エリートニートの新年1発不思議な話
我はエリートニートである、多分ホモサピ。
今月体調を崩し始めから数えるとかれこれ2週間になる。
体調不良になるのはいつもの事なので気にしない。
今回は我が体調崩し始めに見た変な夢とイラストレーターの妹が見た初夢と実際の出来事がリンクしていた話。
大長編ものなので必見である。
登場人物紹介
今回出てくる実在の人物を紹介
我…エリートニート。大学を中退してもうすぐ1年が経とうとしている。休学やらなんやらしてて結構いい歳になっているので本格的に就職を考えているものの体調がすぐれず燻っている。大学やめてからもまだ地元に帰らずに関西に住んでいる。親の脛齧り検定1級。
妹…イラストレーター。昔からたまにストーリー性のある面白い夢を見る。我が家では自由人ポジ、友人間ではしっかり者ポジ。京都住み。
母…我らの母。朝早くから青果店に働きに行きつつ夜は看護助手をするバリバリ働く元気な人。祖父が引退してからいきなり魚担当にさせられてプンプンしつつ仕事をこなす。今はものすごい速さで50匹ぐらい余裕で捌く。魚の競りもする。基本器用。いろんな人から「お前はち◯こがある。」と言われる。多分5本くらいある。背は小さくて150cmぐらい。
祖父…昨年亡くなった我の祖父。青果店の創設者。一代で店を大きくした意外に敏腕な人。多くは語らないけど真面目でお人好しで損することが多かったみたい。天然で仕事大大大好きでばあちゃんLOVE人間だった印象が強い。たまに腐ったものを平気で食べる。お腹が丈夫。
祖母…極度の心配性でおしゃべりマシーン。電話をすぐに折り返しても誰かと通話している。天性の人使いの才能を持つ。誰もがばあちゃんの手足となる。足は悪いがちゃんと家事をするために家中歩き回る働き者。お店には正午まわってから出勤してくる。(閉店時間はだいたい15時)主に経理担当だと思う。本人は全く自覚がないが恩義せがましいのが玉に瑕。
おじ…母の兄。今は青果店の社長。仕入れや配達、伝票作りなどなどを主に担当している。バツ無しの独身。同年代にはモテないけれど小さい子供にベタベタに好かれる。ヘビースモーカーで店の経営にはものすごく保守的。時々調子に乗って顔が大きくなる。186cm。
私が昼寝で見た【青果店】にまつわる夢
我、今回の体調不良では珍しく熱が出た。
しかも38.8℃になったかと思えば10分後には36.2℃になってそのまた10分後に測ればまた38℃台になるというジェットコースターなやつ。
これはそんな高熱の時に見た変な夢。
舞台は幼稚園の頃に住んでいた青果店
我は幼稚園の頃まで祖父母が経営する青果店の2階で暮らしていた。
1階が青果店。
2階の一室が休憩室とその他の大半が我、妹、母、父の4人家族で暮らす生活スペース、我が小学校に上がるのをきっかけに引っ越し以後はおじが住んでいる。
3階が我らのおもちゃや店の備品等を置いているだだっ広い屋根裏。
昨年の10月、創設者である我の祖父が亡くなってしまった。
数年前にこの青果店の調理場(鮮魚も扱っているので魚を捌くためにある)で祖父は2度目の脳梗塞を起こしてしまい隠居していた。なので既にこの店は祖父の息子で我の母の兄であるおじが長となり切り盛りしていた。
昔ながらの小さな家族経営の青果店で従業員の高齢化が店の年月と趨勢を物語っている味わい深い店だ。
閉める閉めると話しながら今も細々と営業中である。
我も地元に帰ると必ずお手伝いをしている。結構好きでいい思い出がたくさん詰まっている店なのだ。
始まりは祖父のテリトリーの調理場から
祖父は魚を主に担当していたこともあり営業時間の大半が調理場にいた。夢の中でも祖父は亡くなっていたのだがそれを懐かしむような導入で始まる。
我と母が調理場横の裏手口から外に出て話し込んでいた。
すると8~10歳くらいの女の子が綺麗に着物で着飾って私たちの目の前に現れた。
この子には以前にも夢の中で面識がある設定だったらしく徐々に思い出していく。
「私、和尚さんになりたいの。」
と語っているのがひどく印象に残るとっても綺麗な女の子だった。
その子とその下の弟たちが指ほどの小さい鳥になって飛んでいってこの場面は終わる。
その女の子はハチドリになって私の耳たぶを掠めるように素早く飛んでいき、”マーキング”されたみたいだった。
ひどく強い花の香りが残っていた。でも華やかでそれでいて爽やかでいい匂いだなぁと思った。
階段での密会
舞台は変わり店にある階段へ。
1階から2階へいく階段。
少し離れたところに2階から3階へ上がる階段。
一番上の階から下まで店に外付けされるような形でどの階にも行き来できるが1人専用の薄暗い階段の3つある。
今回の階段はどの階にも行き来できる3つ目の階段での話だった。
祖父が亡き後の階段を誰かわからないが多分人?に案内され説明を受けた。
