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[平均着差論] 日経新春杯 2023
平均着差論や記事内の語句については、下記をご参照ください。
過去 5 年の傾向
全体的な傾向
2021 年以降は中京で開催されていますが、以前の距離が 2400 なのに対し中京開催では 2200 なので、距離的な傾向を掴みづらいです。
京都開催時の 2400 は中京開催でもやや有効で、中京開催時は非根幹距離として 1800 もやや優位に働いていました。タイムはあまり関係がなさそうでした。
左回りの得意さはまぁまぁといった感じでした。
斤量増については、前年の G1 での成績を評価された 2022 年のステラヴェローチェのみが馬券内に来ているだけで、基本的には斤量減でした。2017 年のモンドインテロも斤量増でしたが、前年は G2 戦線で頑張っていましたので、かなり上位の格での評価による斤量増でないと厳しいかもしれません。
ノーザンファーム生産馬は、中京開催時の馬券内率が 4/6 だったので、検討材料に入るかと思います。
7 歳以上は馬券内に来てないと言われますが、7 歳以上が 5 頭も出走する年は過去 5 年で無かったので、もしかしたらあり得るかもしれません。
プラス傾向の上 2 種・マイナス傾向の上 2 種は京都開催も含め、プラス傾向の下 3 種・マイナス傾向の下 1 種は中京開催固有です。
プラス傾向
2400 得意:2400 の平均着差が 0.2 以下
斤量減:前走より斤量減
1800 得意:1800 の平均着差が 0.4 以下
馬券内率:1800/2200 合計の馬券内率が 50% 以上
近走:前年の左回りかつ同斤量以上で 0.6 秒差以内がある
マイナス傾向
高齢馬:6 歳以上で同コースの最高/平均タイム共に 3 位以内でない
2400 タイム:2400 経験済みで最高タイムが 5 位以内でない
左回り:近 3 走の左回りで 0.6 秒差以内がない
各馬の平均着差・最高タイム・平均タイム表
平均着差
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最高タイム
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平均タイムと成績表
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各馬への勝手な印象
1 ヤマニンゼスト
プラス傾向:斤量減・1800 得意・馬券内率・近走
マイナス傾向:なし
プラス傾向 4 種にマイナス傾向無しという傾向上はかなり有利です。前走は距離がさすがに長かったように思うので、鞍上の継続騎乗も心強いです。
2 ヴェルトライゼンデ
プラス傾向:1800 得意・馬券内率
マイナス傾向:なし
オールカマーで 1.0 秒差負けを喫してしまったので、平均着差が下がってしまっていますが、2200 自体は連対率が 67% と良いので、得意と言えると思います。今回は 59kg を背負う上に馬場が渋っていることもあり、このあたりの影響をどう考えるかでしょうね。2400 の最高/平均タイムともに 2 位なので、斤量を跳ね除けられることは充分に考えられます。
3 ロバートソンキー
プラス傾向:2400 得意・馬券内率・近走
マイナス傾向:2400 タイム
傾向上は申し分のないデータですが、オールカマーではコース最高タイムがウインキートスの 2:12.2 に対しこの子の 2200 最高タイムが 2:12.8 の 0.6 秒差で、本戦でのコース最高タイムはプリマヴィスタの 2:09.0 に対しこの子の最高タイムは変わらず 2:12.8 なので 3.8 秒もの差があります。しかもそのプリマヴィスタより 3kg 重い 57kg ので不安です。
4 ハヤヤッコ
プラス傾向:1800 得意・馬券内率
マイナス傾向:高齢馬
平均着差的には良いのですが、2200 以上が初・7 歳・58.5kg という不安材料があるので、毎度のことですが悩ましいです。ただ、ダート時代に斤量的には慣れがある可能性もありますし、本戦と 100m 違うだけのダート 2100 では 2 勝 4 着 1 回と安定しており、その全てで 3F 最速であったので、本戦での期待感に繋がると思います。
