友人の地元に旅行したはなし(3)
新潟市内は思ったよりも栄えていて、さすが政令指定都市だなと思わされた。訪れた日はそこまで寒くもなくて、自分が持っている服の中で最上級に暖かい服を用意してしまったことが少し恨めしい。
ちょうど昼時に新潟に到着したのでまずはおススメのラーメン店に連れて行ってもらった。新潟出身の友人がよく「新潟はラーメンが美味い」と何度も言っていたので有名どころのラーメンを連れて行ってもらえるのをすごく楽しみにしていたのだ。
一杯目は「ちゃーしゅうや 武蔵」のからし味噌ラーメン。
からし味噌が最高のアクセントになって、永遠にスープ飲める。。
高校生の頃なら大盛りでライスも食べていただろうが、22歳の胃にはハードルが高く、味玉トッピングで抑えておいた。賢明な判断だ。旅は長い。
腹も満たされ向かったのは、今代司酒造。
新潟と言えばやっぱり日本酒。飲むだけではなく酒蔵見学もできる場所だと聞いて旅程に組み込んでもらった。HPを見ればわかるようにとにかく先進的な酒蔵なのだ。内装もきれいだし、酒瓶のデザインも強く意識しているようだった。錦鯉という日本酒のデザインで多くの賞を獲得したらしい。これはM-1王者に飲ませるしかない酒だな。結構いい値段したし。
酒蔵見学もベテランの軽妙なトークと、迫力のあるタンクや年季の入った設備に目を奪われた。最後に法被を着て写真を撮れるのだが、明らかに「若旦那」風だった。成人したときの前撮りは親から青年会議所のリーダーと言われたがいつになれば年齢と顔が対応してくれるのだろうか。はよ。
酒蔵見学後は試飲が出来る。生の日本酒は口当たりも軽くて飲みやすい。これを居酒屋に置いてくれれば日本酒嫌いは減る気がする。これからはちゃんとお金を出して美味しい日本酒を飲もうと決意した瞬間だった。20歳になった人たち、居酒屋の安い日本酒で日本酒を嫌いにならんといてな。
甘酒も後味が良くて、おみやげで2本購入した。来てよかった。
次に向かったのは、「ぽんしゅ館」。
ここでは新潟の全酒蔵の代表銘柄を利き酒できるという酒飲みからすればたまらない場所なのだ。夢みたいやん。酒蔵を見学して、日本酒が製造されるまでの経緯を知った分全てに敬意を払える状態でここに向かったのはとてもいい選択だったように思う。受付で500円を払うとお猪口とメダル5枚を渡してもらえる。日本酒初心者でも何を飲むか迷わず済むように「甘口コース」や「日本酒初心者コース」などが紙で紹介されている。まぁ全部美味しいはずなのでランダムで選んでも問題はない気がする。
上善水如、鶴齢、金鶴、越乃寒梅などをチョイスしたのだが全部美味しいのがズルい。1個くらいいまいちな酒があってもいいのに。美味い美味いと言いながら水みたいに飲んでしまった。これは絶対に行くべき。お酒が弱い人はチェイサーを使いながらゆっくり飲むといいだろう。しかし私が行ったときにチェイサーを飲んでいる人が全くいなかった。新潟人酒強すぎるやろ。
酒蔵での試飲+お猪口5杯分によっていい感じになった状態でぽんしゅ館から出た際に友人がひとこと。
「ラーメンもう一杯いこうぜ」
この友人はやせ型のくせによく食う。あれだけ食べてなんで瘦せてんねんと毎回ツッコんでいる。腹の具合としては微妙だったが、せっかく新潟に来ているし食べるしかない。
向かったのは青島食堂。
スープに生姜がきいていてあっさりしているため、酒の後には最高のラーメンだった。新潟のラーメン店は全店愛媛に行けば無双できるだろうな。愛媛のラーメンは原因がよく分からないのだが普通すぎるのだ。うどん県が隣があるせいだろうか。うどん勢力に負けているのか。愛媛ラーメン頑張れ。
新潟でラーメンやってる人はとりあえず梅田進出お願いします。
その後は友人の実家方面に赴き、居酒屋でしこたま飲んだ。
さすがに友人の実家に行くという意識があったおかげで、いつもより飲んだが問題なかった。その後に友人宅で3Lくらい水を飲んだけど。
新潟の水美味しかったなぁ。
初日は日本酒とラーメンをとにかく堪能した。
新潟最高やなぁと思いながら布団にもぐりこんだ。
つづく
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