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[平均着差論] 根岸ステークス 2023
平均着差論や記事内の語句については、下記をご参照ください。
過去 5 年の傾向
全体的な傾向
1400 が得意な子の他、少し足りなければ 1200 も得意であれば補えそうです。タイムも割と大事な要素に見えました。
東京コースは得意であれば尚よしといった感じです。
8 歳も馬券内にたまに突っ込んでくるので、年齢はさほど関係なさそうです。
重馬場だった 2018 年は大外枠が来てましたが、渋らなければ大外枠は割引が必要かもしれません。
前走は、G1 でない場合に好走できていないと厳しそうです。
過去 5 年の馬券内 15 頭中、13 頭が栗東所属で 1 頭のみが美浦所属でしたが、美浦所属の出走がかなり少なかったことによるかもです。その中で好走したのは 2021 年に 4 着のアルクトスで、この子は本戦にかなりの相性を見せていました。
プラス傾向
平均着差:1400 の平均着差が 0.2 以下
1200 得意:1200 の平均着差が 0.2 以下
最高タイム:1200/1400/1600 に最高タイム 3 位以内がある
前走:前走が 0.4 秒差以下
近走:近 3 走で重賞は 0.4 秒差・OP/L は 0.2 秒差以内がある
マイナス傾向
臨戦:前走が G1 以外で 0.8 秒差超過
東京不得意:東京コースの平均着差が 0.8 以下でない
美浦馬:美浦所属で 1400 の平均着差が 0.2 以下でない
各馬の平均着差・最高タイム・平均タイム表
平均着差
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最高タイム
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平均タイムと成績表
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各馬への勝手な印象
1 オーロラテソーロ
プラス傾向:1200 得意・最高タイム・前走・近走
マイナス傾向:東京不得意・美浦馬
1200 は平均着差もタイムも 3 位ですが、1400/1600 は推せる数値がなく、東京 1400 も平均着差が 0.9/5 と得意なように見えないので、厳しいかなと思います。プラス傾向は 4 種持っていますが、マイナス傾向も 2 種持っているのは不安ですね。
2 ヘリオス
プラス傾向:平均着差・1200 得意・最高タイム・近走
マイナス傾向:なし
1400 の平均着差が 0.2/8 と良く、東京 1400 になると平均着差が 0.1/6 とさらに良くなり、東京 1400 の最高/平均タイムともに 2 位以内というスピード面での安定感もあり、約 2 年もの間、掲示板を外してないので、7 歳といえども期待できると思います。プラス傾向 4 種を持ちマイナス傾向なしというのも好材料です。
3 ホウオウアマゾン
プラス傾向:なし
マイナス傾向:なし
初ダートなので、2020 年の本戦覇者であるモズアスコットと比較すると、その子は芝 1400 の成績が 2.4.0.1 と連対率が 85% を超えており四度の重賞での好走もあり、安田記念の覇者でもありました。対してこの子の芝 1400 の成績は 0.1.1.1 で重賞の好走はあるとは言え、前々走のスワンステークスでは 0.9 秒差負けを喫しており、芝 1600 での G1 も最高が 0.4 秒差の 5 着なので、割引かなと思います。さらに、芝でも東京コースは不得意のように見えるのですが、ダートだと得意になるって可能性は低そうな気がします。
4 セキフウ
プラス傾向:平均着差・最高タイム・前走
マイナス傾向:なし
1400 の平均着差が 0.0/4 と素晴らしく、4 戦全て馬券内に来ており、期待したいところですが、過去 5 年において Kingmambo の BMS での東京 1400 の成績を調べると、2.0.1.46 と着外がかなり多いのは不安です。2 勝のうち一度は不良馬場で、3 着は着差が 1.2 秒差なので、厳しいんじゃないかなと思います。
5 アドマイヤルプス
プラス傾向:平均着差・近走
マイナス傾向:なし
1400 の平均着差が -0.2/3・東京 1400 の平均着差も -0.3/2 と素晴らしく、1400 は全て連対している凄まじい安定感です。ここ 2 走は 1600 で好走できませんでしたが、約 1 年ぶりに得意な距離へ戻るので充分に期待できると思います。
6 ギルデッドミラー
プラス傾向:1200 得意・最高タイム・前走・近走
マイナス傾向:なし
