【ネタバレあり】僕のヒーローアカデミア#322がやばい話
ヤバかったねぇ今週号(2021/8/10現在、合併号)
※この後ネタバレ注意
このごろ
最終章始まってからずっと「デク君…」という思いで読んでて(たぶん読者全員そんな感じじゃなかったですかね)先日の日曜日に劇場版を見に行って(サムネはそれの特典)「ヒロアカやっぱおもしろいわー」って思っていたところに、思っていたところに今週号ですよ!!!!
その前に少しだけ映画の話なんですけど、bonseのすげえ映像見るぞー! っていったらまんまとすごく楽しんでしまって……。
というのも、血界戦線一期でbonseを認知した人間なので、やばい作画なんかよくわからんカメラワークが大好きなんですよね。それとジャンプ映画感(ご都合主義)強い一作目の印象があって。
でも、まぁちょっとご都合主義ではあったけど、一作目がデクとオールマイト、二作目が(見れてないので近々レンタルには知ろうとしてるでたぶん)デクとかっちゃん。三作目である今作ではデクとオリキャラ。
オリキャラであるルディ・ソウル君は軽ーいネタバレで貧困層にいて軽犯罪でしか生計を立てれない同世代の少年。ヒロアカで救う対象としている「困っている人」であると同時に取り締まるべきヴィランでもある。そんな少年に対して、恵まれてなかったかもしれないけどまっとうに生きれたデク。そんな二人が友達になる話(あ、すごいネタバレ)
春原ロビンソンの戦勇。っていう二章の作者コメントが「勇者に憧れた少年と、日常を求めた勇者の話。2人が友達になった話。 」という作品にはまってかれこれ8年とかなので真反対の人間が友達になる話に弱いんじゃよ……。
(あとルディくんのキャラデザ好きすぎる。きしめんヘアー…でかい手袋……)
という感じで、いい具合にヒロアカへの熱が再熱しているところに今週号なんですよ…。
今週号のハナシ
かっちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
先週号までのネタバレでA組のみんなが「ひとりで」戦おうとするデクに「俺たちはお前と共に戦うんだ」と伝えてきたわけですけど、先週号でいつかのように、でも逆の立場で飯田君がデクの手を取っての今週号。
ボロボロで、ふらふらで、そんな中でかっちゃんと対峙する。それ呼んだ時の叫びが上記。
こんなところ本誌勢または単行本が出たから来てると思って詳しく(さすがにね? ネット上で、Twitter検索したら死ぬほど内容わかってしまうとはいえね?)は書かないし、そういうあらすじ的なのなしで読んでほしいところなのですごい以下感想熟考なし脳直文。
*
数号前の作者コメントに「デクは宮沢賢治の雨ニモマケズモチーフ」(意訳)っていうのがあって、
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ[#「朿ヲ」はママ]負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
(引用:青空文庫)
ってすごいヒーローで、でもそれに加えて
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ
も持ち合わせているんだろうなと。
だからこそ、「他人に迷惑をかけたくない」が出てきて現状になっちゃってる。
憧れた姿になりたいという思いでのヒーロー志望はいっぱいいても、どこかで「褒められたい」という気持ちがある子の方が普通で。
それこそ、かっちゃんは(個人的印象だけど)褒められるから、優位に立てるからっていう思いがあるように見えるし、轟くんは今は違うにしろ初めは父親の苦になりたいという思いがあったわけで。
でもデクはオールマイトのようなヒーローになりたい。だけで来てて。
ゆえに向けられる、ただ一点に目標だけを見てて、それに対して自分は度外視で進むっていうのはある種異常性がある。
先述した戦勇。という作品でのヒーロー(勇者)は「友達のために動くけど世界を救うのはただのついで」で作者・春原ロビンソンの別作品・スギナミ討伐公務員でモンスターを狩る職業が公務員っていう漫画なんですけど、主人公がまっすぐなそれこそデクと近いんですけど、かなり異常に感じる。ほかの登場公務員は仕事だったり、褒められるということも目的としていて。
個人的に、かっちゃんのデクに対する態度っていうのは行き過ぎたものがあったし、それ自身は許されてはいけない行為であるけど、そういう行為に至った異常性っていうのはすごいわかる。
オールマイトにもある異常性だから、その異常性に中てられたエンデヴァーも間違いを起こしてしまったし、一般的な光とされた人の影は生まれるんだな…。
幸か不幸かデクとかっちゃんは幼馴染で、異常性はあったけど力はなかったからこそかっちゃんは中学まで目を背けられていたわけで。
そこでのごめん。
それに対しての
酷いこと言ってごめん。
数週間前のセリフに対してだけど、あの幼少期の、かっちゃんが知ってしまったあの日の言葉に対しても、なのかな。すげえな堀越先生(そうなんかは知らん)
褒められもせず、苦にもされないデクノボーでありたかったデクは、お茶子ちゃんから「がんばれって感じのデク」にしてもらって、始めにデクノボーと呼んだかっちゃんも、たぶんこの先デクと呼ぶときは「ヒーロー・デク」だっていうの見まして。
宮沢賢治もデクノボーにはなれなかったわけじゃないですか。たしか詩を書いたときは病気で。
勿論最高のヒーローになりたいけど、デクノボーでもありたい。迷惑をかけたくないを打ち破ったんだよ。出久…。
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幼馴染たちがやばくってあれですけど、次号の「ヒーローがつらい時、だれが助けるんだろう」をずっと自問してるお茶子ちゃんのターンたのしみっすよね。いやぁ読んでてよかったヒーローアカデミア。