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銃口に一輪の花を。

2022年2月24日。
朝起きて、昨日の鍋の残りを食べて、顎にできたニキビと携帯をいじりながらボケっとしていた私に、ある通知が舞い込んだ。

戦争がはじまりました。
国際社会にサポートを願います。

信じられなかった。5回読み直した。初めはフェイクニュースだと思った。
思わず外を見た。東京の空は雲ひとつなくて、同じ空の下で人が殺し合っているなんて俄かに信じがたかった。本当に信じたくなかった。

私にできることはなんだろう。
私たちは学校で、戦争の痛みや無意味さばかりを教わってきたから、戦争の終わらせ方を学んでいない。戦争はそもそも始めてはいけないものなので、一度始まってしまえば、今度は始めた人間が正当化をする。戦争の正当化。
いじめの主犯格と思考のいやらしさが似ていてきもちわるいなほんと。
だから戦争は終わらない。
いじめと一緒で、私たちは戦争を上手く終わらせることなんて一生できないんだろうなぁ。

あ、無力だ。無力すぎる。

じゃあ、じゃあ、私は何ができるのだろう。
果たして、私たちにできることは武器を支援することなのだろうか。
いやでも、武器を支援したところでどうなるのだろうか。
私の人生おかげさまで、今まで誰一人殺さずに生きることができた。
てか、この世で人間殺し慣れてるのはジョン・ウィックか快楽殺人者くらいで、わたしたちは人を殺したこともましてや武器を持ったこともほとんどない。
そんな人間がある日突然、はい戦争起きました。
殺し合ってくださいなんて、単に命を浪費するだけなんです。
だって、その間もプーチンはずっと生きてるんだぜ。

無力だ。無力すぎる。

心配とか、祈りだとかを、Instagramのストーリーに載せたり、Twitterで呟いたり、こんな風にnoteを書いていることさえ全て、

あ、ダメだ。本当に無力だ。無力すぎる。

と感じてしまうのが本心で、今も書いていて本当に泣いている。
本当に泣いている。という一文に偽善者と思われた方がいたらそれは思い違いです。
これは単なる事実なんです。

流れ星は毎日流れているのに、私は彼らを宇宙に飛ばして、流れ星と衝突させることさえできない。てか、そんなの流れ星に失礼だよね。

あー無力だ。無力すぎる。

今のままのわたしでは、大きめの花束を作れるくらいの金額しか寄付ができない。

銃口に一輪の花を。
銃口に一輪の花を。
銃口に一輪の花を。

私が昔見た夢。私たちは砂漠で戦争をしていた。私は銃口に花を咲かせる能力を持っていて、銃弾を全て花の種子に変えることもできた。
「銃口に一輪の花を」
これは戦争を終わらせるためのスローガンだった。
わたしは世界を救うことができた。
たったそれだけで世界を救うことができた。

こんな夢みたいに、私が銃弾を全て花の種にできたらいいのに。それはそれで痛そうだけど。

戦うことになるなら最初から知能なんて要らなかった。
文明なんて一生止まれば良かった。
人間なんて猿止まりがマジで幸せだった。
わたしたちは永遠に生まれてこなくていい存在だった。
なんかいっつも人間って後悔してるな。

銃口に一輪の花を。

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