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自分のため
私には人と人をこれでもかとつなげてくれる友人がいます。
それもとてもいい人をつなげてくれます。
とても気持ちのいいピアノを弾く友人だったり、絵を描く友人だったり、
昔から知ってたかのような考えてることが大体いっしょの友人だったり。
みんなこれからも、おばあちゃんになっても大切な存在になるような人たちばかりです。
私と同じで絵を描く人なのだけれど、とてもいろんなことを知っているし、本もたくさん読んでいるような、読書のスピードが亀のようにのろまな私とは正反対の友人。友人だけど仏のような人だって思っていました。
人に悪い印象を与えない、なのに嘘っぽくない。というより本当に嘘じゃないのが、すごく不思議で、私の中で仏の存在でした。
コロッケ、唐揚げ(などの美味しいおかず)またはお菓子など、
自分だって大好きなものを親が子供のために自分の分を分けてあげる、
というのも私の中で仏のようで、そうでまでしてどうして他人によくしてあげられるのだろう。
私は末っ子だからなのか、家族から甘やかされたわけでは決してないが、
何かを教えてもらうこと、もらうことが多かった。
私にはなかなかできないことだと思った。
そしてある時聞いてみたら、全部「自分のためだ」と言っていた。
驚き!でした。
つないだ人同士が仲良くなれば
面白そうだし、自分もその輪に入れてもらってまた面白そうだから
ということを言っていた。
なんだかいい意味で仏じゃなくて、嬉しかった。
どんなによくしてくれる人でも、なんだ自分のためか!
そりゃあそうだし、その「自分のため」というのがとてもよかった。
この「自分のため」は
人は他の生物と違って、絵を描くのが好きだったり、音楽をするのが好きだったり、料理が得意だったり、お話が心地よかったり、そういう楽しみがある生物だからこその楽しみだと思いました。