見出し画像

トラックボールマウスとtourboxについての話【レビューあり】

私はこれまで、iMacでは付属のMagic Mouse、左手デバイスとしてテンキーを使っていました。

しかし最近、思うところがあってどちらも新調したので、その経緯や使ってみた感想なんかを紹介したいと思います。

きっかけ

「マウスを変えたいな」と思ったのは、自分の腕に腱鞘炎の気配を感じたからです。

私の今の職業は、イラストレーター兼Live2Dデザイナーになります。一日中PCに向かって描いたりクリックしたりしています。

特に、Live2Dのモデリング作業による腕への負担が、かなりのものになっていました。
と言うのも、Live2Dのモデリングってめちゃくちゃクリックするんですね。一つのモデルに大体4000〜6000個の点を打つ(私の場合は全て手作業)んですが、さらにはそれらをmm以下の単位で動かしたり調整したり…。1日8時間も作業したら一体何回クリックしたのやら。手が痛むのも必然です。実際もう手が痛くて仕事に支障が出始めていました。

そこで、手首に負担の少ないマウスがないものかと調べて行き着いたのが「トラックボールマウス」でした。

トラックボールマウスを導入

口コミやレビューを参考に、私が購入したのはロジクール Logicool
MXTB1s
です。

画像2

・マウスの角度を変えられる
・カスタマイズ可能なホイールやボタンがある
・横入力に対応している

ことから決めました。

本体は重量感があり、本当に手は乗せておくだけです。トラックボールは結構軽くてスルスル動きます。
導入直後は、親指での操作やMagic Mouseのジェスチャー入力が使えないことが不便に感じましたが、1日使っていると結構慣れてきました。

何より想定外に嬉しかったのが、Logicool Flow」機能
これは「マウスカーソルを画面の端に移動することで、コンピュータを自動的に切り替えられるシステム」です。つまり、2台の異なるPCの間で、同じマウスをシームレスに使うことができます。なんとテキストやデータのコピペもできます。

私はメインにiMac(+サブモニタ+液タブの三画面)、サブにWindowsのノートPCを使っています。
サブマシンの主な用途はWinでしか動かないアプリを使うことなんですが、Macで作ったデータを移したり、マウスをいちいち持ち帰るのが常々面倒だなぁと思っていました。

「Flow機能が使えれば解決じゃない?でも、MacとWinでマウス共有したりできる?できないんじゃない…?」
できました。

note_デバイス-01

ペアリングの切り替えもなく、画面端にカーソルを持っていけば隣のPCの画面にカーソルが出てきます。データのコピペも、ちょっと同期する時間がかかるけどできました。
もうこれが本当に本当に便利で!結果的にこれが一番感動した機能です。(複数台のPCを併用していない人にはあんまり意味がない機能ですが…)

と、ここまではいい感じのマウスなのですが、やはりデメリットもあります。

手首の負担軽減のために導入したこちらのマウス、確かにそこの目的は果たせたと言えます。手首は楽になった気がします(ただしずっと机に手を置いてると違う意味で手首が痛くなってくるので、リストレストの使用を推奨)。
ただ、親指以外の4本の指がずっと同じ形で静止しているので、固まってしまいます。マウスから手を離したらバキバキになっている事がしばしば。バネ指っぽい症状が出てきたので、意識的に指の開閉運動を挟むようにしています。

また、Magic Mouseと違ってスクロールするのにホイールを使うことや、基親指に負担が集中することで、長時間連続で使うと結局疲れます。これは当然と言えば当然ですね…。
どんなデバイスを使ってどんな作業をするにしても、適度に休憩や運動を挟むのが一番大事なようです。

結果、腱鞘炎の対策になったかどうかは実は微妙なところでしたが、手首の負担軽減とFlow機能による作業の効率化&机の上の整頓ができたので概ね満足です。

MacとWin間をシームレスに行き来できるようなMagic Trackpadがあったらそれが最適解なのかもしれません。そういうのほしい。(もしすでにあったら教えて…)