久しぶりに入った階段は祖父が生前3階に持って行っていた発泡スチロールの備品のようなもので下へ降りられない状態になっていて『祖父らしいなぁ…』と呆れ半分に思った。
昔祖父に「みんなには内緒だ。」と使わせてもらったこの階段は店の主人以外は使ってはいけない階段らしく、長らく誰も入っていなかったからか埃臭くもあった。
その多分人曰く、おじや母を使っていいから3階にあるものとこの階段のものを全て捨てて欲しいそうだった。
まだ使えそうなものとはいえ要らないものだし当然だよなとも思った。
多分人が続けて私に頼んできたこと
今はおじが我らが住んでいた2階に住んでいるが、本当は我に2階に住んでいて欲しいらしい。
我もそろそろ関西から地元に帰るべきか否か悩んでいたもののまだ帰りたくない気持ちが強かったので返事に困った。
店を改装するのも何も自由にしていいから、我、百歩譲って我の母、できれば我と母の2人で2階に住んで欲しいらしい。
すごく懇願された。
おじがあの2階に住むのは良くないらしい。
何が良くないかと言うと、店が衰退の一途を辿るそうだ。
なんとなく納得してしまった。
多分人のあまりの熱意に承諾した。
その多分人とのやり取りの後に「我、地元に帰って住むようにするから。」と祖母に報告すると大層喜ばれた。
でも祖母は我が祖母の家で2人暮らしすると思っているし、おじは我が祖母の家で暮らして店の戦力になると勘違いしているので色々勝手に話が進み過ぎているので訂正しておいた。
ひどくガッカリされたし説得するのが大変だった。
なんやかんや収まって店の改装をすることになった。
店の改装を眺めてこの夢は終わった。
目覚めて気づく衝撃の事実
この昼寝で見た青果店の夢、もちろん起きて「変な夢だったなぁ」と思った。
やけにリアルだったし。
久しぶりにあの階段を見て懐かしいなぁと思い返していて、祖父の亡き後そういえば母たちはあの階段を片付けたとか言ってなかったなぁ。と不思議でもあった。
よくよく考えた。
3つ目の階段なんて実在してないやん。
我は本当に小さい頃からその階段にまつわる夢をよく見ていたし、入ったら駄目だとか誰かに話したら駄目だとか言われていたからなるべく階段自体に近づかないように気をつけていた。
でも気をつけるも何も存在していなかったのだ。今年入って1番の衝撃。20年程あると思って信じて疑っていなかったものが実在していなかったのだ。
そりゃビビるだろ。
世間が休日だったこともあってすかさず母に事実確認の電話をした。
やはりそんな階段などなかった。
めちゃくちゃ笑われた。
解せぬ。
そこから母がまた魚が完売したよと報告してきた。
なぜ完売報告をするかというと、魚の売れ残りが激しく毎日魚を捨てないといけないような状態だったのだ。多い時だと3箱分捨てないといけなくなる。
祖父が隠居する前からこんななので数年間ずっと魚が勿体無くって申し訳ない状態。
そんな状態に辟易していたので、母がカード占いをやりたてほやほやの我に頼んできたのだ。
占った。
「なんか店の神様?土地の神様?みたいな人がこの場所を貸してもらっているのに…って拗ねてそうやから掃除しながら使わせてくれてありがとうって言ってたらいいんやない。」
という内容の結果が出てスピリチュアルやねぇと2人して面白がった。
次の日から実践した母。
その日からほとんど捨てずにすむようになった魚。
捨てると言ったら捌いた時に出てくる骨や皮のみ。
その日以降もう1年と3ヶ月ほどずっと売れ残りなく済んでいるのだ。
我と母との電話はその話題が必ず出てくる。
不思議なことはあるものねぇ。
妹が見た初夢
久しぶりにLINEした
不思議な夢見たし、その直前に腹が立つ出来事があったので鬱憤ばらしに妹に付き合ってもらおうとLINEした。
我ながら自分勝手で自由だなと思う。
いつもは既読ついても返信が淡白、そもそも未読の妹から珍しくタイムラグなくレスポンスがあった。
愚痴を聞いてもらった後に、「そういえば、」と妹が脈絡なく話し始めた。
神様と妹のお話
妹の初夢には神様?ぽいおじいさんが出てきたそうだ。
なんでもそのおじいさんは我に帰ってきて欲しいと妹に話していたそうだ。
その夢の中ではおじいさんは家?というか青果店自体の神様か、土地神様みたいな立ち位置の人だったらしい。
なんでも小さい頃は我を育てるために日本舞踊なんかで才能を開花させられたし、母や周りの人たちを我のためにあてがうことができたのに…。
今は関西に行ってしまったから助けてあげることができない。と嘆いていたそうだ。
ーそれを聞いて不思議だなと我が思うのは妹が青果店で暮らしていたのは3歳になるくらいまで。その当時我が日本舞踊を習っていたことを知っていたこと。
母や祖母から聞いたのかな?