プラス傾向 4 種にマイナス傾向なしで、ダート転向後に 3 戦して全て連対以上なのでもちろん期待できるんですが、過去 5 年の Tiznow の BMS で東京 1400 の成績を調べてみると、0.1.3.11 で唯一連対したのが 10 年以上前というのは不安です。また、経験したダート 3 戦が全て芝スタートなのに対し、本戦はダートスタートなので、この点も未知数ではあります。
7 レディバグ
プラス傾向:平均着差
マイナス傾向:臨戦
1400 の平均着差が 0.2/7 と良いですが、東京 1400 の平均着差は 0.7/2 と落ちてしまうので、コース的に相性がない可能性はあります。前走のペルセウスステークスでもレモンポップに 0.9 秒差負けをしており、ひっくり返すのはもしかしたら難しいかもしれません。
8 テイエムサウスダン
プラス傾向:平均着差・最高タイム・近走
マイナス傾向:なし
1400 の平均着差が 0.1/9 と素晴らしく、東京 1400 の成績もタイムも良好なのですが、1400 は最高/平均タイムが上位でないのと、前走や 3 走前が 1.0 秒差負けで近走の安定感にやや欠けるところがあるのは不安です。プラス傾向を 3 種持ちマイナス傾向なしなので、もし鞍上が岩田の親父の継続騎乗だったら、その不安はさほど感じなかったように思います。
9 ベルダーイメル
プラス傾向:近走
マイナス傾向:臨戦
1400 の平均着差は僅かに足りず、タイムも上位でないことに加え、東京コースは初なのですが左回り全体では平均着差が 2.2/7 という数値で得意とは思えないので、厳しいかと思います。
10 タガノビューティー
プラス傾向:最高タイム
マイナス傾向:なし
1400 の最高/平均タイムともにトップで、東京 1400 も最高/平均タイムともに 2 位以内と、どちらも僅かに足りない平均着差を補えると思うので、穴として充分に期待できると思います。
11 ジャスパープリンス
プラス傾向:最高タイム
マイナス傾向:臨戦・東京不得意
1400 の最高タイムは 2 位ですが、平均着差が足りず、東京 1400 の平均着差の数値が酷く 4 戦して最高着差が 0.8 秒差で同コースでの前々走のペルセウスステークスで 2.6 秒も負けているので、8 歳ということもあって厳しいかと思います。
12 デンコウリジエール
プラス傾向:前走・近走
マイナス傾向:なし
平均着差もタイムも微妙な数値で、本戦が OP であれば好走も期待できるかと思いますが、重賞ですので少し厳しいように感じます。
13 レモンポップ
プラス傾向:平均着差・前走・近走
マイナス傾向:なし
1400 の平均着差が -0.4/6 と突き抜けており平均タイムもトップで全て連対し、東京 1400 は平均着差が -0.6/4 とこれまた凄まじく最高/平均タイムともに 3 位以内で全て勝利しており、もうどの角度からも疑う余地のない本命かと思います。
14 バトルクライ
プラス傾向:平均着差・1200 得意・最高タイム・前走・近走
マイナス傾向:なし
平均着差はどの数値も素晴らしく、1400 は最高タイムは上位でないですが平均タイムは 3 位ですし、1600 の最高/平均タイムともに 3 位以内で、ここ 6 走で馬券内を続けてきており、プラス傾向全種を持ちマイナス傾向なしなので、期待できると思います。
15 エアアルマス
プラス傾向:最高タイム・近走
マイナス傾向:臨戦・東京不得意
1400 の平均タイムが 2 位で、1600 の最高/平均タイムがともにトップで 1200 の平均タイムも 2 位ということもあり、タイム的には期待できそうですが、マイナス傾向を 2 種も抱えており、前走のカペラステークスが 1.6 秒差という大敗なので、甲乙つけ難しといった感じです。東京コースも平均着差が 1.0/3 で馬券内に来ていないのも不安です。7 歳以上ともなると、近走の安定感が必須なように傾向上では見えるので、割引は必要かなと思います。
16 ケンシンコウ
プラス傾向:なし
マイナス傾向:臨戦・東京不得意・美浦馬
1400 以下が初めてで、東京コースの平均着差が 0.9/4 と良くないですし、プラス傾向なしでマイナス傾向は山盛り持っており、さすがに厳しいと言わざるを得ないですね…。
個人的な印
データ的に抜群のレモンポップを本命、プラス傾向全種持ちのバトルクライを対抗、安定感が素晴らしいヘリオスを単穴、久々の得意距離での爆走を期待してアドマイヤルプス・タイム的に凄まじいタガノビューティーを次点に据えました。
◎ レモンポップ
◯ バトルクライ
▲ ヘリオス
△ アドマイヤルプス
△ タガノビューティー
あくまでも個人の感想なので、違う感想をお持ちになることも当然だと思います。予想を楽しみながら、発走を待ちましょう!