲気やどんな服装、メイクもどういう風にするか、
このようなことは、仕事受ける度に新しい発見が付くもの。
個人の感想ではあるが、「新しい発見」がない仕事は今まで一つもなかったと思っている。
これからも、ずっと新しいモノを発見し続けると思う。
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