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なぜ私がヤクルトファンになったのか

野球なんて父がTVで見ているのを「つまらないから変えて」という人間だった。

そんな私の転機はお正月の人気番組「スポーツ王は俺だ!」で山田哲人を知ったときにある。

なにに惹かれたかはピンポイントで覚えていないが、山田哲人という人間に釘付けになった。

この人に会ってみたい、この人の野球を生で見てみたい。

そう思ったのがまず野球というスポーツに本気で向き合った瞬間だった。

その後少し経ち、これもなにかの縁だったのだろう。

知り合いからハマスタのチケットが余っているので誰か行かないかとの知らせが舞い込んできた。

しかも「ベイスターズvsヤクルトスワローズ」のヤクルト側のチケットである。

行ってみたいとは思いつつ、野球のやの字も知らない人間が一人では行動に移せない。

そんな中でのお誘い。
「興味があるのでぜひ行きたい」とすぐに返信し人生初の野球観戦をすることとなった。

その試合はベイスターズにホームランを量産されるヤクルトにとっては苦い試合だった。

けれど私はその一試合で野球観戦にハマってしまったのである。

きっかけはたかがTV、そして山田哲人と人から見ればミーハー感満載かもしれない。

しかしその後神宮に一人で通うようになった。
チケットが残っていれば仕事帰りに立ち寄る程にヤクルトにのめり込んだ。

申し訳ないがヤクルトは安定して強いチームではないと感じる。

でも私がヤクルトを好きになったのは勝ち負けではなく、ただただヤクルトの野球を好きになったからにある。

野球経験もなければ野球のルールさえ満足に知らない人間。

自分でも不思議に思う。
なぜヤクルトだったのかと。

言葉や頭では表現できない。
ただ体はヤクルトの野球を欲する。
それが紛れもない事実としてここにある。

私はこれからもヤクルトの野球を見に、神宮に通うだろう。