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プロティノスについて知りたい!

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エネアデスからプロティノスの思考を追いかけ、理解を広げたい人向け。 知ったかぶりできます。 取り上げている書物は、プロティノス全集(中央公論社)1〜4巻+別巻、『善なるもの一なる…
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#知性

読書ノート 「プロティノス全集 第二巻」 中央公論社

【エネアデス】 2-4 素材について  相互へ変化する諸元素の下に横たわるものが素材である。素材は大きさを持たない  素材は無限定そのもの。差異性の一部分であり、欠如そのものである。素材は悪そのものであり、醜である

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読書ノート 「プロティノス全集 第三巻」 中央公論社

【エネアデス】 4-1 魂の本質について 第一篇  感性的な諸存在は一義的な意味で分割可能なものであり、知性は一義的な意味では分割不可能なものである。この両者とは別に、魂がある。魂は、「物体のあらゆる部分に内在してる」点では分割可能なものと考えることができるし、「物体のどの部分にも全体として内在している」点では分割不可能なものと考えることができる。つまり、どっちでもなくどっちでもある。厳密に言えば、分割はあくまで物体の受ける作用であり、魂の受ける作用ではない。  魂は一

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読書ノート 「プロティノス全集 第四巻」 中央公論社

【エネアデス】 6-1、2、3 有るものの類について  ※プロティノスによる、アリストテレス『カテゴリア(範疇)』批判。プラトンの最高類の妥当性とアリストテレスの不当性を明らかにし、プロティノス自身の考える感性界の最高類を明らかにする。  「実体」ということばが知性界と感性界に同名同義的に用いられることは不可能である。すべては知性的な実体に由来する。  「量」を連続と不連続の観点から考えるのは誤りである。  「関係」様式のあるものは、われわれの思考のうえでも産物にすぎ

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