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キモオタのFirst Love感想

※ネタバレ、あり。中身、なし。備忘録。



簡易感想。取り急ぎ。体裁を整えず感じたままに書く。見終わった今それが一番いいと思えるから。

・満島ひかりは女神。子を想うシングルマザーとしての一挙手一投足が凄すぎて序盤から一気に引き込まれた。たぶん僕はドラマ的な演劇に寄ってるとあんまり好きじゃないんだけど、満島ひかりはめちゃくちゃに良いと思った。これが演技とリアルの狭間でもっとも最高に見える到達点だと思った。満島ひかりの大ファンになった。

・画面が美しい。ずーっと美しい。邦ドラでこんなにずっと目が幸せなのは初めての体験だった。個人的に雪国に憧れがあるんだけど、それが物凄く加速した。雪国の太陽光は反則。

・2話まで見終えた時、この作品はとんでもない数のメタファーやオマージュや考察の余地が盛り込まれてることに気づいた。自分は特にそれを調べたりする気はないんだけど、“作り込んでる”っていう制作陣の気合いが分かると、ワクワク度が格段に上がる。

・濱田岳、良かった。陳腐になりかけるシーンもあったのに演技力で乗り越えた。僕はこういう“選ばれない”側の気持ちがよく分かるので、運命のレールに乗れなくても必死に満島ひかりに何らかの影響を与えようとする姿に心打たれた。

・向井理、患者に手を出す潔癖症マザコン。合理的なキャラなのにステージが違う(笑)也英を結婚前に妊娠させるのってどーなの?とは思った。案の定上手くいかんし。とにかくマザコンは本当に何があっても良くないということがよく分かるなぁと思った。最後のポスター貼ってるところはgood。後味良し。

・佐藤健、佐藤健だった。佐藤健が佐藤健をやっているということは、つまり佐藤健なので最高、ということになる。スカした演技は元々完璧だと知ってるけど、晴道のような“愛の深い”キャラもなかなか良いなと思った。

・というか晴道は愛が深すぎる。このドラマでどこが一番フィクションかって話になると、この晴道の愛の深さだと思う。

・木戸大聖、顔も良いが何より声がめちゃくちゃ良い。声優になってても売れただろうな。

・silentに続きまたも敗れる夏帆。かわいそう。

・個人的に一番泣いたシーンは、満島ひかりが病院で妹に出会って手話が勝手に出来ちゃうところです。
あ、これ、“思い出す”物語なんだ。それやるんだって震えて泣きました。

・最後思い出したことを「晴道!」の一言に込める脚本。そのセリフが聞きたかったんだよ!!!って立ち上がった。「思い出したよ」なんて野暮なことは言わない。分かってるぅと思った。

・又吉登場シーンで全編通して一番笑った。反則だろ。



・エンディング入る時のネオンアニメーションのせいか、木戸大聖の声がエルレに似てるからか、僕はこの曲が想起された。何年ぶりかに聴いて、変わらず良かった。




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