あの鐘が消えていた4月1日
「のど自慢」が明日から生バンドからカラオケに切り替わるってことを今日知った。確かにここ数週間は見てなかったけどさ。なんてこった。鐘の秋山気清まで降板しちゃってるじゃないか。
今週「たまむすび」が終わって、昨日は「タモリ倶楽部」の最終回があって、どっちもちゃんと見届けられた。どっちもなんとなくそこにあることが魅力みたいなとこもあるから、あんまり肩肘張らずにいつも通り聞いて、見る、そんなことをする余裕さえあった。
でも、「のど自慢」のことは今日知った。リニューアルの前日。当たり前だと思ってたものが、当たり前すぎて余裕こいて見逃してた間に、音もなく消えた。それは先週すでに起こった出来事であって、今日がエイプリルフールであることは、残念ながら何の関係もない。秋山気清を見ることはもうない可能性が高い。「気が清い」と書く、この珍しい名前も、「鐘:秋山気清」という珍しいパート名も。
番組の最後には必ずバンドメンバーの紹介があって、気清はいつも最後に紹介され、カメラの向こうの視聴者に笑顔で手を振る人だった。正直に言うと、いつもテレビの前で手を振り返してた。なんか習慣になってた。一人で、テレビに向かって、無表情で手を振ってた。あのバカな行いも、もうできないのか。一週間も前に、できなくなってたのか。近頃足が遠のいてた馴染みの居酒屋の前を久々に通ったら、店が更地になってた。そんな虚しさだ。自分への戒めとして、明日の放送は必ず見届けよう。「当たり前」にあぐらをかいてるとどうなるのか、思い知るべきだ。