左手デバイスを導入

トラックボールマウスを導入後、次に不便を感じたのが各種アプリのツールの切り替えでした。

慣れの問題もあるとは思いますが、トラックボールでの操作だとカーソルの長距離移動が結構面倒なんですよね。
マウスの時はヒョイっと手を動かせばよかったのが、親指でせっせとボールを転がさないといけないため、以前よりツール間の距離を感じて煩わしく思うようになりました。画面の端から端までが遠い…。

キーボードショートカットを駆使しようとも思ったんですが、登録できる数に限りがあるし、押しにくい組み合わせもあり…どうにもしっくりきませんでした。

そこで、ショートカット用の左手デバイスを導入することに。
こちらもいくつかレビューを見たりして、TourBox Neo」に決定

ちなみに候補には「TABMATE」「Orbital2」「XP-Penワイヤレス・リモート」があったんですが、それぞれ「Clip studioにしか対応していない(むしろLive2Dで使いたいから×)」「試してみたけど合わなかった」「もうちょっと登録数が欲しい」という理由で候補から外れました。

画像2

正直なところ、初見でのデザインに対しての感想は「変な形だなぁ」でした。スタイリッシュさは感じない…。
(余談ですが、私は「カッコいい」という理由をメインにOrbital2を購入した経緯があります)

ところが実際に届いたものを見てみると、そんなに悪くありません。
商品紹介で見る画像だと、PSのコントローラーみたいな質感に見えるのですが、実際はしっとりとしたラバー調&実物の方が色も濃くて、ちょっと高級感すらあります。

さらには見た目に反して相当な重量があって、箱を持った時は「何が入ってるんだ!?」と驚きました。TourBoxしか入ってなかった。

たくさんボタンがありますが、それぞれ形や位置が違うからこそ覚えやすいです。しかもどれも絶妙に使いやすい配置がされています。あちこちのボタンを押しつつもスムーズにダイヤル操作ができるとか素晴らしすぎます。

最初に「変な形…」と導入を迷った思ったこの形状こそが、このデバイスの最大の魅力であり、自然と手に馴染む使用感を生んでくれています。すごく考えられてると思います。

私はこれまで、キーボードやテンキー、と試してきましたが、結局今ひとつ馴染まずにお蔵入り…を繰り返していたんですが、今回こそいい相棒になってくれそうです。

詳しい使用感は、Youtubeにもたくさんレビューが載っているので検索してみると参考になると思います。

ちなみに、TourBoxの前はテンキーを使っていました。そんなにショートカット数いらない場合はこちらもオススメです。
カスタマイズ用のアイコン画像を配布していますので、よろしければツイートからどうぞ。

おわりに

一日中PC作業をしている人にはつきものの腱鞘炎。それを回避するために検討し始めた周辺機器の見直しでしたが、今のところこちらの二点がいい感じに使えています。

ただ、トラックボールマウスについては、負荷がかかる場所が変わっただけという感じもあり、結局Live2Dの作業は主にペンタブ(板タブ)ですることにしました。

・イラスト系の作画→液タブ(Wacom Cintiq Pro 16)
・Live2Dモデル作成→板タブ(Wacom intuos pro S)
・その他の操作→トラックボールマウス
・左手デバイス→TourBox

という感じで使い分けています。
(液タブと板タブは同じメーカーなのでペンを共有できて便利)

せっかくトラックボールマウス導入したのに、結局板タブ?という気がしなくもないのですが、そもそも普通のマウスを使っていると板タブを置く場所がなくてお蔵入りしていたので、活用できるのは省スペースなマウスに替えられたおかげです。

また、手首の負担はかなり減りましたし、何よりFlow機能が自分の環境で正に求めていたものだったので、今のところ満足です。

あとは適度に運動と休憩しなきゃですね。…これが一番ハードル高いんですけどね。

いいなと思ったら応援しよう!