『カラカラ天気と五人の紳士』(2024)
とても面白かった!!
でも、ちょっと怖くて、これは笑っていいのか、とも思った。
「不条理劇」って初めて聞いたので、まず意味を調べた。
そして、ストーリーが論理的に進行せず、会話がちぐはぐで、という知識を仕入れた。
実際にその通りで、会話の噛み合わなさや、突拍子もない行動や言動が面白く、会場では笑いが起きていたし、自分も笑っていた。
「死」と不条理劇
いきなり #ネタバレ すると、
この物語の世界は、しばらく雨が降っていなくて水がない。だから「カラカラ天気」。
登場人物は水を何日も飲んておらず、このまま生きているのも辛いので、「早く死にたい」と思っている(すっごく簡単にまとめてます)。
そういった、「死の淵に立たされて、普通の思考回路ではない極限状態」と、「不条理劇の突拍子もない行動や言動」がぴったり噛み合って、
ここにこの作品の面白さがあったように感じる。個人的にはこういう話好きだな〜
クイズに答えて懸賞品ゲット!っていうものの当たりくじが「青酸カリ」。ハズレくじが「棺桶」。
これって冷静に考えると怖いよな…😥
最後のセリフが、死ぬときを「待とう」で終わって、これはすごく考えさせられた。作者の死生観が良く現れているんだと思う。
これまた、キャストさんが素晴らしくて、
堤真一さん、溝端淳平さん、野間口徹さん、小手伸也さん、藤井隆さんという「男」五人。
ドラマや映画でよく見る俳優さんばかり!!!
そして、高田聖子さんと中谷さとみさんは劇団☆新感線から。
中盤ぐらいからの登場だったけど、それまで男たちが話の中心だったのが、一気に「女」二人が物語をかっさらう。
この7人で何度でも観たいと思った!!再演熱望!!👏🔥