5 モズナガレボシ
プラス傾向:2400 得意・馬券内率・近走
マイナス傾向:2400 タイム・左回り
プラス傾向もマイナス傾向もよりどりみどりですが、肝心の 2200 の平均着差が 1.2/1 と悪く、新潟大賞典を 14 番人気ながら 0.3 秒差と好走した以来は凡走が続いており、ちょっと厳しいかなと思います。
6 ダンディズム
プラス傾向:馬券内率
マイナス傾向:高齢馬
2200 の平均着差が 0.2/6 と良いのですが、条件戦での数値なので扱いが難しいです。7 歳ということもあって基本的には期待薄ですが、近 3 走では 3F が全て 34.0 以内でそれぞれそのレースでの 3 位以内ということもあり、期待できるかもしれません。ただ、鞍上の中京での重・不良成績が振るわないんですよね…。
7 プライドランド
プラス傾向:近走
マイナス傾向:高齢馬・左回り
2200 が初の 7 歳で、斤量は軽くなるのですが、Tapit の BMS での中京 1801~2200 の成績を見ると、未勝利戦しか馬券内に来ていないので、その点で不安です。
8 ヴェローナシチー
プラス傾向:斤量減・1800 得意・馬券内率・近走
マイナス傾向:なし
プラス傾向を 4 種持ち、マイナス傾向を持たないので、かなり期待できると思います。2200 も中京 2200 も平均タイムがトップなので、安定感もあると思います。
9 プリマヴィスタ
プラス傾向:馬券内率・近走
マイナス傾向:なし
平均着差的にはどれも良くはなく、プラス傾向 2 種とマイナス傾向無し、2200 も中京 2200 も最高/平均タイム共に 3 位以内、2400 の平均着差は悪いですが、タイム的には良いので期待しても良いかもしれません。参考までに、2 年前ですが同コースの不良馬場だった 2 勝クラスの熊野特別では、3F 最速の 0.5 秒差で圧勝していました。
10 キングオブドラゴン
プラス傾向:馬券内率・近走
マイナス傾向:左回り
中京 2200 の平均着差が 0.2/4 で馬券内率が 100% なのですが、全て 2 勝クラスまでの数値で額面通りには受け取れないと思いますし、2200 全ての平均着差は 0.5/9 と落としており、OP 入り後の 2000 超の成績がどうも不安なので、前走の逃避が無かったとしても好走できたかどうかは微妙かと思います。
11 イクスプロージョン
プラス傾向:馬券内率・近走
マイナス傾向:2400 タイム
2200 の平均着差は惜しい感じですが、中京コースの平均着差が 0.2/7 と得意な感じで、2200 も中京 2200 も最高タイムが 2 位です期待できるかと思いますが、2400 のタイムが上位でないのは気がかりです。ただ、オルフェーヴル産駒・シンボリクリスエス BMS・厩舎がそれぞれこのコースでの成績が良いように見受けられるので、気になります。
12 プラダリア
プラス傾向:斤量減・近走
マイナス傾向:なし
神戸新聞杯・菊花賞と 1 秒差以上の負けで不安ではありますが、軒並み斤量増の中で斤量減ですし、2400 の最高/平均タイムがトップなので、好走できるんじゃないかと思ったりもします。
13 アフリカンゴールド
プラス傾向:なし
マイナス傾向:高齢馬・左回り
2200 の平均着差が 1.9/6 とかなり不得意なことに加え、プラス傾向無しでマイナス傾向は 2 種を持ち、8 歳となるとさすがに期待できないと思います。
14 サンレイポケット
プラス傾向:1800 得意・馬券内率
マイナス傾向:高齢馬・左回り
本戦で 0.4 秒差と好走してから 2 年が経ち、2200 の平均着差は 0.2/3 と良いのですが、8 歳ということもあり不安です。
個人的な印
傾向的にハマるヴェローナシチー・ヤマニンゼストを本命・対抗、2400 のタイムで期待してプラダリアを単穴、2200 のタイムが良いプリマヴィスタと中京コースが庭のイクスプロージョンを次点に据えました。
◎ ヴェローナシチー
◯ ヤマニンゼスト
▲ プラダリア
△ プリマヴィスタ
△ イクスプロージョン
あくまでも個人の感想なので、違う感想をお持ちになることも当然だと思います。予想を楽しみながら、発走を待ちましょう!