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RICEで止まってません?

こんにちは!

大阪本町でパーソナルジムを経営してる
中卒社長の宇保です。

さて、トレーナーの皆さんが知っている
応急処置の考えは何でしょうか?


”RICE”を聞いたことある人は多いと思います。


ですが変遷としては"ICE"→"RICE"という流れがあって、その後に "PRICE" や "POLICE" という概念へ発展してきました。



そして今回紹介するのは
"PEACE & LOVE" という最新の見解です。



その前に
3つについて簡単に触れていきます。


RICE

基本的な考えとして

Rest(安静)

Ice(冷却)

Compression(圧迫)

Elevation(挙上)

の頭文字をとったものです。

ちなみに世界で最高級に良いエビデンスがまとめられている全米アスレチックトレーナーズ協会(NATA)の "Position Statement" でもアイシングと圧迫、挙上に関しては推奨されてはいましたが、エビデンスレベルが"C"と最も低い値となりました。

PRICE

参考文献👇
https://www.physiosinsport.org/media/wysiwyg/ACPSM_Physio_Price_A4.pdf

RICEに"Protection" の
"P"が加わったものになります。

"Protection"とは”保護”のことで、患部を固定するなり松葉杖で非荷重にするなりで痛みが出ないようにしましょうと言ったもの。

「RestとProtectionは少なからず受傷後3日はすべきでしょう」とのこと。

Protectionはエビデンスがどうこうというわけではなく、現場の声としてあるべきものを追加したようです。

POLICE

参考文献👇
https://bjsm.bmj.com/content/46/4/220

こちらの文献はイギリスのスポーツ医学に関するジャーナル"British Journal of Sports Medicine"にて発表されたものです。



POLICEの内容から確認していきましょう。


P・・・Protection(保護)

OL・・・Optimal Loading(適切な負荷)

I・・・Ice(冷却)

C・・・Compression(圧迫)

E・・・Elevation(挙上)



変化としては"Rest"がなくなり、
新たに"Optimal Loading"(OL)が
追加されました。

"Optimal Loading"(OL)とは改めて、
「適切な負荷」という意味です。


「受傷したら何もしないのではなく、患部にどんどん負荷をかけるのも大切だよねぇー」といった考え方です。

ここで我々が考えたいのはやはり"定義"で
適切な負荷とは?ということですね

POLICEを実現させるためにはきちんとした
知識、経験のある人による管理が必要なわけです。



実際それは多くの人にとって
難しいかもしれませんね。。。


ちなみに先ほど紹介したNATAのPosition Statementにおいても「Ⅰ度Ⅱ度程度の損傷であれば固定するよりもファンクショナルなリハビリをする方が良い」とされています。

PEACE&LOVE

参考ブログ👇(文献を参考にした非常にいいブログです)
https://blogs.bmj.com/bjsm/2019/04/26/soft-tissue-injuries-simply-need-peace-love/

"British Journal of Sports Medicine"にて
発表されたものです。

※ランニングクリニックの
デュボイ先生が提唱したのです

内容

P・・・Protection(保護)

E・・・Elevation(挙上)

A・・・Avoid anti-inflammatory modalities(抗炎症剤の使用を避ける)

C・・・Compression(圧迫)

E・・・Education(教育)


L・・・Loading(負荷)

O・・・Optimism(楽観視)

V・・・Vascularisation(脈管化)

E・・・Exercise(運動)


軟部組織の傷害の早急な応急処置には
PEACEを用います。

そして1日後のその後の対応として
LOVEを用います。



つまり
①PEACE
⬇️
②PEACE&LOVE

ということですね!

・Avoid anti-inflammatory modalities
(抗炎症剤の使用を避ける)



こちらが各界に1番衝撃を与えた
概念だと思います。



なぜかというと、今まで提唱されてきた
「ICE(冷却)」が省かれたからです。

また、Optimism(楽観視)
が導入されたのも面白いですね。

"情動粒度"

肩こりや腰痛などでもですが
それくらい精神的なものは大きいということです

結局アイシングはすべきなのかどうかといった
問題や、適切な負荷ってなんだといった疑問を抱える方も多いと思います。


一概にどうすべきだとは未だ研究でも明らかになっていない部分が多いので言えませんが、1つだけ言えるとしたら「わからなければ専門家に頼りましょう」ということです。

その専門家の技量を見極めるためにも
我々の知見もいるということですね

"当たり前"は今の"当たり前"でしかない

POLICEが出てきた時
多くの人がPOLICEだ、これが重要だ
と言いました。知識披露をしました。

しかし、上記の考え方を持っておくこと
これがあるからこそ知的探求ができるわけです

https://blogs.bmj.com/bjsm/2019/04/26/soft-tissue-injuries-simply-need-peace-love/

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