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時が流れて3月9日
何年前に買ったのかも覚えてないくらいほったらかしだった「スローターハウス5」の文庫本をなぜか読み始めた。これたぶんめちゃくちゃ好き。「たぶん」なのは、まだ読み終わってないから。「タイタンの妖女」から事務所の名前まで付けちゃった爆笑問題のラジオを聴いてきて、何度もカート・ヴォネガットの話を聞いて、何度も今度読んでみようって思って、そして20年が経って、ようやく読んでるという。しかも「タイタンの妖女」じゃないっていう。
本を読む時には、脳内で音読しちゃうタイプで、それがおそらくは読書の遅さの原因にもなってる。でも、読んでる途中で本当に声に出してみたくなる本は初めてだ。なんてかっこいいテキストなんだろう。一人暮らしをいいことに、実際に何度か声に出してしまった。「そういうものだ。」とつぶやく。「声に出して読みたい日本語」って本があった気がするけど、たぶん「スローターハウス5」は引用されてない。
干しシイタケを使おうとしたら、カビが生えてた。一月だったか、スーパーで売れ残りのシイタケが大量に投げ売りされてて、じゃあ買い込んで全部干しちゃえばいいじゃん、ってことで空気清浄機から出る風に当たるように並べて水分が抜けるまで放置して作ったんだけど、どうやら乾かし方が足りなかったらしい。結構やったつもりだったのに。何年か前にミイラ展で見たミイラたちは乾物界のスーパーエリートだったんだなと、不憫にカビた我がシイタケたちを見ながら思ったりした。
この流れでなんだけど、祖母が骨を折ったという知らせが来た。二週間入院すれば大丈夫らしいが、御歳九十六。通算八回目の年女。心配だ。あと、明日は年に一度のマンションの排水管清掃がある。知らない男の人が何人かうちに上がってくる。いや、メンテナンスしてくれるんだからありがたいんだけど、苦手だ。なんかでかいしさ。