まぁその日本舞踊も5回くらいしか通わず、地元の公民館の大ホールで披露してからすぐに辞めてしまったのだが…。
5歳そこらの我には大人がキャーキャー大歓声を上げている様子が笑われているようにしか感じなくてひどく恥ずかしかったのと先生が後ろ手で手伝ってきたのが嫌だったのだ。
1人でできるのに手伝われて、皆に笑われてこんな屈辱はない!と怒り心頭になった気持ちは今でも鮮明に思い出される。ー
と頭の中で脱線しつつ話を聞いていた。
我が関西の大学へ行くとなった時に”風”で行ったら駄目だと知らせていたけど気づいてくれないしと心配を超えて我に執着している様子だったそうだ。
その青果店がある地域から引っ越した先はおじいさんとしてはまだ許せたそうだ。でもそれより遠くは行ってほしくなかったみたい。
本当に悲しいというか心配というか怒っているような、まぁ執着という言葉が一番しっくりくる様子らしく。
こんな初夢をすぐに我に報告しても気を悪くするかもしれないからとこのタイミングで伝えてきた。
……我まだ昼寝の話してないぞ?
”風”って?
今日見た昼寝の話を妹にもした。
話の中心が青果店だったこと。
その場所に住んで欲しい、戻ってきてほしいという内容が一致していることでひどく盛り上がった。
ついでに妹にも階段について聞いてみたが全くわからんらしい。
そりゃないものだから知らんわな。
妹の初夢でそのおじいさんが”風”というキーワードを何度も繰り返していたそうだ。
風、かぜ、wind…???
全く思い当たらん。
大学に入る時に思いつくことは入試の時に両隣になった2人に部活や授業で再開してそれなりに密な関係になったことぐらいしかわからない。
まぁ中々に面白い話だったので肝に銘じておく、と妹とのLINEを終了させ、母にも我の昼寝にリンクする話を妹が見ていたことを報告しなければとすぐさま連絡した。
風、吹いてた…高校時代の話
母は覚えていた
妹の初夢を母にも伝えた。
風ってなんなんやろうねぇ?
笑いながら話していた。
神妙な声色で「あんた覚えてないん?」と言われた。
我の頭の中は?でいっぱい。
全く身に覚えがない。
大学入学前の「風」
母はその話を聞いてすぐに思い当たったそうだ。
話を聞いて我もそんなことあったなぁ!と思い出した。
我は結構真面目な部類の人間なので締切だったり色々念には念をで前もって用意周到に行うタイプだった。
この日はいつもしないことが重なっていた。
大学も合格し入試の書類を記入していた。
ふと確認した。
…入試書類の消印有効の日付、今日までじゃね?
我、焦った。
いつもならこんなミスしない。
ましてやこんな人生に関わる大事な書類。
めっちゃ笑いが出た。冷や汗と共に。
こんなこともあるのかと思いながら、すぐに投函できるように自転車の前かごに書類をそのまま突っ込んで急いだ。
お察しの通り、剥き出しの書類、落とさないように、でも間に合うように急ぎながら前かごに片手で書類が飛ばないように押さえつけながらの自転車走行。
寒い時期の春一番。
突風だ。
片手の防御も虚しく、川に落ちていく書類たち。
めっちゃ笑った。
寒い寒い川の中を書類のために入り、濡れてぐしゃぐしゃで気持ち悪い足、その書類を乾かすために一度家へ戻り、ドライヤーなどを駆使してなんとか乾かしてどうにかこうにかことなきを得た。
当時は「入学してからのネタになる」としか思ってなかったけど、妹の初夢で言うならば関西に行くなというお達しだったそう。
数年越しの答え合わせだった。
もうちょいわかりやすく教えて……。
結局どうしたら良いの?
そんな夢を見てても、関西に来ちゃっているものは来ちゃっているし、なんやかんや体調を安定させるために通院もしている。
地元に帰っても体調悪い時には休んでいい時に働けるような日雇いなんてものはないし病院という病院もないからね。
関西にきた意味、なんかあると思いたい。
今のところこれといって関西で何かあるわけでもない。
とりあえず今後は地元に戻って店に住むことを目標に据えることにはするけど、どうしたら良いのだろう?
もうちょいわかりやすく教えておくれ。
と思った不思議な話。
この話を読んでみて
この話を読んでくれた奇特なお方。
ここに行ってみたら?こんなことやってみたら?なんでもいいです。
閃いたことがありましたらお力添えください。
コメントでも、XのDMでもいいです。
お願いいたします。
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